おいしい野菜をつくるためには、その野菜に適した環境を整える必要があります。
荒れ地に種をただまいただけでは、生長も悪く、病気や害虫にやられてしまうだけです。
とくに無農薬で野菜を育てるには、環境がよくないとまともな収穫はできません。
野菜をつくるための環境を整えるには、基本的な作業があります。
それぞれの野菜の育て方を調べる前に、野菜づくりのだいたいの流れを掴んでおきましょう。
あまり難しく考えなくても、基本通りに野菜を育てれば、おいしい野菜をつくれます。
目次
1.道具を用意する
野菜づくりに必要な道具を用意します。
畑を耕したり、畝を立てるのに使うクワ、種まきや苗を植えるのに必要な道具などは、ホームセンターや農協などで揃います。
具体的にいうと、次のようなものです。
- 備中グワ(畑を耕す)
- クワ(畝立てなどさまざまな作業に)
- メジャー(種まき・苗の植えつけ)
- 小型スコップ(苗の植えつけ)
- ジョウロ(水やり)
- ハサミ(収穫)
最初はまずこれら最低限必要な道具を揃え、そのほかの道具は必要に応じて少しずつ買い足していきましょう。
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野菜づくりに使う道具
2.畑の準備をする
おいしい野菜を育てるためには、野菜がすくすく育つ環境をつくることが大切です。
種や苗を植えつける前に、まずは畑の準備を行いましょう。
- 残留物やゴミを片づける
- 雑草や石を取り除く
- 耕す
- 石灰を施して土の酸度を調整する
- 元肥を入れる
- 畝を立てる
- マルチを張る
残留物やゴミを片づける
畑を借りた時に、前利用者の使った支柱やマルチなどの残留物が畑に残されている場合があります。
勝手に処分を判断せずに、明らかにゴミであっても、管理者に確認してから片づけましょう。
また、前利用者が残渣を地中に埋めていることがあります。
そのままにしておくと、病気の発生の原因になったり、畑を耕すときに障害になったりします。
できれば、地中の残留物もすべて取り出して畑の外で処分しましょう。
雑草や石を取り除く
小さな雑草は手で抜き取り、大きな雑草は備中グワなどを使って根ごと掘り起こして抜きます。
ヨモギやスギナなどの多年草は、地上部だけでなく、地中の根茎も取り除きます。
地上の石なども取り除きます。
取り除く石の大きさの目安としては、手で拾える程度の大きさです。
耕す
耕すことによって、土に空気が入り、水はけがよくなります。
耕運機や備中グワなどを使って耕しますが、菜園初心者には、スコップで耕すのがおすすめです。
スコップの上部に足をかけ、体重をかけて土に刃床を差し込み、後ろに進みながら、土を裏返すように、少なくとも20~30cmの深さに掘り起こしていきます。
このとき、間隔を狭くしてまんべんなく耕すことが大切です。
全面を掘り起こし終わったら、かたまっている土をクワや手で丁寧にほぐし、小石や雑草の根を取り除きます。
石灰を施して土の酸度を調整する
土は、環境によって、酸度(pH)が異なります。
多くの野菜は弱酸性から中性の土を好み、酸性度が高いと生育が悪くなり、病害虫も発生しやすくなります。
そこで、酸度を測り、酸性土が強すぎる土には、苦土石灰をまいて土によく混ぜ込み酸度(pH)を中和します。
苦土はマグネシウム、石灰はカルシウムのことを指し、マグネシウムは植物の葉緑素の形成に必要な成分です。
苦土石灰をまいたすぐにあとに種まきや苗の植えつけを行うと、野菜は根を傷めてしまうので、種まきや苗の植えつけの2週間前までに終わらせます。
[酸度の調べ方]
土壌酸度計やpH測定キットなどで調べられます。
[石灰の施し方]
種まきや苗の植えつけの2週間前までに、苦土石灰を畝全体にまき、クワなどを使ってよく土と混ぜ合わせます。
使用量は、1㎡に100g(一握りくらい)が目安です。
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石灰を入れて土壌の酸度を調整
堆肥を入れる
酸度の調整をしてから1週間たったら、完熟牛ふんなどの堆肥を畑全体にたっぷり入れて、よく耕します。
