野菜の収穫では、いちばんおいしいときを逃さないのが大切なポイントです。
野菜にはそれぞれ収穫に適したタイミングがあります。
収穫が早すぎると糖度がのらずに甘みが足りなかったり、食味が大幅に劣ったりします。
ぎゃくに収穫が遅すぎると、実が割れたり、固くなったり、風味が落ちたりします。
家庭菜園では、食べごろのタイミングで収穫できるのが魅力です。
葉もの野菜の収穫
葉もの野菜の収穫には、地ぎわから切り取って収穫するもの、球を収穫するもの、トウ立ちした茎を収穫するもの、葉を摘んで収穫するものなど、いろいろな収穫方法があります。
小松菜やホウレンソウなどは、やわらかいうちに根ごと引き抜いて収穫します。
シュンギクやミズナなどは、地ぎわを少し残して刈り取ると、何度も収穫することができます。
モロヘイヤやツルムラサキなどは、ツルや茎の先端を摘みとって収穫します。
スイスチャードやリーフレタスなどは、大きくなった外葉をかき取って収穫すると、長く収穫を楽しめます。
のらぼうやナバナなどは、トウ立ちした茎を折りとって収穫します。
白菜やキャベツなどは、手で押さえてみてかたく締まっていれば収穫します。
実もの野菜の収穫
実もの野菜は、主に未熟果やよく熟したものを収穫します。
トマトやイチゴなどは、赤く色づいてよく熟したら収穫します。
キュウリやピーマンなどは、種が成熟する前の未熟果のうちに収穫します。
実もの野菜の中で収穫のタイミングが難しいのがスイカやメロンで、収穫が早いとおいしくないので注意が必要です。
根もの野菜の収穫
根もの野菜は、収穫する部分が土に埋まっていて見た目では分からないので、地上部の状態をよく観察して適期を判断します。
大根やニンジンなどは、肩の張り具合を見て収穫します。
ジャガイモは、茎が枯れてきたら収穫します。
サツマイモは、土を丁寧にどかして芋を触ってみて、大きくなっていたら収穫します。