オクラの育て方とコツ|気温が高くなるとグングン育つ

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オクラ

(花も実も楽しめる栄養野菜)

独特のネバネバとプチプチとした食感が特徴的なオクラ。

アフリカが原産で、その後エジプトやインドに広がり、日本へは江戸末期に渡来し、昭和50年代になってようやく全国的に普及し始めました。

ハイビスカスと同様のアオイ科で、黄色い大きな花も美しく、野菜の花としては美しいことでも知られています。

高温性野菜で暑さを好み、気温が高くなるとグングン育つので、数株あれば毎日収穫できます。

乾燥や多湿にも強く、病害虫も比較的少ないので、家庭菜園でも育てやすい夏野菜のひとつです。

オクラの花

オクラの花

オクラはハイビスカスの仲間で、黄色い大きな美しい花を咲かせます。

1回しか咲かず、しかも午前中のうちにしぼんでしまいます。

オクラの栄養

オクラの特徴と言えば独特の粘り(ネバネバ)で、その成分はペクチンという水溶性の食物繊維や、ムチンという糖タンパク質などです。

ペクチンには整腸作用があり、腸の働きを整えて便秘を防ぎ、コレストロールを排出する作用から血糖値の上昇を抑える効果があります。

また、ムチンは、糖質とタンパク質が結合したもので、胃の粘膜を保護し、胃腸の調子を整えます。

他にも、β-カロテン、B1、B2、Cなどのビタミン、カリウムやカルシウムなどのミネラルも多く含みます。

オクラの育て方

オクラの収穫のイラスト

オクラは高温を好む野菜なので、種まきは気温が十分に高くなってから行います。

根が真下に伸びるので移植を嫌い、畑に直まきするのが一般的ですが、地温が低いうちは発芽に日数がかかり、低温によって初期の生育も遅いので、ポットで苗を作ってから畑に植えます。

ここでは、初期の生育を促す方法によるオクラの育て方を紹介します。

概要

生育温度 25~30℃。
おすすめの品種 角オクラ:ベターファイブ、グリーンソード、アーリーファイブなど。
丸オクラ:まるみちゃん、エメラルドなど。
連作障害 あり。1年以上はあける。
元肥 苦土石灰と元肥を入れる。
種まき時期(苗作り) 4月下旬~5月上旬(十分に暖かくなってから)
苗の植えつけ 5月中旬~6月上旬
畝幅:90cm
黒マルチ:あり(なくても良い)
株間:2列、35cm~40cm
栽培中の管理 苗の植え付け後、2~3週間に一度のペースで化成肥料で追肥。
収穫 角オクラ:実の長さが7~8cm
丸オクラ:実の長さが7~15cm
実を収穫した節から下の1~2枚の葉を残し、それより下の葉をかき取る。
病害虫 主な病気:立枯病、うどんこ病など。
主な害虫:アブラムシ、ワタノメイガ(ハマキムシ)、ネコブセンチュウなど。

ポイント

  • 十分に暖かくなってから種をまく。
  • 種の皮が硬く、芽が出にくいため、種まきの前日から水に浸しておく。
  • 直根のため、苗作りは深さのあるポットを使う。
  • 種まき後は保温して発芽させる。
  • 苗を乾燥気味に育てる(立枯病予防)。
  • 連作をしない(センチュウの被害が出る)。
  • 酸性に傾いた土壌を嫌うため、苦土石灰を施して良く耕す。
  • 生育期間が長いため、肥料を切らさないように注意する。
  • 実を取り遅れないように注意する。
  • 収穫したら実のついている節の下の葉を1~2枚残し、その下の葉はすべて取り除く。

栽培時期

オクラの栽培時期

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

移植栽培がおすすめです。

高温性野菜なので、種まきは気温が十分に高くなってから行います。

品種

オクラは、実の断面が五角形や六角形の角オクラ、角のない丸オクラの2つの品種に分類されます。

他にも、実の赤い赤オクラ、花を食用とする花オクラなどの品種もあります。

[角オクラのおすすめ品種]
平城グリーン、ピークファイブ、アーリーファイブ、グリーンスター、ベターファイブ、グリーンソード、東京五角オクラなど

[丸オクラのおすすめ品種]
まるみちゃん、エメラルド、島オクラなど

[赤オクラ]
ベニー、レッドソード、レッドサンなど

[花オクラ]
花オクラ(固定種)(トロロアオイとも呼ぶ)など

オクラの品種いろいろ

苗を作る

オクラは高温性で暑さに強いですが、寒さには弱く、10℃以下では生育が止まります。

霜にも弱いので、遅霜の心配がなくなってから種まきを行います。

3号ポットに培養土を入れ、水に一晩浸しておいた種を3~4粒ずつまき、土を1cmくらい被せ、水をたっぷりやります。

寒さに弱いので、暖かい場所や、温室、またはビニールをベタ掛けするなど、保温して発芽させます。(ビニールの場合は、発芽したらすぐにとる)