堆肥をたっぷり入れることによって土がふかふかになり、水はけと水もちがよくなります。
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元肥を入れる
栽培をはじめる前に畑に入れる肥料を元肥(もとごえ)といいます。
肥料には、さまざまな種類がありますが、野菜の生育に欠かすことのできない窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の要素がブレンドされた化成肥料がおすすめです。
さらに化成肥料には、高度化成肥料と普通化成肥料があり、各成分の割合もさまざまですが、三要素のバランスがよいN・P・K=8・8・8の普通化成肥料がおすすめです。
種まきや苗の植えつけの1週間前になったら、化成肥料を元肥として施します。
[元肥の施し方]
種まきや苗の植えつけの1週間前に、化成肥料を畝全体にまき、クワなどを使ってよく土と混ぜ合わせます。
使用量は、1㎡に200~300g(2~3握りくらい)が目安ですが、肥料を購入したときに袋の裏などに施肥量が書かれていますので、それに従ってください。
畝を立てる
苦土石灰と元肥を入れたら、種や苗を植える畝をつくります。
土を細長く盛り上げたものを畝(うね)といって、畝をつくることを畝立てといいます。
野菜を育てる場所と通路を区別するだけでなく、土を盛り上げることで水はけと通気性がよくなり、根が活性化して生育がよくなります。
畝は高さによって平畝と高畝があり、ふつうは周囲より10~15cmほど高い平畝にしますが、水はけの悪い場所では20~30cmほど高い高畝にします。
畝の幅は、野菜や栽培方法によって幅の狭いものや逆に広いものがありますが、スペースの狭い家庭菜園では、幅90cm(畝上部は70cm)に統一するのがおすすめです。
[畝の利点]
栽培場所と通路との区別がつく。
水はけがよくなる。
マルチを張る
畝を立てたらマルチを張ります。
マルチには保温、保湿、病気対策、防草効果などのメリットがあります。
ワラやモミ殻などを使うこともありますが、マルチシートと呼ばれるポリフィルムを使うのが一般的です。
[保温効果]
気温が低い時期の地温の確保に効果があります。
[保湿効果]
水分が蒸散しにくくなり、乾燥防止になります。
[病気対策]
泥跳ねが抑えられ、病気になりにくくなります。
[除草効果]
黒マルチや銀マルチなどの日光を遮るタイプのマルチを使うと、雑草が生えるのを抑えることができます。
マルチシートにはいろいろな色があり、それぞれで効果が異なりますが、気温の低い時期は黒い色(黒マルチ)、気温の高い時期は白い色(白黒ダブルマルチ)がおすすめです。
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マルチの張り方
3.種をまく・苗を植える
野菜には、畑に種をまいて育てていくものと、苗を植えつけて育てていくものがあります。
種から育てる野菜は、おもに栽培期間の短い葉もの野菜や移植のできない根もの野菜などです。
畑に苗を植えつけて育てる野菜は、トマトやナスなど種から育てるのが難しい野菜です。
種まきや苗の植えつけには適期があるので、急がず、慌てず、それぞれの野菜に合った時期に行いましょう。
種をまく
種のまき方には、条(すじ)まき、点まき、ばらまきがあります。
比較的小型の野菜は条まき、大きく育つ野菜は点まき、ベビーリーフなどの極小型の野菜にはばらまき向いています。
いずれも発芽したら何度か間引きを行い、適切な株間にして育てます。
[条まき]
直線のまき溝をつくり、そこに種をまきます。
葉もの野菜や根もの野菜などの小型の野菜に向きます。
[点まき]
一定間隔にくぼみをつくり、そこに数粒の種をまきます。
広い株間を必要とする大型の野菜に向きます。
[ばらまき]
畝に種をバラバラとまきます。
ベビーリーフなど極小型の野菜に向きます。
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野菜の種のまき方
間引き
間引きとは、多めに種をまいて発芽したあと、生育の悪いものをから抜き、適切な株間にしていくことです。
