ズッキーニは外見はキュウリに似ていますが、ペポカボチャ(茎の伸びないカボチャ)の仲間です。
原産地はアメリカ南部やメキシコですが、イタリヤやフランスなどヨーロッパで人気があります。
なじみがあるのは緑色でキュウリのような形をしたものですが、丸型やUFO型もあり、色も薄緑、黄色などさまざまな品種があります。
果肉はナスに似た肉質で、ほのかな苦みがありますが、淡白です。
通常は長さ20cmくらいの若い実を収穫しますが、大きくなった実もおいしく食べられます。
通常のズッキーニよりもさらに未熟で、花をつけたまま収穫したものを花ズッキーニといって、花の中にひき肉やチーズをなどを詰めて、揚げたり蒸したりして食べます。
プランターでズッキーニを育てたら、ぜひ一度花ズッキーニを味わってみてください。
葉を放射状に伸ばし、大きく広がるので、大型のプランターに1株を育てます。
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目次
栽培カレンダー
じゅうぶんに暖かくなったら栽培をスタートします。
栽培メモ
- 科名
- ウリ科・カボチャ属
- 別名
- コージェット、クルジェット、ツルナシカボチャなど
- 難易度
- ふつう
- 置き場所
- 日当たりのよい場所
- 背丈
- 50~60cm
- 種?苗?
- 苗から育てる
- 生育適温
- 10~23度
- 追肥
-
1回目:実がつき始めたら
以降:2週間おき
- 病害虫
- 病気:うどんこ病、モザイク病など
害虫:アブラムシ、ウリハムシなど
栽培のコツ!
- 苗から育てるのが簡単
- じゅうぶんに暖かくなってから植える
- 大きなコンテナで1株を育てる
- 確実に実をつけさせるには人工授粉を行う
プランター向きの品種
ゼルダ・ネロ、ダイナーなど。
[ゼルダ・ネロ]
生育早く、育てやすい品種です。
[ダイナー]
緑色ズッキーニの定番品種です。
準備するもの
48Lのプランター、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)など。
苗の用意
種からも育てられますが、苗を購入する方が簡単です。
本葉3~5枚のしっかりした苗を選びます。
植えつけ
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
苗を中央に置き、植える位置を決めます。
深さ10cmの植え穴を掘ります。
株元を人差し指と中指ではさみ、斜めに倒して根鉢を崩さないように丁寧に苗を取り出します。
植え穴に苗を浅めに植えつけ、株元を手のひらで軽くおさて土と根鉢を密着させて株を安定させます。
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苗のじょうずな植え方
追肥
ズッキーニは次々と実をつけるので、肥料が切れないように注意します。
実がつき始めたら、肥料を施します。
プランターの縁に肥料をまき、土となじませ、株元に土を寄せます。
以降は、2週間に1回のペースで追肥していきます。
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追肥のコツを知っていますか?
人工授粉
気温が低く雨が多ければ、人工授粉をして着果を促します。
花粉の寿命が短いので、かならず午前9時頃までに、その日咲いた雄花を使用します。
雌花が開花したら、雄花を摘み取って花びらを取り除き、雄しべの花粉を雌花の柱頭につけます。
奇形果を取り除く
奇形の実ができたら、他の実に栄養をまわすために早めに取り除きます。
収穫
花がしぼんでから6、7日で実の長さが約20~25cmになり、収穫期を迎えます。
株元についたへたの部分をハサミで切って収穫します。
とり遅れると数日で実は巨大化します。
大きくなっても変わらずおいしく食べられますが、株に負担がかかり、その後の生育に影響しますので、早めの収穫をこころがけます。
花ズッキーニも楽しんでみよう
イタリアでは開花直前の花ズッキーニがポピュラーで、花の中にモッツァレラチーズを詰めて揚げるのが定番です。
注意する病害虫
(ウリハムシ)
害虫では、アブラムシやウリハムシがつきます。
よく観察して、見つけ次第駆除します。
病気ではうどんこ病が出ることがあります。
うどんこ病にかかった葉は取り除きます。
葉の白い部分はうどんこ病?
ズッキーニの葉には、ところどころ白くなっている部分があります。
白い部分が葉脈に沿っていたら、病気ではなくもともとある模様です。
白い模様が不規則であったり、指で触ってみて粉っぽい場合は、うどんこ病の可能性があります。