原産は地中海沿岸で、日本には中国から導入された香味野菜です。
中国ではシャンツァイ、タイではパクチー、英語ではコリアンダーとそれぞれ呼ばれています。
独特の強り香りがあり、好き嫌いがありますが、エスニック料理によく使われ、トムヤンクンやフォーなどには欠かせない食材です。
育てやすく、プランターでも手軽に栽培でき、長く収穫を楽しめます。
栽培カレンダー
コリアンダー(パクチー)の栽培カレンダーです。
栽培メモ
- 科名
- セリ科・コエンドロ属
- 別名
- コエンドロ、カメムシソウ、香菜、チャイニーズパセリなど
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所~半日陰
- 背丈
- 30~40cmくらい
- 種?苗?
- 種から育てる
- 生育適温
- 20~25度
- 追肥
- 1回目の追肥:最後の間引きの後
以降の追肥:生育の様子を見て
- 病害虫
- 病気:うどんこ病、灰色かび病など
害虫:アブラムシ類、ハダニ、キアゲハの幼虫、ヨトウムシ類など
栽培のコツ!
- 移植を嫌うので種から育てる
- 乾燥したら水やりをする
- 必要な分だけ切り取って収穫する
プランター向きの品種
とくになし。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
2列、条間15cm、深さ1cmの浅い溝をつくり、1~2cm間隔で1~2粒ずつ種をまきます。
土をかけて軽く手で押さえ、水をやります。
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プランターでの種まき
害虫対策
コリアンダー(パクチー)は害虫の種類が少ない香味野菜ですが、キアゲハの幼虫がつくことがあります。
防虫ネットを被せた方が安心です。
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防虫ネットを被せて虫よけ
間引き・土寄せ
間引きを2回行い、本葉4~5枚までに6cm間隔にします。
[1回目]
双葉が開いたら、3cm間隔になるように間引きます。
[2回目]
本葉4~5枚で2回目の間引きをして、株の間隔を6cm程度にします。
間引きの後に軽く土を寄せます。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥
2回目の間引きのあと、株間とプランターの縁に少量の肥料を施します。
以降は、生育を見ながら2週間に1回、追肥を行います。
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追肥のコツを知っていますか?
収穫
本葉が15枚以上になったら、食べる分だけハサミで若葉を付け根から切り取って収穫します。
収穫が遅れると香りが悪くなるので注意します。
葉は霜に弱いので、冬は霜を避けて暖かい場所で育てます。
コリアンダー(パクチー)の種
花が咲いたあと、種をとることもできます。
種が茶色に熟してから株ごと抜き取り、日陰で乾燥させます。
爽やかな甘い香りで、マリネやお菓子の風味づけに利用できます。