プランターで野菜を育てていると、病気になったり、昆虫などが野菜を食べにきたりするため、病害虫対策は不可欠です。
まずは、病害虫にかかりにくい丈夫で健全な株づくりを心がけましょう。
害虫は、防虫ネットを利用すれば、ある程度は防げます。
毎日よく観察して、病気の兆候や害虫の痕跡を発見し、早めに対処することも大切です。
プランター栽培は株数が少ないので、農薬を使わなくても、環境づくり、ただしく野菜を育てる、ちょっとした工夫などで、病害虫の被害をおさえることができます。
状態をこまめにチェックして、早期発見と早期対処で被害の拡大を防ぎましょう。
目次
まき時を守ろう
野菜のまき時は重要で、野菜には暑さを好むもの、寒さを好むものなど、生育に適した温度が決まっています。
時期外れに種まきをしても、たいていは育たずに枯れたり、病気や害虫の被害を受けて失敗します。
野菜にはそれぞれ育つのに適した時期があるので、その時期を逃さなことがポイントです。
種まきに適した時期は、カタログや種袋を見るのが正確です。
よい苗を選ぼう
植えつけ適期のだいぶ前から苗が店頭に並ぶことがあります。
また、植えつけ適期前の小さな苗が売られている場合もあります。
早植えは失敗しやすいですから、じゅうぶん気温が高くなってから、丈夫に育った苗を植えつけることがポイントです。
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苗は丈夫なものを選ぼう
健康な土を使おう
土を使い続けると、雑菌が繁殖して病気の原因になります。
使ったら、新しい土に替えるか、土を殺菌して養分を補給しましょう。
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使い終わった土は捨てずに再利用しよう
日当たりと風通しをよくしよう
日当たりが悪すぎたり、風通しが悪いと、病気や害虫が発生しやすくなります。
プランターはじゅうぶんに日が当たる場所に置き、わき芽かきや摘葉をして風通しをよくしましょう。
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プランターで野菜の育つ環境は?
整枝して枝葉を整えよう
肥料は少なめにしよう
肥料成分である窒素を多く与えてしまうと、野菜に害虫がつきやすくなり、病気も発生しやすくなります。
また、肥料が多すぎると、肥料やけを起こして根を傷めてしまうので、与えすぎないように注意しましょう。
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追肥のコツを知っていますか?
水やりは適度に行おう
水切れで土が乾燥すると、うどんこ病などが出やすくなります。
逆に水をやりすぎていつもじめじめしていると、病気が発生しやすくなるので注意が必要です。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりとやりましょう。
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水やりが重要なポイント!
密植を避けよう
野菜はじゅうぶんに間隔をあけて育てなくてはなりません。
密に栽培すると、風通しが悪くなり、日当たりも悪くなり、病気や害虫が発生しやすくなります。
また、間引いてそのときは株間をじゅうぶんにとれても、すぐに大きくなって込み合ってしまうので、その野菜が大きく育ったときのことを考えて間引きをしましょう。
間隔をじゅうぶんにあけると、日当たりもよくなり、野菜はすくすく元気に育ちます。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
よく観察しよう
被害はあっという間に進行するので、毎日よく観察し、兆候があったらすぐに対処することが大切です。
害虫がいたら、その場で、手でとってしまうのが基本です。
アオムシなどは保護色なので、その場ですぐにとらないと、葉の裏などに隠れてしまって見つけにくくなります。
また、1匹いたら何匹もいると思って、よく観察して駆除しましょう。
葉にかじった跡やフンを見つけたら、必ず害虫がいます。
葉の裏や、株元をよく観察して、見つけたらその場で駆除しましょう。
病気も、兆候が見られたらすぐに対処して広がるのを防ぐことが大切です。
異変のある葉は摘み取り、病気の株は速やかに抜いて処分しましょう。
防虫ネットで防ごう
害虫を寄せつけないようにするには、防虫ネットを使ってプランターをガードする方法が有効です。
害虫の侵入を防ぎ、野菜を守ってくれます。とくに葉もの野菜には効果的です。
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防虫ネットを被せて虫よけ
コンパニオンプランツを利用しよう
いっしょに植えると、互いに生育を促したり、病害虫を忌避(きひ)したりなど、相性のよい組み合わせがあります。
ネギ類は、さまざまな野菜のコンパニオンプランツになります。
野菜といっしょにハーブを植えて病害虫を防ぐこともできます。
また、マリーゴールドのように虫を寄せつけない花を近くに置くのもよいでしょう。
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