プランターで野菜をつくってみよう!

野菜は、畑がなくても、広い庭がなくても、プランターひとつあればつくれます。さっそく野菜を育ててみませんか?

プランターでインゲンを育てよう

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インゲン

インゲンには、つるが長く伸びる「つるあり」と、つるが伸びない「つるなし」があります。

プランターでインゲンを育てるには、背丈が低く、短期間で収穫できる「つるなし」インゲンが向いています。

生育適温は15~25℃で、10℃以下では生育が鈍くなり、25℃以上では実のつきが悪くなります。

インゲンはマメ科特有の根粒菌によって空気中から窒素を取り込めますが、プランターで育てると根粒菌がつきにくいため、元肥をしっかり入れ、追肥も行います。

ただし、肥料の窒素成分が多すぎると葉が茂りすぎて実がつかないことがあるので、肥料を与えすぎないように注意します。

また、開花時期に水分が不足すると落花したり、さやが曲がったりするので、水切れにも注意します。

プランターは日当たりのよい場所に置き、適切な時期に種をまき、適切に間引いて丈夫な株に育てます。

つるなしインゲンは倒れやすいので支柱で支え、風通しよく育てましょう。

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つるありインゲンの育て方(畑)

栽培カレンダー

つるなしインゲンの栽培時期

プランター向き品種の栽培カレンダーです。

インゲンは高温に弱く、25℃以上では実のつきが悪くなるので、早めに種をまきましょう。

栽培メモ

科名
マメ科・インゲンマメ属
別名
サイトウ(菜豆)、サンドマメ(三度豆)、センゴクマメ(千石豆)、フジマメ(藤豆)、アジマメ
難易度
やさしい
置き場所
日当たりのよい場所
背丈
40~50cmくらい
種?苗?
種で育てる
生育適温
15~25度
追肥
花が咲き始めたら、生育の様子を見ながら2週間に1回
病害虫
病気:さび病など
害虫:アブラムシ、ハダニ、マメハモグリバエ、カメムシなど

栽培のコツ!

  • 4~5粒ずつ点まきする。
  • 本葉が2~3枚になったら1か所1~2本にする。
  • 短めの支柱を立ててサポートする。
  • 花が咲いたら乾燥させないように注意する。
  • カメムシなどを防虫ネットで防ぐ。

プランター向きの品種

さやが平たい品種や丸い品種があります。

品種では、つるなしジャンビーノ、つるなしモロッコ、サクサク王子、初みどり2号などがプランターでの栽培に適しています。

[つるなしジャンビーノ]
莢は鮮やかな緑色で、長さ14~15cm、幅は1.5cmになる平莢種です。
莢にすじがなく、非常にやわらかくて食味に優れます。
種まきから55日で収穫できる極早生種です。

[つるなしモロッコ]
莢の長さ14cm、幅は1.5cm程度になる平莢種です。
莢にすじがなく、肉厚で、やわらかくて食味に優れます。
作りやすく、たくさんとれます。

[サクサク王子]
莢の長さ16~19cm、幅は7~8mmになる丸莢種です。
サクサクっとした歯切れのある食感が特徴で、短時間でゆであがり、サラダ感覚で楽しめます。

[初みどり2号]
莢は濃緑色で、長さ12~13cmになる丸莢種です。
種まきから53日で収穫でき、莢のそろいもよく、作りやすく、たくさんとれます。

準備するもの

準備するもの

48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。

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種まき

インゲンの種

プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。

インゲンの間隔

株間を15~20cm程度の間隔をあけて種をまきます。

インゲンの種まき

一か所に4~5粒まいて、1cmほど土をかけ、軽く手で押さえてからたっぷりと水をやります。

種が重なると、間引きのときにいっしょに抜けてしまうので、間隔を少しあけて種をまきます。

発芽するまでは乾かさないようにしましょう。

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間引き・土寄せ

インゲンの間引き

本葉が2~3枚になったら、生育の悪いもの、葉の形の悪いものを間引き、1か所につき1~2本ずつ残すようにします。

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たくさん発芽させて間引きをしよう

支柱

つるが伸びはじめたインゲン

つるなしインゲンは支柱がなくても育てられますが、鈴なりに実をつけると風などで倒れやすくなるので、支柱を立ててサポートすると安心です。

つるが伸びてきたら、短めの支柱を直立型に立て、支柱と茎を紐でゆるく結びます。

支柱を立てて誘引

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追肥

花が咲き始めたインゲン

花が咲き始めたら追肥を開始します。

肥料が多すぎると葉が茂りすぎて実つきが悪くなるので、生育の様子を見ながら2週間に1回を目安に追肥します。

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害虫対策

つるなしインゲンは害虫の心配はあまりありませんが、6~7月になると、実をカメムシに吸汁され、加害された部分は小さな点がつきます。

花が咲いたら、防虫ネットでトンネルし、カメムシなどの害虫を防除します。

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収穫

収穫適期のインゲン

さやの長さが10~15cmになり、中の種が少しふくらんできたころが収穫の適期です。

品種によってさやの長さが異なるので種袋で確認しておきましょう。

とり遅れて実が育ちすぎるとかたくなるので、やわらかいうちに実のつけ根からハサミで切り取ります。

収穫したインゲン

注意する病害虫

カメムシ

つるなしインゲンは作りやすく、病害虫の心配もあまりありませんが、さび病、アブラムシ、ハダニ、マメハモグリバエ、カメムシなどが発生することがあります。

適切に間引いて風通しをよくして育てて、発病した株は早めにとり除いて感染が広がらないように注意します。

カメムシは防虫ネットで覆って防ぎ、マメハモグリバエをみつけたら葉の上からつぶし、アブラムシやハダニは見つけしだい取り除きます。

鳥に注意

マメ類の種は鳥にねらわれやすいので、本葉が出そろうまでは注意します。

種をまいたらすぐに防虫ネットで覆うか、寒冷紗や不織布などをかけておくとよいでしょう。

花が落ちてしまう

開花時期に水やりが不十分で乾燥してしまったり、肥料が不足したりすると、花がすぐに落ちてしまうことがあります。

元肥をしっかり入れ、追肥も行い、土の表面が乾いたら水やりを行いましょう。

下葉が傷んだら整理しよう

下葉の整理

下葉が傷んだら、放っておかずに早めに取り除いて整理し、風通しをよくすると病気の予防になります。

収穫を長く楽しむには

開花後はたくさん実をつけますが、つるなし種は収穫期間が短いので、少しずつ次々に種まきを行うと、収穫を長く楽しむことができます。

いろいろなインゲン

成熟した豆は形や色はさまざまで、一般的な緑色のほかに、紫色や黄色のカラフルなものもあります。

インゲンの花

インゲンの花

白またはピンクの花が咲きます。

種とり

収穫期の終わりごろに、種とり用に実をいくつか残しておきます。

しっかり乾くまでつけておき、乾いてから種をとります。

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