トマトの育て方とコツ|病気に強い品種を選び、しっかり管理して育てよう

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誰でも挑戦したくなる人気の野菜

(家庭菜園を始めたら、誰でも挑戦したくなる人気の野菜)

夏を代表する野菜の一つ、トマト。真夏の太陽を浴びて育つ、真っ赤な人気の家庭菜園に欠かせない野菜です。

南米のアンデス高地が原産といわれ、日本には17世紀ごろに観賞用として伝来しました。食用にされ始めたのは明治時代になってからです。

ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほどに栄養価が高く、健康によい野菜です。

子供たちにも人気の野菜ですから、家庭菜園でぜひ栽培してみたい野菜の一つでしょう。畑で採れた真っ赤に完熟したトマトは、スーパーマーケットなどで一般的に売られている完熟する前に収穫されたものとは、比べ物にならないおいしさです。

家庭菜園では、苗を買って植え付けるのが簡単でおすすめです。冷涼で乾燥した気候を好み、根が深く伸びますので、日当たりがよく、深く耕せる場所を選びましょう。

トマトの栄養

完熟したトマト

注目すべき栄養素は、赤色の成分のリコピン。リコピンはカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用がり、ガン予防に有効との研究結果が報告されています。

ビタミンA、C、カリウム、ルチンなども多く、ヨーロッパで昔から「トマトのある家に胃病なし」「トマトが赤くなると医者が青くなると」といわれるほどに、健康によい野菜です。

サラダはもちろんこと、煮物、炒め物、スープなど、さまざまな使い方ができる野菜なので、食卓をにぎやかにしてくれます。

トマトの育て方

4月の初旬からホームセンターなどに苗が並びますが、トマトの苗の植え付けは気温が十分に上がる4月下旬からですので、早植えにならないように注意しましょう。

苗を植え付けたら、しっかりとした合掌型の支柱を作り、次々伸びてくる脇芽は摘み取って一本仕立てにし、手が届かないくらいの高さになったら主茎の先端を摘み取って芯を止め、実に栄養がいくようにします。

肥料を施しすぎると葉ばかりが茂って実がつかなくなり、生育が盛んな時期に肥料が少ないと花が落ちてしまいます。元肥は残肥も考えて緩効性の肥料を控えめに施し、追肥からは生育の様子を見て肥料を多めに施すのがポイントです。

また、乾燥地が原産であることから、多湿を嫌います。病気に強い品種を選び、多湿になる梅雨の時期は脇芽をこまめに摘み取るなどして風通しを良くしてやります。

大玉トマトはミニトマトの突然変異からできたものです。自然の植物の持つ病害虫に対する抵抗力が弱いため、しっかりとした管理が必要です。

概要

[生育温度]

生育適温は21~26℃。冷涼で乾燥した気候を好む。

[連作障害]

あり。4~5年以上あける。

[元肥]

元肥と苦土石灰を入れる。

[植えつけ時期]

4月末~5月上旬(またはゴールデンウィーク)。

[植え付け方法]

畝幅:90cm。
マルチ:黒マルチを張る。
株間:2列、50~60cm。

苗の植えつけ後、仮支柱を立てて茎を結わく。

[仕立て]

合掌型。

[栽培中の管理]

脇芽摘み:脇芽は早めに摘み取り、主枝だけを伸ばして1本にする。
追肥1回目:一番花の実が膨らみだしたら。
以降の追肥:生育の様子を見ながら、3週間に1回の割合。
摘心:手が届かないくらいに背丈が伸びたら(5~7段)、芯(生育)を止める

[収穫時期]

ヘタの周辺まで赤くなったら。

[病害虫]

害虫:アブラムシ、テントウムシダマシなど。
病気:青枯病、萎凋病、モザイク病など。

トマトに発生する主な病気・害虫

ポイント

  • 連作をしない。
  • 病気に強い品種を選ぶ。
  • 早植えをしない。
  • 大きくてしっかりとした苗を選ぶ。
  • 苗を植えた後、仮支柱を立てて茎を結わく。
  • 苗を植えた後、合掌型の支柱を立てる。
  • 脇芽をこまめに摘み取る
  • 多肥を好むが、肥料を与えすぎると蔓ボケする。
  • 手が届かないくらいに背丈が伸びたら摘心する。
  • 1房に4~5個を残して摘果する。

大玉トマトの育てやすい品種

ホーム桃太郎EX、CF桃太郎ファイト、サンロード、マスター2号など。

大玉トマトの育てやすい品種 ~耐病性のある品種を選ぼう~

栽培時期

トマトの栽培時期

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

畑の準備をする

トマトを植えるために準備した畝

トマトは連作障害の出る野菜です。トマトを含むナス科(ナス、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモなど)の野菜を4~5年は栽培してない場所を選びます。また、酸性の土壌にやや弱いので、酸性に傾いた土壌では、かならず石灰を施して耕しておきます。

苗の植え付けの2~3週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施して耕し、畝を高めに立てて水はけをよくし、地温を上げるために黒マルチを張ります。

