オクラは、アフリカ原産で、暑さに強く、簡単につくれる野菜です。
実をとり遅れると、かたくなり、味も落ちるので、とり遅れに注意が必要です。
採りたての新鮮な実を食べられるのも、プランターで育てるからこその醍醐味です。
野菜の中で特に花が美しいのも特徴で、ハイビスカスに似た黄色い花も楽しめます。
通常1か所1株を育てるところを、1か所4~5株で育てれば、草勢は弱くなりますが、一度にたくさん収穫でき、やわらかい実を収穫することができます。
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オクラの育て方(畑)
目次
5本仕立てがおすすめ!
オクラは、実の生育が早く、数日とり遅れると、サヤはびっくりするほど長くなり、筋っぽくなりかたくて美味しくありません。
毎日チェックして、こまめに収穫すれば美味しい実を収穫することができますが、通常の栽培ではプランターで育てるのは1株や2株で、まとまった収穫ができません。
そこでおすすめなのが、種を1か所4~5粒まき、そのまま間引かず、株立ちする方法です。
草丈は小ぶりで、貧弱になってしまいますが、株数が多いのでまとまった収穫ができ、実の生育がゆっくりでやわらかいまま収穫できます。
栽培カレンダー
オクラの栽培カレンダーです。
高温を好むので、気温がじゅうぶん上がってから栽培をスタートします。
栽培メモ
- 科名
- アオイ科・トロロアオイ属
- 別名
- 陸蓮根(おかれんこん)、アメリカネリなど
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所
- 背丈
- 1.5~2mくらい
- 種?苗?
- 種で育てる
- 生育適温
- 25~30度
- 追肥
- 1回目:本葉が5~6枚になったら
以降:2週間おき
- 病害虫
- 病気:うどんこ病など
害虫:アブラムシ、カメムシ、ワタノメイガなど
栽培のコツ!
- 大型のプランターを使う
- 気温がじゅうぶん上がってから種をまく
- 追肥を忘れずに行う
- 実をとり遅れないように
- 枯れ始めた葉は早めにとり除く
プランター向きの品種
グリーンソード、アーリーファイブなど。
[グリーンソード]
サヤのかどがはっきりしていて、ツヤのある5角形のオクラです。
肉質はやわらかくて美味しいです。
サヤの曲がりやイボ果の発生は少ないです。
暑さや寒さに強く、育てやすいです。
[アーリーファイブ]
サヤはツヤのある濃い緑色で、かどがはっきりしている5角形のオクラです。
サヤの曲がりやイボ果の発生は少ないです。
草丈と節間は短めで、実は低い節から着きます。
生育の早い極早生です。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベルなど。
株数を多く育てるため、かならず大型のプランターを使用します。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
オクラは高温を好み、寒さに弱いので、早まきしないように注意します。
直根性で、植え替えをすると根が傷むので、直まきの方が生育が順調です。
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
30cm程度の間隔をあけて種をまきます。
一か所に5粒まいて、土を1cm程度かけ、軽く手で押さえてからたっぷり水をやります。
発芽するまでは乾かさないようにします。
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プランターでの種まき
追肥・土寄せ
本葉が5~6枚になったら追肥を開始します。
以降は、2週間に1回追肥を行います。
オクラは肥料を好み、株数を多く育てているため、肥料ぎれしないように注意します。
そのつど、株元に土を寄せます。
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追肥のコツを知っていますか?
ひもで結ぶ
草丈が高くなってきたら、倒れないように株をまとめてひもで結んでおきます。
生育に合わせて数回結びます。
収穫
開花してから5~7日で収穫できます。
株元に近い実から順次ハサミで実のつけ根から切り取って収穫します。
摘葉
収穫した実の下にある葉は、枯れ始めたらすぐに取り除きます。
取り除かずに放っておくと、枯れ始めた葉はエチレンを出して元気な葉まで枯らしてしまいます。
オクラの花
オクラはハイビスカスやスイフヨウなどの仲間で、黄色いきれいな花を咲かせます。
早朝に開花し、昼にはしぼんでしまい、1回しか咲きません。
アブラムシが発生したら
オクラはアブラムシが発生しやすく、新芽にアブラムシがつくと、生育が止まることがあります。
よく観察してアブラムシがいたら水で洗い流します。
頂上に花が咲いたら
茎の頂上に花がついた場合、肥料切れを起こしています。
花や実を一度取り除き、肥料を施します。