間引かずにそのまま育てると、株が混み合い、日照を求めてヒョロヒョロと軟弱になってしまい、生育に支障が出てしまいます。
基本的な間引きのタイミングは、隣同士の株の葉と葉が触れ合ったらです。
間引きを行うときは、残す株の葉や根を傷めないように、ていねいに間引きます。
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間引きをマスターしよう
苗を選ぶ
苗選びはとても重要です。
元気な苗が手に入れば、野菜はすくすく育ちます。
生育の悪い苗や、古くなった苗だと、なかなかうまく育ちません。
苗選びはその後の生育の良し悪しのカギになるのです。
苗の出回る時期は意外と短いものなので、逃さず入手することが大切です。
ただし、植えつけ適期よりも早くから出回ることもあるので、植えつけ適期を確認してから購入しましょう。
[よい苗]
- 節間がほどよくしまっている
- 茎が太く、しっかりしている
- 葉に厚みがある
- 葉の色が濃い
- 子葉が残っている
- 病斑がない
[悪い苗]
- 節間が長い
- 葉の色が悪い
- 子葉がそろっていない
- 穴から根が出ている
- 幼い苗
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野菜の苗の選び方
苗を植える
苗の植えつけは、かならずその野菜の植えつけ適期に行います。
天候は、比較的暖かく、好天で、風のない日が適しています。
苗を植えつける前に、たっぷり水を与えておきます。
[苗の植え方]
- 根鉢と同じ大きさの植え穴を掘る
- 植え穴に水をたっぷりやる
- 水が引くのを待つ
- ポットから苗を取り出して植える
- 苗のまわりの土を株元に寄せて押さえる
- 水やりをする
[仮支柱]
30cmほどの支柱を株から少し離して斜めに差し、ひもで8の字に結んで風で倒れたりするのを防ぎます。
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野菜の苗の植え方
寒さや強風から苗を守る
4月はまだ遅霜の心配があります。
5月であっても一時的ながら異常に寒くなったり、突然の強風に襲われることもあります。
苗が枯れなかったとしても、生育は大幅に遅れます。
活着してしっかりしてくるまでは、植えつけた苗を保護してやります。
とくに、高温を好むカボチャ、スイカ、メロン、ナス、ピーマンなどは、保護したほうが安全です。
保護するには、ホットキャップやあんどんなどが手軽です。
[ホットキャップ]
透明のプラスチック製でドーム型をした苗カバーです。
[あんどん]
四隅に支柱を立て、ビニールを張って苗を囲みます。
4.生育中の手入れ
野菜を順調に育てるには、病害虫の防除、追肥、水やり、草退治など、収穫にいたるまでの作業が重要です。
そのほかにも、不要なわき芽をかきとる、生長点を切りつめるなど、野菜によってはこういった作業も必要になります。
野菜ごとに栽培過程は違うものの、共通した作業はたくさんあります。
生育中の基本的な手入れの方法を簡単に紹介します。
[病害虫対策]
害虫を防ぐには防虫ネットで覆うのが効果的です。
病気には、病菌に負けない丈夫な野菜をつくることです。
どんなに対策しても、防ぎきれないこともあるので、こまめに観察して、早期発見と早期対処で被害の拡大を防ぎます。
[支柱を立てる・誘引する]
ツル性のものや、草丈が高くなり倒れやすいものは、支柱を立てて誘引してやる必要があります。
[わき芽かき・摘芯]
わき芽とは、葉のつけ根から伸びる芽のことで、トマト、ナス、キュウリなどは、不要なわき芽をかきとります。
主茎の先端にある生長点を切りつめることを摘芯(てきしん)といって、カボチャやスイカなどは、摘芯をすることで子づるの発生を促し、収量をアップすることができます。
[追肥]
生育の途中に必要に応じて肥料を与えることを追肥といいます。
追肥の肥料には、三要素のバランスがよいN・P・K=8・8・8の普通化成肥料がおすすめです。
[水やり]
畑での野菜づくりでは、基本的に水やりをしませんが、夏に強い日ざしや晴天が続いて畑がカラカラに乾いているときは、水やりをします。
[土寄せ]
ネギなどの野菜は、クワを使って周囲の土を株元に寄せます。