トマトの肥料|元肥に緩効性の肥料、追肥からは多めに

苗を用意する

トマトの苗

家庭菜園では市販の苗を買って植えつけるのが簡単です。4月上旬からホームセンターなどに苗が出回りますが、早植えにならないように注意し、気温が十分に上がる4月下旬ごろから購入します。

本葉が7~8枚ついていて、見た目が大きくしっかりしたものを選んでください。節が間伸びして丈ばかりが高くてひょろひょろしているものや、葉の色が悪いものは後の育ちがよくないので避けます。

トマトの苗の選び方|トマトづくりの最初のポイントは「苗選び」です

苗を植え付ける

畑に植え付けたトマトの苗

根鉢をくずさないように注意してポットから苗を取り出し、株間を50~60cm取って2列で植えます。

植え方は、やや浅めに広く掘って苗を置き、株元に周りの土を寄せ、軽く押さえて土と値を密着させます。植えつけ後、たっぷりと水をやり、苗が風で倒されないように仮支柱を立てて茎を結わきます。

[植え付け手順]

  1. 2列、50~60cmの間隔とする。
  2. やや浅めに広く植え穴を掘る。
  3. 根鉢を崩さないようにポットから苗を取り出す。
  4. 穴に苗を置く。
  5. 周りの土株元に寄せて軽く押さえる。
  6. たっぷりと水をやる。
  7. 仮支柱を立てて茎を結わく。

トマトの苗の植え方|花を通路側に向けて植える

支柱を立てる

トマトの支柱

苗を植え付けた後、株がしっかりして背丈が伸びてきたら、長さ1.5~2mの太めで丈夫な支柱を用意し、合掌型の支柱を立てます。

合掌型のほかに直立型もありますが、合掌型の方が安定性があり、倒れにくくておすすめです。

この支柱に、茎を縛って固定します。縛り方は、麻紐やビニール紐などで8の字に結ぶか、しちゅうキャッチなどを使用して固定します。

トマトの支柱(仕立て)は安定性のある「合掌型」がおすすめ

茎を支柱に固定

脇芽を摘む

栽培中のトマト

次々伸びてくる脇芽は早めに摘み取り、中心の主枝だけを伸ばして1本仕立てにします。

本葉の付け根から脇芽が伸びてくるので、小さいうちは指で摘み取り、大きく伸びてしまったらハサミで切り取ります。

トマトは「脇芽かき」で生育をコントロールする

追肥する

生育中のトマト

トマトは背丈が高くなり、実が次々付くので、多肥を好む野菜です。しかし、肥料を与えすぎると蔓ボケして失敗します。生育の様子を見ながら、的確に追肥を施すのがコツです。

一番花の実が膨らみだしたら、株間か株のまわりに化成肥料を施します。以降は、生育の様子を見ながら、3週間に1回の割合で追肥します。

[草勢が強い]
葉色が濃くて茎が太く、朝に葉が内側にカールしている。

[草勢が弱い]
葉色が薄く、葉が外側にややカールしている。

草勢が強すぎる場合は、追肥を遅らし、脇芽かきを早めに行います。

トマトの肥料|元肥に緩効性の肥料、追肥からは多めに

ホルモン処理をする

低温や高温、肥料切れや木ボケなどによって、花が落ちてしまうことがあります。花を落下させないで確実に着果させるには、トマトトーン(ホルモン剤)や振動受粉が効果的です。

トマトの花が咲いたら、トマトトーンや振動受粉で確実に着果させよう

支柱への誘引を繰り返す

茎を支柱に誘引

トマトの主茎が伸びてきたら、支柱に茎を紐やテープなどで結わいて誘引します。トマトの成長に合わせて、誘引を繰り返します。

花がついた部分の上下の節に、茎と支柱とを8の字型に結びます。直接きつく結んでしまったり、茎と支柱の間に余裕がないと、茎の肥大で紐が茎に食い込んでくびれてしまいますので、8の字型でややゆとりを持たせて結びます。

気温が上昇するとグングン成長します。伸びた茎を放っておくと折れてしまいますので、随時支柱に誘引していきます。

摘果(てきか)する

一つの花房にはたくさんの花が咲いて実になります。実がたくさんつけば、その分実は小さくなりますので、実がピンポン玉の大きさとなる前までに、一つの房に4~5個を残して摘み取ります。

収穫する

収穫時期のトマト

ヘタの周辺まで赤くなってきたら収穫時期です。実を持ち上げるようにすると、簡単に取れます。

収穫が遅れると、実が割れたり、味がボケたりしますので、肩が赤くなる少し前くらいに収穫しましょう。

収穫したトマト

摘心(芯止め)する

一般的に、栄養分が実にいくように、手が届かないくらいに背丈が伸びたら(5~7段)花房の上の2~3枚の葉を残して芯(生育)を止めます。

しかし、追肥をうまく施せば、それ以上の段の収穫も可能であり、茂った葉で日陰ができて、夏の強い日差しによる実の日焼けを防止できることから、放任して栽培することもあります。

トマトの摘心(芯止め)は、普通は5~7段くらいでする、腕試しならしない

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