里芋は低温に弱い野菜で、収穫が遅れたり、収穫せずに放っておくと、せっかく育った芋が腐ってしまいます。
里芋を冬の間も長く楽しむには、上手に保存する必要があります。
また、翌年の種芋に場合も、保存しておきます。
簡単に長期保存できる方法を二つ紹介します。
- 栽培した場所でそのまま保存
- 穴を掘って埋めて保存
栽培した場所でそのまま保存する方法
株に土を厚く盛っておけば、翌年まで保存できます。
穴に埋めるよりも保存期間は短くなりますが、手間がほとんどかからず、年内に利用する場合に最適です。
ただし、芋が地表に近い位置にありますので、寒さの厳しい寒冷地での保存には向きません。
[保存方法]
芋を掘り上げず、そのまま芋の上に土を厚く(できれば30cmくらい)被せます。
後に掘りだす時のために、株の位置に棒や細い支柱などをさして目印にしておきます。
穴を掘って埋めて保存する方法
穴に埋めて保存すれば、春まで保存できます。
穴を掘り、里芋を掘り上げ、芋を利用するときに掘り出さないといけないなど、かなりの労力を必要としますが、長い期間保存することができます。
寒さの厳しい寒冷地や、たくさん保存する場合に最適です。
[保存方法]
分割した部分(欠き口)が腐りやすいので、親芋から子芋、孫芋ははずさずに塊のまま保存します。
畑に80cmほどの深さの穴を掘り、塊のまま逆さにして並べて土を被せ、雨水が入らないようにビニールシートやトタンなどをかけておきます。
里芋の保存期間
里芋は5℃以下になると、低温障害を起こし、芋が腐敗しやすくなります。
なにも手を施さなかった場合の芋の保存期間は、霜に数回あたると傷み、腐りやすくなりるので、霜が数回降りるまでです。
土を厚く盛っておけば翌年まで保存でき、穴を掘って芋を埋めておけば春まで保存することができます。