[草退治]
草が小さいうちは、土の表面をクワやホーなどを使って浅く削ります。
雑草が大きくなってしまったら、カマや手で抜き取ります。
病害虫対策
おいしい野菜は、虫たちも大好きで、芽が出たり、苗を植えつけるとすぐに寄ってきます。
また、いろいろな病気にもかかり、悩まされます。
病害虫の対策には、まずは丈夫に育てること、そして、病気や害虫を寄せつけないことです。
病害虫には、早期発見、早期対処で大切な野菜を守りましょう。
[抵抗性のある種・苗を使う]
特定の病気に抵抗性をもつ品種があります。
また、接木苗は土壌感染する病気に強い性質を持っています。
そのようなものを利用するのもよいでしょう。
[健康に育てる]
日あたりや風通しが悪いと、野菜が軟弱になって病気にかかりやすくなります。
肥料過多を避け、株間は適切にとり、切り戻しや間引きなどを適度に行い、日当りと風通しをよくして育てます。
また、その野菜、品種に合った時期に育てることも大切です。
病気や害虫に負けない丈夫な野菜を育てましょう。
[防虫ネットを使う]
葉もの野菜など害虫に好まれる野菜は、種まきをしたり、苗を植えたあとは、すぐに防虫ネットでトンネルし、害虫の飛来や侵入を防ぎます。
黒マルチをしておくと、雨による泥はねを防止して、病気の発生を抑えることができます。
[観察する]
どんなに対策しても、病害虫の被害を防ぎきれないこともあります。
こまめに観察して、早期発見と早期対処で被害の拡大を防ぎます。
支柱立て・誘引
ツル性のものや、草丈が高くなり倒れやすいものは、支柱を立てて誘引してやる必要があります。
苗が仮支柱より大きくなったら、仮支柱を抜いて本支柱を立てます。
野菜は実がつくとかなりの重さになるので、太く丈夫な支柱を選びます。
支柱を立てたら、生長にしたがって伸びたつるや枝を誘引し、枝や実の重さで枝が折れるのや倒れるのを防ぎます。
支柱の長さや太さにはさまざまなものがあるので、野菜の種類に応じて適切なものを選びましょう。
[1本仕立て]
株のわきに支柱をまっすぐ立てます。
ナスやピーマンなどは、60~70cmほどの支柱を株から少し離してまっすぐ立て、茎を支柱に引き寄せ、ひもで8の字に結んで固定します。
[合掌型]
支柱が斜めに交差するように立てます。
トマトやつるありインゲンなどは、2mほどの支柱を斜めに立てて2本を交差させ、横に支柱を通して固定します。
[ネット仕立て]
キュウリやゴーヤなどは、畝に沿って2mほどの支柱を立て、ネットを張ってツルを誘引します。
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支柱を立てる・誘引する
わき芽かき・摘芯
野菜を育てるうえで、わき芽かきや摘芯は、収量に影響する大切な作業のひとつです。
[わき芽かき]
わき芽とは、葉のつけ根から伸びる芽のことです。
トマト、ナス、キュウリなどは、不要なわき芽をかきとります。
[摘芯]
主茎の先端にある生長点を切りつめることを摘芯(てきしん)といいます。
カボチャやスイカなどは、摘芯をすることで子づるの発生を促し、収量をアップすることができます。
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芽かきと摘芯
追肥
生育の途中に必要に応じて肥料を与えることを追肥といいます。
生育期間の短い葉もの野菜は追肥の必要はなく、生育期間の長い実もの野菜は生育途中に肥料ぎれしないように追肥が必要です。
肥料は、三要素のバランスがよいN・P・K=8・8・8の普通化成肥料がおすすめです。
株が小さいうちは株元に肥料をばらまき、株が大きくなってきたらマルチを片側だけはがして畝の肩に肥料をばらまいてクワなどを使ってよく土と混ぜ合わせ、マルチを埋め戻します。
野菜の成長に合わせて、必要な時期に必要な量を与えるのがポイントです。
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肥料の与え方
水やり
畑での野菜づくりでは、基本的に水やりをしません。
ただし、夏に強い日ざしや晴天が続いて畑がカラカラに乾いているときは、水やりをします。
