収穫した時は大きいサツマイモに喜んだけれど、料理に使うのには小芋の方が便利…。
サツマイモは、大きな芋を収穫するのが醍醐味のように思われがちですが、実際は、巨大な芋は甘みが薄く、消費するのにも小芋の方が便利です。
ここでは、サツマイモの栽培で「巨大な芋になってしまう」や、「芋の数が少ない」場合の、確認して欲しい項目をあげました。
目次
早生品種ではないですか?
生育期間の短い早生品種では、収穫が遅くれるほどに大芋になります。
品種によって芋の大きさや付き具合が異なることがあるので、事前に品種の特性を確認してください。
また、早生品種であれば、試し掘りをして芋の大きさを確認してから収穫するのがよいでしょう。
良い苗を選びましたか?
苗が短くてずんぐりしていたり、茎が細い苗では良い芋ができません。
サツマイモの良い苗の特徴は次の通りです。
- 長さが25cm~30cmくらい。
- 茎が太くて葉の色が良い。
- 節が7~8である。
苗の植えつけが早すぎませんか?
苗の植えつけが早すぎたり、苗を深く埋めてしまうと、芋になる根が順調に育たず、芋の数は少なくなり、芋は大きくなります。
植えつけ時期が早いようであれば、植えつけ後に不織布のベタ掛け(パオパオ)や、藁などをかけて保温し、1週間程度は根がつくのを促進しましょう。
苗の葉柄の付け根をしっかり埋めましたか?
苗の葉柄の付け根部分から芋のできる根がでます。
葉柄の付け根部分を少なく埋めれば、芋の数は少なく、芋は大きくなります。
逆に、葉柄の付け根部分を多く埋めれば、芋の数は多く、芋は小さくなります。
芋の数を多くするためには、4節をしっかり土に埋め、葉は地上にだしましょう。
土が柔らかくないですか?
柔らかい土だと、芋のできる根が発生しにくく、芋の数が少なくなります。
柔らかい土であれば、植えた苗の周りを手のひらで強く鎮圧し、苗と土を密着させましょう。
土壌の水分は十分ですか?
サツマイモの苗から根が発生して根付くには、土壌の水分を必要とします。
晴天時に苗の植え付けを行った場合は、植え付け後に水をやります。
以降も根が付くまで水をやります。
苗から根がでて根付くと葉や茎が立ち上がってくるので、それまでは乾燥しないように気をつけましょう。
まとめ
サツマイモの小芋をたくさんとるには、いかにスムーズに根を発生させて、生育初期を順調に進められるかがポイントです。