種まきや苗の植えつけの前に土に肥料を施しておきますが、これは2週間から1か月すると効き目が薄れます。
そこで、不足した生育に必要な肥料分を補う必要があります。これを追肥といって、一般的に化成肥料や液体肥料を使います。
肥料が多すぎると失敗します。野菜の種類や成長に合わせたタイミングで、量と回数を守って与えることが大切です。
目次
追肥の種類
追肥として一般的に使われている肥料は、野菜の生育に不可欠な3要素である、窒素、カリ、リン酸を含む緩効性の化成肥料です。
施す回数や量は野菜によってちがってきます。それぞれの野菜の育て方の通りにするとよいでしょう。
また、堆肥や油かすなどの有機肥料を用いる場合もあります。早い効き目を期待したいときは、化成肥料を水で薄めて液肥にして与えるという方法もあります。
追肥のタイミング
葉もの野菜などの生育期間が短い野菜は、元肥に緩効性の肥料がしっかり施してあれば元肥だけでも育ちます。
実のも野菜や根もの野菜、結球するタイプなどの生育期間が長い野菜は、元肥だけでは肥料切れを起こすので、野菜の生育に合わせて追肥を施し続ける必要があります。
追肥を行うときは、2~3週間は期間をあけるのが基本で、土の肥料分が多くなり過ぎなように注意します。
土の肥料分が多くなりすぎると、葉は軟弱になり、アブラムシなどの害虫がつきやすくなってしまいます。
追肥におすすめの肥料は「マイガーデン ベジフル」
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緩効性の肥料で、肥効期間は3~4か月です。
※プランターでは水やりによって肥料の流亡が多く、肥効期間は短くなります。
[成分]
N(窒素):P(リン):K(カリウム):Mg(マグネシウム)=7:7:10:1.5
追肥の与え方
追肥のコツは、野菜の成長に合わせて、必要なときに、適量の肥料を、根が吸収しやすい場所に与えることです。
プランターでの追肥の与え方は、株元に肥料を施すと根への障害が出やすいので、株元から一番遠い縁ぞいや条間に溝をつくって化成肥料を施し、その上に土を少し被せます。
液体肥料を与えるときは、水やりのさいに水に薄めてジョウロなどで株元にしみ込ませたり、噴霧器で葉面に吹きつけます。
早く大きく育てようと肥料を多く与えがちですが、肥料が多すぎると肥料やけを起こして根を傷めてしまうので、与えすぎないように注意します。
固形肥料の効果
溝をつくって固形肥料を入れ、土を被せると、肥料の成分が水に溶けてじわじわと長い期間にわたって効くのが特徴です。
実の野菜や根もの野菜などの生育期間の長い野菜の追肥に向いてます。
液体肥料の効果
液体肥料は、液体状の肥料で、水で薄めて用いるものが多く、肥料の効果がきわめて現れるのが特徴です。
葉もの野菜などの生育期間の短い野菜の追肥に向いています。
化成肥料の施し方1(ばらまき・条まきの場合)
1.プランターの縁、条間にまっすぐ溝をつくる。
2.溝に肥料を適量まく。
3.肥料を溝に入れ終えたら肥料の上に土を被せる。
2~3週間は期間をあけて与えます。
化成肥料の施し方2(1本仕立ての場合)
1.プランターの縁に溝をつくる。
2.溝に肥料を適量まく。
3.肥料を溝に入れ終えたら肥料の上に土を被せる。
2~3週間は期間をあけて与えます。
液体肥料の施し方
1.市販の液肥を使用する。
2.説明書きの通りに原液を水で薄める。
3.ジョウロで株元にしみ込ませる。
7~10日に一回、土が乾いているときに与えます。
肥料やけしないように、希釈濃度を必ず守りましょう。