発芽までは水やりを控え、発芽したら直ちに水をやり、その後は、立枯病予防のために乾燥気味に育てます。

本葉が1、2枚になった頃、生育の良い1本(または2本)残し、他の株を間引き、乾燥気味に育てながら、本葉が2、3枚になるまで育てます。

2本仕立ては1本仕立てよりも背丈が高くなりますが、やわらかい実がとれます。

種を水に浸しておく

一晩水に浸しておいたオクラの種

オクラは種が硬くて芽が出にくいので、種まきの前日から水に浸しておくと発芽しやすくなります。

畑の準備

オクラは連作するとネコブセンチュウが多くなって被害が大きくなるので、1年以上はオクラを育てていない場所を選びます。

また、オクラは酸性に傾いた土壌に弱いので、苗を植える前に苦土石灰を畑全体に多目に入れて良く耕しておきます。

苗を植える2週間前までに、畝に苦土石灰を施してよく耕しておき、1週間前に、畝に元肥を入れてよく耕し、畝を高めに立てて黒マルチを張ります。

畝を高めに立てることで水はけがよくなり、黒マルチは地温を上げる効果に期待できます。

苗を植える

苗の本葉が2~3枚になったら、準備しておいた畝に植えます。

2列で、株間を35~40cmとし、畝に根鉢と同じ大きさの穴を掘ってたっぷり水をやり、水がひいたら、直根性で根つきがよくないため、根鉢を崩さないように丁寧にポットから苗を取り出して植えます。

植え終えたら、まわりの土を株元に寄せて押さえて株を安定させ、水やりをします。

[植え付けの手順]

  1. 植え付け位置に根鉢と同じ大きさの穴を掘る(マルチ穴あけ器やスコップを使用する)。
  2. 植え穴にたっぷり潅水する。
  3. 水がひくのを待つ。
  4. 根鉢を崩さないように丁寧にポットから苗を取り出して植える。
  5. 土を株元に寄せて押さえる。
  6. 水をたっぷりやる。

追肥と土寄せ

生育中のオクラ

植え付け後、2~3週間に一度のペースで化成肥料で追肥を行い、株元に土を寄せて株を安定させてます。

オクラは生育期間が長く、次々に結実しますので、肥料を切らさないようにするのがポイントです。

収穫

収穫時期のオクラの実

初夏になると花が咲き始め、開花から1週間くらいで実の長さが7~8cmほどになります。

このくらいのやわらかいうちに、オクラは果柄が硬いのでハサミで切り取って収穫します。

とり遅れるとかたくなるので、早めに収穫しましょう。

角オクラの収穫適期:実の長さが7~8cmほどになったころ。
丸オクラの収穫適期:実の長さが7~15cmほどになったころ。

素手で実を収穫するとかぶれる?!細かいトゲに注意!

オクラのトゲ(毛じ)

オクラはトゲの多い植物で、ガクの部分にトゲがあり、乾燥に負けないように葉や茎、莢には細かいトゲ(毛じ)があります。

この細かいトゲが皮膚に触れると、かゆみがでたり、かぶれたり、トゲがささってしまって痛むこともあります。

収穫は手袋をして行い、長そでを着て葉や茎に腕が触れないようにして、トゲが肌に触れないように注意しましょう。

また、トゲのあるまま食べると、口の中がチクチクするので、利用する際は板ずりなどをして下処理をしましょう。

下葉かき

オクラは実を収穫したら下葉かきをするものと広く知られていますが、やり方を間違えると生育が悪くなってしまうので注意が必要です。

実のついている節の下の葉を1~2枚残し、その下の葉はすべて取り除きます。

下葉をかくのは、風通しをよくして病害虫の発生を防ぐためです。

直まきする場合

種まきは、苗作りと同じ4月下旬~5月上旬に行います。

株間も同じ35~40cmで、一カ所に4~5粒ずつ種をまきます。

本葉が1~2枚展開したころ、生育の悪いものを間引いて1~2本にします。

うまく発芽させるには

オクラはアフリカが原産の高温性の野菜なので、18℃以上にならないと発芽しません。

地温が十分に上がってから種をまきましょう。

また、オクラは種が硬くて芽が出にくいので、種を一晩水に浸しておくと発芽しやすくなります。

急に生育が悪くなった

とくに病害虫が発生した様子はないのに、生育が急に悪くなることがあります。

下葉が黄色くなって枯れ、葉が小さく細くなった場合は、引き抜いてみて根にコブのようなものができていないか確認してください。

根にコブのようなものができていたら、根にネコブセンチュウが寄生しています。

ネコブセンチュウに寄生されると、生育が抑制され、やがて枯れてしまいます。

翌年からは種まき(または苗の定植)前にセンチュウ用の薬剤を用いたり、コンパニオンプランツなどを植えるなどして防除しましょう。

オクラの生育が悪いときに確認したいコト

混植栽培

オクラは丈が高くなるので、株間に葉物などを混植することができます。

混植する場合は、栽培期間の短い小松菜やホウレンソウなどがおすすめです。

ただし、ニンジンやゴボウなどを混植すると、センチュウなどの害虫を増やすので注意が必要です。

種とり

複数品種を栽培している、または近くに違う品種のオクラが植わっている場合は、蕾のうちに封筒や袋を被せて交雑させないようにします。

実が完全に枯れてから収穫し、日の当たらない涼しい場所でよく乾燥させ、種を莢から取り出します。

ゴミなどを取り除き、さらに2~3日日陰で乾燥させ、乾燥剤と一緒に封筒や瓶に入れて冷蔵庫で保存します。

オクラの種子の寿命は長く、5年くらいまでは種まきに使えます。

ヘタの処理の仕方

ヘタがあると口当たりが悪いからと、ヘタごと包丁で切り落とさずに、ガクの硬い部分(筋)を包丁でぐるりと削り取ると無駄なく使えます。

うぶ毛の取り方

オクラは緑のネットに入って売られていることが多く、その場合は水の中でネットごとオクラをすり合わせると簡単にうぶ毛を取ることができます。

しかし、家庭菜園で収穫した場合はそうはいかないため、まな板の上にオクラを置いて塩をふり、両手の手のひらを使って軽く転がし、水で塩を洗い流します。

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