家庭菜園での雑草対策

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畑の雑草

気温が高くなると勢いよくおいしげる雑草。

雑草は野菜よりもたくましくて生育が早いので、放っておくと大きくはびこって、養分や水分、光を奪い、野菜が育たなくなります。

雑草は野菜づくりの敵とされ、小さいうちに抜き取きとるか、クワやホーなどで削り取り、畑から排除するのが普通です。

草が大きくなる時間を与えないように、まずは資材などを利用して予防し、定期的に除草も行います。

対策が遅れると草とりがたいへんになるばかりです。

雑草の害

  • 野菜のためにまいた肥料を奪う
  • 病気や害虫の発生源になる
  • 大きくなると野菜を覆う

注意すべき雑草

雑草は全部とるに越したことはありませんが、地下茎で増える雑草と、匍匐型の雑草には、とくに注意すべきです。

地下茎で増える雑草といえばスギナです。

地上部をいくら除草しても、地下茎の節の部分から何度でも生えてきます。

このような地下茎で増える雑草は、掘り起こして地下茎ごと取り除く必要があります。

匍匐型の雑草は、生長が早く、地上を這うように伸び、節などから発根するため、親株を除草しても子株が残ることがあります。

根こそぎ取り除き、茎は切らずにすべて除去します。

雑草の予防

野菜づくりは日々雑草との戦いです。

雑草をいかに増やさないように予防するかが大切な作業です。

雑草の花が咲き、種が付く前に取り除くことが除草作業の鉄則です。

堆肥などの有機物でマルチされていると雑草の発生が少なく、除草もしやすいのでお勧めです。

除草後の雑草は、捨てずに、有機マルチや堆肥の材料として利用するようにします。

また、通路や畝に敷いておくと、過湿や乾燥から土を守る効果もあります。

雨がなく、土の乾燥が続いているときは、雑草をきれいに取り除いてしまうよりは、抜いた雑草をそのまま地面に置いておき、土の乾燥を防ぐほうがいいでしょう。

黒マルチ

雑草を防ぐ効果が高いのが、黒マルチです。

黒マルチは光を通さないので、雑草の発芽と生育を防ぎます。

草マルチの効果

雑草によるマルチングは次のようなメリットがあります。

  1. 自立根圏内を遮光し、雑草の根がはびこる勢いを抑制する。
  2. 表層の根や土を乾燥や過湿から守る。
  3. 微生物や生き物を集め、土を育土する。土着菌などの微生物の餌となって分解されたものが野菜の養分となる。
  4. 病原菌や害虫がはびこりにくくなる。連作障害回避にもなる。

防草シート

防草シート

ポリプロピレンやポリエステル製の不織布で、雑草の根を通さないので、雑草の発生の予防効果があります。

草が生えてきたら

雑草が生えてきたら、大きくなる前に対処します。

小さいうちは手で抜きます。

少し大きくなってしまったら、草かきやクワで削り取ります。

根がしっかり張ってしまったら、鎌で地ぎわから刈り取ります

抜いた雑草の処分

除草した草は、捨てるだけでなくさまざまな活用方法があります。

雑草の中には食用になるものもあります。

春の雑草では、タンポポやオオバコなどが食べられます。

夏から秋の雑草では、ヒルガオやスベリヒユなどが食べられます。

除草しながら食べられる雑草を探してみるのもいいでしょう。

[埋める]
種のついた雑草は種がこぼれて増えるので、土を深く掘って埋めます。

[草マルチに利用する]
大きな雑草は、敷きわらの代わりに草マルチとして利用できます。

[堆肥に利用する]
堆肥作りの材料として利用できます。

[食べる]
タンポポ、オオバコ、ヒルガオ、スベリヒユなどは食べられます。

畑に生える主な雑草

オヒシバ
オヒシバ
根が強くて厄介な雑草です。
鋸鎌で刈り取ります。

スベリヒユ
スベリヒユ
多肉質の茎が地面を這うように伸びていきます。
茹でて食べるとぬるぬるとした食感が美味です。

カタバミ
カタバミ
むしってもむしっても除去しきれないやっかいな雑草です。

ハキダメギク
ハキダメギク
熱帯アメリカ原産の雑草です。
季節に関係なく1年中発生します。

除草剤を使う場合の注意点

市販の除草剤にはある特定の種類の雑草に効くものと総花的にどんなものにでも効くものとがあり、効果の持続時間も一定ではありません。

野菜まで枯らしてしまうこともあるので、使用上の注意をよく読んでから使用してください。

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