プランターで野菜づくりをはじめるために、ホームセンターや園芸店でプランターなどの容器、土や肥料、種や苗などを準備しましょう。
プランター
プランターはできれば大型(深型)のものを用意しましょう。
サイズが小さいと、土が乾きやすく、根がプランターの中でいっぱいになって生育が悪くなります。
大きくなるほどそのぶん土の量も増しますが、土が多く入るプランターのほうが土が乾きにくく、野菜もよくできます。
また、大型プランターの代わりに培養土の空き袋を使うこともできます。
培養土の空き袋を使うさいには、水抜き用の穴を側面と底にあけます。
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プランターは大きめのものを選びましょう
土
野菜を育てるにあたってもっとも重要なのが、よい土を選ぶことです。
よい土とは、水はけ、通気性がよく、保水性と保肥性をもっていることです。
水はけがよいとは、水やりしたときに、水がジワジワと引いていくような土のことです。
水たまりになってしまうような土だと、根が腐ってしまう原因となります。
保水性や保肥性がないと、土が乾きやすく、肥料切れも早く起こり、野菜を元気に育てることができません。
プランターでは畑のようにたっぷり土があるわけではないので、よい土を用意しましょう。
市販の野菜用の培養土は、赤玉土などの複数の用土、腐葉土、堆肥、ピートモス、ほかに元肥や苦土石灰などがあらかじめブレンドされ、野菜が育ちやすい土に調整されています。
培養土は商品によって配合がさまざまですので、いろいろと試して野菜のよく育つものを見つけましょう。
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肥料
野菜が葉や枝、根などを形成して生育するためには、いろいろな養分が必要です。
主にいるのは、窒素、リン酸、カリの3つの成分で、これを肥料の3大要素と呼んでいます。
[窒素]
枝や葉をつくる。
[リン酸]
実をつくる。
[カリ]
根をつくる。
元肥といって、培養土にあらかじめ肥料がブレンドされていますが、栽培期間の長い野菜では、野菜の生育に合わせて追肥を施す必要もあります。
プランターでは水やりを毎日するので、速効性の肥料では水に溶けやすく、すぐに肥料切れします。
緩効性の肥料は長期間効くように調整されているので、少しずつ水に溶けて長く効きます。
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道具
プランターで野菜を育てるための道具はそれほど多くありません。
最初にそろえておきたいのは、土入れ(またはスコップ)、ジョウロ、ハサミです。
これら専用の園芸道具があれば便利ですが、とりあえず、今お宅にあるもので代用できます。
[土入れ(またはスコップ)]
培養土をプランターに入れるときや、肥料を入れるときに便利です。
[板]
種まきのときに土をならしたり、すじまきの溝をつけるのに便利です。
[ジョウロ]
一度に水が飛び出ず、少しずつ流れ出るものを選びましょう。
筒の部分が取り外せるタイプは収納しやすいので便利です。
[ハサミ]
枝や葉の剪定、収穫するためのハサミです。
サビにくい素材のもので、手にフィットするものがよいでしょう。
[移植ごて]
プランターに土を入れたり、土の表面をほぐしたり、土を掘ったり、追肥のときに土を混ぜる作業などに使います。
目盛がついているものは、深さや株間を測りやすいので便利です。
[フルイ]
使った土をふるい分けるときなどに使います。
網目を取り替えられるものが便利です。
[ガーデングローブ]
手荒れと怪我を防止します。
手にぴったりフィットするサイズを選びましょう。
そのほかの道具は、必要に応じて少しずつそろえていけばよいでしょう。
資材
種まきや植えつけなどの作業、その後の管理のために、ラベルや麻ひも、支柱や防虫ネットなど、便利な資材がたくさんあります。
[ラベル]
野菜の名称や品種、種まきや植えつけの日付を書いて土にさしておきます。
[鉢底石]
土の下に敷いて、プランターの排水性と通気性をよくします。
[防虫ネット]
プランターを覆って害虫から野菜を守ります。
⇒ 防虫ネットを被せて虫よけ
[支柱]
長く伸びる茎を誘引します。
⇒ 背が高くなる野菜は支柱を立ててサポート
[麻ひも]
支柱に茎を結びつけて固定します。
プランター栽培を楽しむために、効率よく行うために、これらの資材を使いこなしていきましょう。
家にある身近な生活用具を代用するなど、工夫してみるのも面白いです。
野菜の種
野菜の種は、ホームセンターや園芸店、インターネットの通販などで購入できます。
初心者がプランターで野菜を育る場合は、種袋の裏面に書かれた情報をよくチェックし、耐病性(病気に強い)があり、できれば早生(生育が早い)品種を選びましょう。
また、小型に改良されたミニ品種も育てやすくておすすめです。
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野菜の苗
ほとんどの野菜が種から育てることができますが、プランター栽培では株数が少ないため、苗から育てたほうが得策といえます。
また、寒い時期に種をまくトマト、ナス、ピーマン、キュウリなどは温度管理が必要ですので、ポット苗から育てます。
苗は、種と同様にホームセンターやインターネットの通販などで購入できます。
ただし、苗は種と違って良し悪しがありますので、実物を見てよい苗かチェックしてから購入するとよいでしょう。
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