人工授粉を行って受粉を確実に

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野菜の受粉は、ひとつの花の雄しべと雌しべで受粉するもの、雄花と雌花で受粉するものがあります。

ひとつの花で受粉するものは自家受粉が可能ですので人工授粉する必要はありません。

スイカやメロン、カボチャなど、ひとつの株に雌花と雄花が別々に咲く雌雄異花、もしくは雌花と雄花が分かれている雌雄異株の野菜があります。

風や昆虫の働きによって自然に受粉するものですが、畑が小さく、株数が少ない家庭菜園では、人工授粉をして確実に受精させます。

花粉がよく出ている状態のよい時間帯を選んで行い、受粉を行った日をラベルなどに書いてつけておくと、収穫の目安にもなります。

同じウリ科の野菜でも、キュウリなどは受粉しなくても結実するので、人工授粉は不要です。

ほかの株の花粉が風で運ばれてきて雄花について受粉するトウモロコシは、先端の雄花の花粉を雌花につけて人工授粉します。

人工授粉の方法

人工授粉

晴天が続き、花が咲いた日の午前中に行います。

花粉の寿命は1~2日程度ありますが、開花直後がもっとも受精能力が高いので、午前中の早めに行います。

雄花をとって花弁(かべん)を取り去り、雌花の花柱(かちゅう)(雌しべの先)に雄花の雄しべをつけて花粉をつけます。

[雌花]
雌花
がくの下にふくらみ(子房)があるのが雌花です。

[雄花]
雄花
がくの下にふくらみがないのが雄花です。

受粉した日をラベルなどに記して収穫の目安にします。

ホルモン処理

トマトなどは、低温時や日照不足の際に花粉が不完全になり、着果しにくくなります。

その場合、ホルモン処理を行って着果を確実にします。

トマトの場合、花が2~3輪咲いたら、トマトトーンをひと吹きします。

新芽や成長点にかからないように手のひらでさえぎり、花にだけかけます。

新芽や成長点にかかったり、花になんども吹きかけると、障害が出ることがあるので注意します。


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