気温が下がると防寒対策が必要になってきます。
とくに霜が降りてからだと手遅れになることもあるため、早めの霜よけが欠かせません。
ただし、防寒対策が早すぎても温度が上がりすぎて枯らしてしまうため、天気予報をなどを見て、時期を調整することが大切です。
防寒対策といえば冬に行うものと考えがちですが、4月になってもまだ気温が低く、遅霜もあるので、早春でも防寒対策が必要になります。
寒さに強い野菜を選ぶ
野菜には、それぞれ生育に適した気温があり、寒さに弱い野菜があれば、寒さに弱い野菜もあります。
たとえば小松菜やホウレンソウは寒さに強いので、とくになにもしなくても育ちます。
小カブや春菊などは小松菜などと比べると低温に弱いですが、保温すれば冬でも育ちます。
インゲンや枝豆などは寒さに弱いので、保温しても冬では育ちません。
寒い冬に野菜を育てる場合は、寒さに強い野菜を選ぶことが大切です。
[寒さにとくに強い野菜]
エンドウ、ソラマメ、小松菜、ホウレンソウ、スイスチャード、ネギ、タマネギなど。
[寒さに強い野菜]
白菜、キャベツ、ラディッシュ、小カブ、大根、人参、ブロッコリーなど。
[寒さにやや強い野菜]
レタス、セロリ、シュンギク、ミズナなど。
寒さにやや強い野菜は、ビニールを被せるなど保温して育てましょう。
寒さに強い品種を選ぶ
品種改良が進み、同じ野菜であっても、品種によっては寒さに強いものがあります。
寒い冬に野菜を育てる場合は、品種の特徴に「耐寒性あり」または「耐寒性にすぐれる」とあるものを選びましょう。
プランターの置き場所
冬は、日がよく当たる暖かい場所にプランターを置きましょう。
夜は室内に入れて温雄管理できればより効果的です。
晴れた日は温度が上がりすぎてしまうこともあるので、ビニールの裾を開けるなどして温度の調整をしましょう。
資材の活用
寒さに強い野菜や品種を選べば、ビニールを被せるなど資材を活用することで、冬でも野菜を育てることができます。
敷きワラ
プランターの地表を覆うことをマルチングといいます。
ワラは古くからマルチング材として使用され、株元の防寒対策や霜よけなどの効果があります。
防虫ネット
防虫ネットはおもに虫を寄せつけないために使用する資材ですが、防寒度はかなり低いものの、風や寒さを軽減することができます。
寒さに強い野菜であれば、防虫ネットだけでも育ちます。
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ビニールを被せて保温
寒さを防ぐには、寒気を遮ることが基本で、外気が入らないように密閉できるビニールは保温性抜群です。
プランターに曲がる支柱をさし、上から透明の園芸用ビニールかゴミ袋を被せて換気穴をあけ、裾を紐で縛ります。
ビニールは晴れた日に温度が上がりすぎてしまうこともあるので、地気温度計をさして温度を管理し、30℃を越えるときは裾を開けて換気しましょう。
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