朝夕の涼しいときに行い、水はたっぷり与えます。
水を与えすぎると、生育に悪影響を及ぼすこともあるので、水のやりすぎに注意しましょう。
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家庭菜園での「水やり」をマスターしよう
除草
畑は放っておくと雑草だらけになってしまい、野菜の生育を妨げます。
草が小さいうちは、土の表面をクワやホーなどを使って浅く削ります。
雑草が大きくなってしまったら、カマや手で抜き取ります。
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しっかり除草しよう
5.収穫
とりたての新鮮な野菜をおいしくいただくには、野菜の食べごろを逃さないのが、大切なポイントです。
収穫の適期をすぎると、かたくなったり、割れたり、根もの野菜ではスが入ったりして、味が落ちてしまいます。
いちばんおいしい食べごろを逃さず、適期に収穫するには、種袋などで確認しておくとよいでしょう。
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野菜の収穫のタイミングをマスターしよう
実もの野菜の収穫
野菜の種類に応じた適期に収穫します。
実を片方の手で押さえ、ヘタ近くの茎をハサミで切ります。
[熟したら]
トマトやイチゴなどは、じゅうぶんに熟したら収穫します。
[未熟果]
キュウリやズッキーニなどは、種が成熟する前の果実を若どりします。
[状態を見て]
スイカは叩いた音や巻きひげが枯れたら収穫、メロンはへたの周りに大きなヒビ(離層)ができたら収穫するなど、状態を見て収穫するものもあります。
スイカは叩いた音や巻きひげが枯れたら収穫、メロンはへたの周りに大きなヒビ(離層)ができたら収穫するなど、状態を見て収穫するものもあります。
スイカやメロンは完熟してないとおいしくないので、収穫適期の目安となる交配日をメモしておきましょう。
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根もの野菜の収穫
首元を持ち、そっと土から引き抜きます。
[引き抜く]
大根や人参などは、株元をしっかり持って上方にまっすぐ引き抜きます。
[掘りとる]
ジャガイモやサツマイモなどは、株から少しはなれたところにスコップを入れて掘り起こします。
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葉もの野菜の収穫
葉もの野菜の収穫方法はいろいろとあります。
[株元から切りとる]
ホウレンソウや小松菜などは、ハサミなどで株元から切りとって収穫します。
[引き抜く]
ホウレンソウや小松菜などは、株ごと引き抜いて収穫することもあります。
[球を切りとる]
白菜やキャベツなどは、手で下葉をおさえて広げ、包丁やハサミなどで株元を切りとって収穫します。
[トウを摘みとる]
のらぼうやナバナなどは、トウ(花茎)が伸びて蕾が見えてきたら、根元から折りとって収穫します。
[葉を摘む]
青ジソやバジルなどは、下の方からやわらかい葉を摘みとって収穫します。
[かきとる]
サニーレタスやサラダ菜などは、外葉をかきとりながら収穫することもできます。
[芽を切りとる]
アスパラガスは、20~25cmほどに伸びた芽をハサミで切りとって収穫します。
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6.片付け
収穫が終わったら、次の栽培に向けて準備をはじめます。
- 株の処分
- 支柱を片づける
- マルチを片づける
- 耕す
[株の処分]
根を残さないように株を引き抜きます。
残渣はそのまま放置すると病気の発生の原因となるので、拾い集めて畑の外で処分します。
[支柱を片づける]
使い終わった支柱は引き抜きます。
劣化してサビなどが出ているものは使用を控えます。
[マルチを片づける]
マルチを張って栽培している場合は、マルチをはがして束ねます。
束ねてまとめたら、地域の自治体の分別ルールに従って処分します。
[耕す]
片づけが終わったら、次の栽培のために耕しておきます。