ナスの育て方とコツ|元肥をたっぷり、追肥をこまめに

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艶やかな黒紫色の夏野菜のナス

(艶やかな黒紫色の夏野菜)

ナスは、インドが原産地で、7~8世紀ごろに中国から日本に渡来したといわれ、歴史の長い野菜です。現在は日本全国で栽培されており、地方により特徴のある品種が栽培されています。

栄養的には、皮の黒紫色はアントシアニンという色素によるもので、活性酸素の働きを抑制し、ガン予防や、血管をきれいにする効果があるといわれています。また、90%以上が水分で、カリウムや食物繊維を含みます。

栽培では、肥料成分を多く必要とする野菜なので、元肥にたっぷり堆肥を施し、株間をやや広くとって、主枝と側枝2~3本を伸ばして3~4本仕立てにします。肥料を切らさないようにこまめに追肥を施し、株を疲れさせないようにします。夏の暑さには比較的強いですが、乾燥期には敷きわらや水やりをします。

ナスの栄養

ナスの成分の90%以上は水分で、ビタミンやミネラル類を少量含み、ほかに食物繊維やカリウムなどを含みます。

皮の艶やかな黒紫色の成分はアントシアニンという色素で、ポリフェノールの一種です。アントシアニンは、活性酸素の働きを抑制し、ガン予防や血管をきれいにする効果があるといわれています。

また、ナスには体を冷やす作用があり、高血圧やのぼせに効くとされています。

ナスの育てやすい品種

千両2号、小五郎、筑陽、庄屋大長など。

ナスの作りやすい品種・人気の品種

ナスの育て方【概要】

生育温度 22~30℃。
連作障害 あり。4~5年以上あける。
元肥 元肥と苦土石灰を入れる。
植えつけ時期 5月上旬(またはゴールデンウィーク)。
植え付け方法 畝幅:90cm。
マルチ:黒マルチを張る。
株間:1列、60~80cm。
苗の植えつけ後、仮支柱を立てて茎を結わく。
仕立て 主枝と脇芽の2~3本を合わせて3~4本を主枝として伸ばし、株元に1.5mほどの支柱を1本立て、枝を紐で支柱に誘引する。
栽培中の管理 整枝:台木から出る脇芽はすべて摘み取る。
追肥1回目:収穫が始まるころ。
以降の追肥:2~3週間に1回。
収穫時期 実はあまり大きくせず、若いうちに収穫する。
病害虫 害虫:アブラムシ、ハダニ、アザミウマ、テントウムシダマシなど。
病気:青枯病、半枯れ病、黒枯れ病など。

ナスの育て方【ポイント】

  • 連作をしない。
  • 苗は接ぎ木を使用し、1番花が咲き始めたくらいものを選ぶ。
  • 元肥をたっぷり施す
  • 株間を広くとる。
  • 早植えをしない。
  • 主枝と側枝の3~4本仕立てにする。
  • 株元に支柱を1本立てて枝を紐で誘引する方法が手軽。
  • こまめに追肥する。
  • 1番果や2番果は小さいうちに収穫する。
  • 夏場は敷きわらをして乾燥から守る。
  • マルチをしている場合でも、上から敷きわらして夏場の高温対策をする。
  • 梅雨明け後の乾燥期は水やりをする。
  • 実はあまり大きくせず、若いうちに収穫する。
  • 側枝は花の先の葉を一枚残して切り戻し、収穫時に枝ごと切り取る。

ナスの育て方

栽培中のナス

元肥をたっぷり施し、株間を広くとって、主枝と側枝の3~4本仕立てにします。

やがて花が咲き、次々と実がなり、実が大きくなるためには多くの栄養成分が必要です。そのため、1番果や2番果は小さいうちに収穫し、肥料を切らさないようにこまめに追肥するなど、株を疲れさせないように育てます。

また、水分を多く必要とするので、敷きわらをして乾燥から守り、梅雨明け後の乾燥期の水やりも大切です。

ナスの栽培時期

準備中…。

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

苗を用意する

ナスの苗

ナスはナス科の作物で、連作を嫌います。ナス科の野菜を作った場所では4~5年以上あけなくてはなりません。

そこで、半身萎ちょう病や青枯れ病などの連作障害を避けるために、接ぎ木の苗を使用します。

本葉が8~10枚くらいで、茎が太くて関節が短く、葉がしっかりしていて、1番花が開花寸前のものを購入します。

ナスの苗の選び方【1番花が開花寸前】

畑の準備をする

準備した畑

ナスは連作障害のでる野菜です。ナスを含むナス科(トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモなど)の野菜を4~5年は栽培してないない場所を選びます。

