多くの野菜は種から育てられますが、苗が入手できる野菜は苗から育てたほうが、種まきや育苗の手間を省けて楽です。
また、トマトやナス、ピーマンなどの夏野菜は、まだ寒い時期に種をまくため、種から育てるには温室やビニールトンネルなどで保温する必要があります。
プランター栽培では1~2株あればじゅうぶんなことが多いので、市販の苗を入手して植えます。
苗の植えつけの時期になると、ホームセンターや園芸店などで多くの苗が市販されます。
苗から育ててれば失敗のリスクが低くなりますが、それにはよい苗を選ぶことが大前提です。
元気な苗を適期に植えつけることが、成功の秘訣です。
なお、苗が出回る時期は限られているので、早めに適期を確認しておいてから苗を購入しましょう。
苗から育てる野菜
ほとんどの野菜は種から育てられますが、葉物野菜のようにたくさん作る必要のないものは、苗を購入して育てたほうが効率的です。
とくに夏野菜の実もの野菜は、気温の低い時期から育てるので温室などの設備が必要で、育てるのに時間もかかるため、必要な株数を購入した方が手軽に楽しめます。
芋類も、株数が少ない場合は苗を購入して育てたほうが効率的です。
[実もの野菜]
キュウリ、トマト、ピーマン、ナスなどの実もの野菜は、苗をつくるのに手間と時間がかかり、失敗するリスクも高いため、苗を購入します。
[芋類]
ジャガイモやサツマイモなどの芋類は、育てる株数が少ないため、苗を購入した方が効率的です。
よい苗の見分け方
よい苗を選ぶことは、野菜の栽培において大きなカギとなります。
一般的によい苗とは、適切な環境と管理のもとで育った健康な苗です。
具体的には節間(節と節の間隔)がほどよく詰まっていて葉や茎の色が濃く、がっちりした苗です。
日照不足でヒョロヒョロとしていて節間が長いものは避けましょう。
よい苗を選ぶことができれば、同じ手間をかけてもあとのできが大きく違います。
よい苗を選ぶことが第一です。
[よい苗]
- 節間がほどよくしまっている
- 茎が太く、しっかりしている
- 葉に厚みがある
- 葉の色が濃い
- 子葉が残っている
- 病斑がない
[悪い苗]
- 節間が長い
- 葉の色が悪い
- 子葉がそろっていない
- 穴から根が出ている
- 幼い苗
ラベルもチェックしましょう
苗につけられているラベルには、作業適期や管理のコツなどの情報が書かれています。
苗を購入するときはそれらの情報をかならず確認しましょう。
苗の購入時期に注意しよう
苗は適期よりもかなり早い時期から出回ります。植えつけ適期前の小さな苗が売られている場合もあります。
早植えは失敗しやすいですから、買い急がず、遅霜の心配がなくなってから購入しましょう。
購入後の苗の取り扱い
購入した苗は、すぐにプランターに植えてもとくに問題ありません。
しかし、適期よりも早く購入した苗は、プランター全体をビニールで覆うなどして保温して育てます。