「思うように野菜が育たない」と悩んでませんか?
その原因は、作物や品種の性質かもしれません。
種や苗を買うとき、作物や品種の性質を気にしてますか?
品種の性質とは早晩性のこと
早晩性とは、作物の栽培期間の長短を基準とした性質で、早生(わせ)、中生(ちゅうせい)、晩生(ばんせい)に分類され、それぞれに特徴があります。
[早生]
種まきから収穫までの生育期間が短い。晩生と比べて背丈は低く、収穫量も少ない。
[晩生]
種まきから収穫までの期間が長い。早生と比べて背丈は高くなり、収穫量も多い。
[中生]
早生と晩生の中間。
※早晩性はさらに細かく分類されます。
もし、野菜の育ち方が思い描いてるのと違いましたら、育てている品種の早晩性を調べてみてください。
大きく育てたいと思っているのに、早生の品種を育ててませんか?
作物による早晩性の特徴
品種の早晩性によって、生育期間や収穫量などが異なることは理解していただけたと思います。
しかし、作物によっても、その早晩性によって特徴が異なることがあります。
たとえばタマネギでは、「早生は玉の肥大開始が早く、トウ立ちもしにくい。
しかし、収穫後の貯蔵性が悪い。
一方で、晩生(中晩性)は、玉の肥大開始が遅く、多収性で、貯蔵性が良い。
しかし、トウ立ちを起こしやすい」という特徴があります。
このように、作物によっても早晩性による特徴が異なることがあります。
管理のポイントも異なりますので、注意が必要です。
迷ったら中生(または晩生)を選ぼう
店頭や通販で「早生は収穫が早い!」と書かれていると魅力的に思えます。
しかし、早生だからこその欠点や注意点があること、管理のポイントが異なることを、気に留めておいてください。
早晩性で迷われましたら、まずは中生(または晩生)を選択してみてください。