また、酸性の土壌にやや弱いので、酸性に傾いた土壌ではかならず石灰を施して耕しておきます。

ナスは肥料成分を多く必要とし、肥料が多少多すぎてもトマトのように木ボケしないので、元肥を多めに施します。

苗の植え付けの2週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施して耕し、畝を高めに立てて水はけをよくし、地温を上げるために黒マルチを張ります。

苗を植える

ナスの苗を植えた畝

あらかじめ準備しておいた畝に、1列で間隔を60~80cmとし、マルチに穴をあけ、植え穴をポットの大きさほど堀り、根鉢をくずさないように注意してポットから苗を取り出し、浅植えします。

植えつけ後は、たっぷり水をやり、仮支柱を立てて苗が倒れないように茎を結わきます。

畝にナスの苗を植えたところ

支柱を立てる

ナスの畝に支柱を立てたところ

主枝と脇芽の2~3本を合わせて3~4本を主枝として伸ばします。

枝を誘引する方法は、支柱を斜めに交差させるV字型や、両サイドに支柱を立てて枝を誘引する方法などさまざまありますが、家庭菜園では株元に支柱を1本立てて枝を紐で誘引する方法が手軽でおすすめです。

株に沿って長さ1.5mほどの支柱を立て、支柱に茎を紐で8の字に茎が傷まないように緩めに結びます。

ナスの仕立て【主枝と側枝を紐で吊り上げる】

整枝する

1番花のついた主枝と、その下の2~3本の側枝を残し(計3~4本になる)、それぞれ支柱に誘引します。ほかの枝はすべて取り去ります。

また、接ぎ木苗の場合、台木から脇芽が伸びてくるので、すべて摘み取ります。

  • 主枝と側枝の3~4本を残す。
  • 台木から出る脇芽はすべて摘み取る。

ナスの仕立て

枝を紐で誘引

追肥する

植えつけ後、活着してから1週間後くらいに、化成肥料を株間、または株の周辺に施します。

以降は、2~3週間に1回を目安に追肥します。

ナスは肥料成分を多く必要とする野菜なので、肥料を切らさないようにします。

  • 1回目:活着してから1週間後くらい。
  • 以降:2~3週間に1回。

1番花は小さいうちに収穫する

6月になるころ、1番果の収穫ができるようになります。

しかし、1番果は石ナスなどになりやすく、株が実に栄養をとられないためにも、小さいうちに収穫します。

二番果も早めに収穫して株の負担を軽くしてやります。

夏場は敷きわらと水やりをする

ナスはとくに夏場の乾燥に弱く、土が乾くと肥料の吸収がしにくくなって生育が悪くなります。

マルチをしていない場合は敷きわらをして乾燥から守り、梅雨明けごろから追肥のときに土が乾いているようであれば、水やりをします。

マルチをしていても上から敷きわらをすれば、夏場の高温対策になります。

収穫する

収穫を始めたナス

収穫が遅れて実が大きくなりすぎると株に負担がかかって株疲れするので、若いうちに収穫します。

収穫したナス

側枝は切り戻す

主枝(残した3~4本の枝)には、実と側枝が交互にできます。

3本(または4本)仕立てにした主枝、側枝から伸びた側枝の花が開花したら、その花の上の葉を2枚残して摘心します。

実の大きさが12cmくらいになったら(中長ナスの場合)、実のついた側枝を切り取って収穫します。

イラスト準備中…。

このように摘心と切り戻しを繰り返していくことで、葉が混み合わなくて風通しがよく、太い主枝と側枝を伸ばしていくことができます。

ナスは実をとり遅れると「ボケナス」になって食味が悪い

ナスは収穫が遅れて実が大きくなりすぎると、皮は艶がなくなってかたくなり、実の中の種が熟して食味が悪くなってしまいます。

これは、いわゆるボケナスで、株に大きく負担をかけ、なり疲れを起こしやすくなります。

一般的な中長ナスの場合、収穫の目安の12cmくらいの長さになったら、早めに収穫しましょう。

ナスの花が落下してしまうのはなぜ?

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