ネットメロンの「ころたん」の1株を畑に植え付け、旺盛に育って実がたくさん付きました。「もう少しで収穫だ!」ってところで実が一斉に腐ってしまい、泣く泣く実を切り離して処分しました。初めてのネットメロンの栽培は大失敗です。
もう少しで収穫でした。残念でなりません。「ころたん」の栽培の様子や、失敗の原因など、ここに振り返ってみます。
ネットメロンの「ころたん」の苗を注文(2015年4月27日)
毎年利用させて頂いる高木農園さんにて、ネットメロンの「ころたん」の苗を注文しました。
昨年はプリンスメロンを栽培してうまくいきました。今年は気になっていたネットメロンの「ころたん」に挑戦してみます。
「ころたん」は栽培が難しいネットメロンを一般向けに改良した品種で、ミニながら味は本格的なようです。苗を植え付ける前から収穫が楽しみです。
届いた「ころたん」の苗を畑に植え付け(5月8日)
栗坊(ミニカボチャ)、ころたん(メロン)、愛娘あすか(小玉スイカ)の苗を植え付け
長さ約11mの畝に、ミニカボチャ、メロン、小玉スイカの苗を1株づつ、中央をメロンの「ころたん」にして植え付けました。植え付け後にウリハムシ対策で防虫ネットを張っています。
蔓を四方に伸ばし始め、雌花を確認(5月28日)
生育中の栗坊(ミニカボチャ)、ころたん(メロン)、愛娘あすか(小玉スイカ)の様子
植え付けた苗は無事に活着しました。元気に生育していて蔓を四方に広げています。
雌花が一つ咲いています。雄花はたくさん咲いています。防虫ネットをしていて虫が入れませんので、人工授粉をしました。雄花をちぎって花びらを取り除き、雄花の花びらをかきわけて雄しべを擦りつけようとしたら、、「パキッ」と雌花を折ってしまいました。楽しみにしている結実が先延ばしになってしまいました。残念です。
結実して順調に肥大(6月22日)
ウリハムシ対策にと、ウリ科の畝に防虫ネットを張って栽培しています。小玉スイカ、ミニカボチャ、そして「ころたん」が元気に育っていてネットの中が混雑してきました。
雌花がたくさん咲き始めましたので、早朝に何度か人工授粉をしていて、すでに結実して順調に実が肥大しています。すでにネットメロンらしい風格がありますね。
間もなく収穫できそう(7月7日)
ネットの中がかなり窮屈になってきたので、まだウリハムシが飛び交ってはいますが、「ここまで育てば大丈夫だろう」と、防虫ネットを外しました。これで虫が受粉してくれるので人工授粉は不要になります。
ますますネットメロンらしい実になってきました。収穫の目安である黄色みを帯びてきましたので、間もなく収穫できそうです。
実が一斉に腐る(7月15日)
「そろそろ収穫できるかな?」と、楽しみにしながら畑に行ってネットメロンの「ころたん」の実を確認してみると、実から汁が出ていて悪臭がします。
収穫間近だった実が腐ってしまっています。しかも、一つを除いてすべての実が腐っています。
大丈夫そうな一つの実を除いて処分しました。しかし、その一つも数日後には腐りました。株もだいぶ枯れていて、もう収穫は望めないだろうと思いますので、栽培を終わりにしました。
失敗に終わった「ころたん」の栽培を振り返る
梅雨に入るまでは順調でした。防虫ネットを張ってウリハムシ対策もばっちりで、心配していたうどんこ病の被害もそれほどなく、肥料が程良く効いたようで株は大きく育ち、たくさん結実しました。
しかし、梅雨に入ってから状況は一転し、すべて実が腐ります。元気だった株は急激に枯れ始めます。
実が腐ってしまった原因は、梅雨に入ってからの連日の雨で間違いないでしょう。実の重さでマルチが沈んで水が溜まり、水に浸かっていた実の部分が腐っていました。水に浸かっていない部分は腐っていませんでした。
調べてみると、ネットメロンのネットは傷ができてネットになるとのことです。出来た傷から菌が実に入り、実を腐らせたようです。
対処としては、ネットによる吊り上げ栽培をして実を吊るか、ネットが発生する前にメロンマットというものを実の下に敷くと良いようです。メロンマットの代用としてはトレーで良いようです。
メロンの収穫時期はちょうど梅雨の時期となり、今年の梅雨は連日雨となり、「ころたん」の実の重みでマルチが沈み、そこに水が溜まってネットになるべくできた傷から菌が実に入って実を腐らせたものと思われます。
あと数日で収穫というところまで順調にきていただけに、残念でなりません。次回のメロンの栽培では、実が腐らないように対処します。