じょうずに種をまいて、初期の生育をじょうずに進められれば、あとは楽です。
成長に合わせて行ういくつかの作業はほとんどの野菜で基本的に同じです。
種まきから収穫までの流れを覚え、ポイントもおさえておくと、栽培もより楽しくなるでしょう。
プランターの準備
プランターは、できるだけ多くの土が入る大型のものを選びましょう。
土が多いほど土が乾きにくく、根もよく張って野菜もよく成長します。
幅72cm、高さ26cm、奥行き39.5cm、容量は48Lの大型のプランターがおすすめです。
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プランターは大きめを選びましょう
鉢底石を敷く
排水性を高めるために、プランターの底に鉢底石を敷き詰めます。
鉢底石をネットに入れるか、ネット入り分包タイプのものを使うと便利です。
培養土を入れる
プランターの縁から2cm下ぐらいまで培養土を入れます。
2cm程度あけたのは、ウオータースペースといって、たっぷり水をやったときに土や水が流れ出ないようにするためです。
培養土を入れたら、表面を平らにならしておきます。
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野菜がよく育つ土とは?
種まき
種まきは、条(すじ)まき、点まき、ばらまきの3つの方法が基本です。
種が小さい小松菜やホウレンソウなどは条(すじ)まき、インゲンや枝豆などの種の大きいものは点まき、ベビーリーフなどの密生して育てるものはばらまきにします。
条(すじ)まきは、2列か3列の溝をつけ、そこに1cm間隔で種をまいていきます。
点まきは、それぞれの野菜に必要な株間をとってくぼみをつくり、数粒(3~5粒)の種を重ならないように等間隔にまきます。
ばらまきは、プランター全体に適当な間隔をあけて種をばらまきます。
いずれの方法も、発芽するまでは水やりして乾燥させないように管理します。
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プランターでの種まきの基本
害虫対策
ほとんどの野菜に害虫がつきます。
とくに小松菜、白菜、キャベツなどのアブラナ科の野菜は害虫のが被害が大きく、なにも対策しなければ満足な収穫は望めません。
できるだけ薬剤を使用しないためにも、種をまいたらすぐに防虫ネットを被せると安心です。
市販のネットと支柱がセットになったものを使用すると便利です。
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防虫ネットを被せて虫よけ
水やり
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりとやるのが基本です。
野菜の種類によっては、水を嫌うものや、水をたくさん欲しがるものもあるので、野菜の性質にあわせた水やりをします。
水やりは朝か夕方、夏場で土がカラカラに乾いているようであれば、朝夕2回、たっぷりと水をやります。
真冬は、早朝や夕方に水やりをすると凍ってしまうので、昼間の暖かい時間に水やりをします。
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水やりが重要なポイント!
間引き
発芽率の悪い野菜ほど種を多くまき、生育とともに間引きをして株間を広くしていきます。
条(すじ)まきの場合、1~3回間引きながら育てます。
点まきした場合も同様に、生育とともに間引き、最終的に1~2本を残します。
ヒョロヒョロしたもの、生育の悪いもの、病害虫の被害が見られるもの、葉の大きさのバランスが悪いものなどを抜き取り、生育のよいものを残します。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥
培養土には元肥といって肥料が施されていますが、2週間から1か月すると効き目が薄れてきます。
発芽して成長しはじめたら、2週間に1回を目安に追肥します。
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追肥のコツを知っていますか?
土寄せ
間引きや追肥のあと、株のぐらつきと根の乾燥を防ぐために、株元に土を寄せます。
また、土の表面がかたくなっていたら、移植ごてで株と株の間の土をほぐして空気を土中に送り込みます。
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まし土・土寄せは野菜の生育に大切な作業
収穫
小松菜やホウレンソウなどの葉もの野菜は、生長しすぎると葉や茎がかたくなるので、ある程度大きくなったら早めに収穫します。
次々と花を咲かせて実をつける実もの野菜は、株の消耗を避けるためにも、実を大きくしすぎないように注意します。
根もの野菜は、収穫が遅れると割れたりスが入ったりするので、じゅうぶんな大きさになったら早めに収穫します。
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いよいよ収穫です!