焼き芋やスイーツなどで女性にファンが多いサツマイモ。
サツマイモを食べると太ると思われがちですが、じつはカロリーが低く、ビタミンCや食物繊維は高いので、ダイエット食としても人気です。
原産地は、メキシコ中部付近が有力とされ、日本には中国から沖縄に伝えられたとされています。
その後鹿児島で栽培され、全国に広まりました。
土を選ばず、やせた土地でも育つため、飢饉のさいには多くの人々を救っています。
品種でもっともポピュラーなのはベニアズマです。
ホクホクとして甘いのが特徴で、おもに東日本で栽培されています。
最近では、糖度の高いものや、果肉が紫色のものなど、バリエーション豊かな品種の苗が手に入るようになりました。
スーパーなどで売られていない珍しい品種のサツマイモを育ててみるのもいいでしょう。
大きいプランターさえ用意すれば、暑さや乾燥にも強く、肥料も少なくていいので、栽培は簡単です。
子供と一緒に芋掘りするのも楽しいです。
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目次
栽培カレンダー
サツマイモは寒さに弱いので、じゅうぶん暖かくなってから苗を植え、霜が降りる前に収穫します。
栽培メモ
- 科名
- ヒルガオ科・サツマイモ属
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所
- 背丈
- 30~40cmくらい
- 種?苗?
- 苗(ツルを挿し木)から育てる
- 生育適温
- 22~30度
- 追肥
- 葉の色が薄くなったら
- 病害虫
- 病気:黒班病など
害虫:コガネムシ類など
栽培のコツ!
- 苗(茎)は水平に植える
- 肥料はやりすぎない
- 葉の色が薄くなったら追肥する
- 霜が降りる前までに収穫する
おすすめ品種
ベニアズマ、シルクスイート、紅はるか、安納芋、パープルスイートロードなど。
[ベニアズマ]
皮は濃いめの赤紫色で、果肉は鮮やかな黄色です。
甘みが強く、ほくほくとした食感です。
[シルクスイート]
果肉はしっとしとした粘質で、絹のような舌ざわりです。
甘味も強いです。
[紅はるか]
強い甘みと見た目の美しさが特徴です。
[安納芋]
果肉はオレンジ色です。
甘みが強く、ねっとりしています。
[パープルスイートロード]
果肉が美しい紫色をしています。
あっさりした甘さです。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベルなど。
サツマイモは土の量が少ないと収穫できないので、大型のプランターを使用します。
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必要な道具を準備しましょう
ウイルスフリー苗とは?
サツマイモの茎頂(茎の先端部分)などの細胞を培養して作られた苗です。
無菌状態で厳重なチェック、管理されています。
苗の用意
サツマイモの苗は、葉つきの茎を植えつけます。
入荷後すぐの茎が太くしっかりしたものを選びましょう。
茎が太くて葉の色が良く、長さが25~30cmくらいで、節の数が7~8であるものがよいです。
苗の植えつけ
48Lのプランターでは苗を2本植えます。
培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
手で深さ5cmぐらいの溝を作り、苗の茎を水平に伸ばして植え、たっぷり水をやります。
生長点と葉は地上に出し、10日ほどは乾燥させないように水やりをします。
害虫対策
プランターでは病害虫が発生しにくいため、とくに病害虫対策は必要ありません。
追肥
7~8月に葉の色が薄くなってきたら、株のまわりに肥料を施します。
サツマイモは多肥を嫌うので、生育がよければ追肥は不要です。
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追肥のコツを知っていますか?
収穫
10月下旬以降、葉が黄色くなってきたら収穫適期です。
ツルを切り取ってから、イモが傷つかないように慎重に掘ります。
晴天の日を選んで午前中に掘り上げ、そのまま干して夕方に取り込みます。
収穫後2~3週間ほどおいたほうが甘みが増します。
イモは寒さに弱く、霜にあたると腐ってしまうので、霜が降り前までに収穫しましょう。
注意する病害虫
プランターでは病害虫の心配はありませんが、コガネムシの幼虫が発生することがあります。
発生するとイモの表面を食害します。
貯蔵方法
収穫したサツマイモは、10℃以下になると低温障害を受け、腐ります。
逆に、高温になると萌芽したり、腐敗したりします。
イモを新聞紙で包み、段ボールか発泡スチロールに入れて蓋をし、上部に通気穴を開け、室内に置きます。
動画でも解説しています
動画の後半には、サツマイモの栄養についても解説してますので、見てみてください。