野菜の種類によりますが、土が乾きすぎると、株がしおれ、生育に影響を与えます。
とくに植えたばかりの苗は乾燥に弱く、枯れてしまうこともあります。
また、肥料は水に溶けないと根が吸収できないため、株の生育が悪くなります。
そのほかにも、乾燥が続くと、毛管現象によって水分が地表近くまで移動するため、肥料濃度が異常に高くなり、根が吸収できなくなることもあります。
乾燥が続いて畑がひどく乾燥しているときには、必要に応じて対策しましょう。
敷きわらをして乾燥を防ごう
敷きわらには、地温上昇を防ぐ効果と、水分の蒸発を防ぐ効果があります。
地温が高くなりすぎると、根が傷み、生育が悪くなったり、枯れることもあります。
敷きわらをするのは、真夏の高温時に最適です。
わらが手に入らない場合は、「わらイラズ」を代わりに使用するとよいでしょう。
必要に応じて水やりをしよう
畑で野菜を育てる場合は、野菜が水を求めて地中深くまで根を伸ばすため、基本的に水やりは不要です。
しかし、里芋などは水を非常に好み、乾燥が続くと枯れてしまうこともあるので、様子を見ながら水やりをします。
キュウリ、ナスなども比較的水を好むので、乾燥が続くときは水やりをするとよいでしょう。
種まきをしたら水やりをしよう
種が発芽するためには、適度な湿り気が必要です。
しかし、秋冬野菜は夏から秋に種まきを行うため、畑がひどく乾燥していて湿り気がまったくない場合があります。
畑が乾燥しているときは、発芽が順調に進むように、種まき前にたっぷり水やりをしておき、種をまいたあとも適度に水やりをしましょう。
苗を植えたら水やりをしよう
ブロッコリー、キャベツ、レタス類などは、夏から秋にかけて苗の植えつけを行うため、畑が乾燥していると活着が遅れる場合があり、ひどく乾燥していると枯れてしまうこともあります。
とくにレタス類は暑さに弱いので、何も手だてをしないと欠株が多くなります。
畑が乾燥しているときは、活着が順調に進むように、苗にたっぷり水を与え、植え穴に潅水し、植えたあとも活着するまで水やりをしましょう。
雨水タンクを設置しよう
乾燥が続いて水やりをしたいとき、畑に水道の設備がないと、車にタンクをのせるなどして水を畑まで運ぶ必要があり、とてもたいへんです。
野菜の泥落としや道具の泥を落としたいときなど、畑で水が使えると便利です。
そこで、雨水を利用するのがおすすめです。
雨水を雨水タンクにためて有効活用しましょう。
雨水をためるタンクの大きさは、畑の規模に合わせて選びますが、小規模の家庭菜園であれば200Lあればじゅうぶんです。
小屋の屋根や道具箱の蓋などに波板と樋(とい)をつけ、タンクに雨水を集めます。
タンクの上部が空いていると、ゴミが入ったり、蚊が産卵してボウフラが湧くので、蓋のあるタイプの雨水タンクがいいでしょう。
さらに、タンクの下部に蛇口を取りつければ、水の利用が楽になります。