ジャガイモの品種(種類)は大きく分けて、食感がホクホクとした粉質と、ねっとりとした粘質があります。
次々と新品種が開発され、さまざまな品種が出回っていますが、長年にわたりホクホク系で不動の定番なのが男爵で、ねっとり系で定番なのがメークインです。
品種によって甘みや風味も異なりますので、どんな料理に向いているのかを理解して、使い分けましょう。
ホクホク系(粉質)品種
粉ふきいもやマッシュポテトなどに向いています。
[男爵]
ホクホク系の定番品種。
皮は淡黄色で切り口は白いです。
[キタアカリ]
男爵の改良品種で、切り口が黄色いです。
栗じゃがや黄金男爵ともよばれます。
[十勝こがね]
切り口は淡い黄色です。
芽が浅くて皮がむきやすいです。
ねっとり系(粘質)品種
炒め物や煮込み、揚げ物などに向いています。
[メークイン]
煮込み料理の定番品種。
細長い楕円形をしています。
肉質が緻密でねっとりした食感です。
[アンデスレッド]
皮がサツマイモのように赤く、切り口は黄色です。
濃厚な甘みが特徴です。
[とうや]
皮は黄色で、肉質も黄色です。
芽が浅いので皮が剥きやすいです
[シャドークイーン]
皮も実も濃い紫色をしていて、アントシアニン色素が従来の紫色のジャガイモの3倍です。
調理後も色落ちせず、鮮やかな色に仕上がります。
[ホッカイコガネ]
長楕円形で、皮は淡褐色をしています。
切り口は淡黄色です。
油加工で変色しにくいため、フライドポテトに向いています。
粉質と粘質の中間
舌ざわりがなめらかです。
[デジマ]
皮は淡黄色で肉質は黄白または淡黄色をしています。
食味がよいです。
[インカのめざめ]
小卵形で、皮は黄褐色です。
切り口が鮮やかな黄色で、栗のように甘みが強いのが特徴です。
[シンシア]
切り口は淡い黄色をしていて、甘みが強いです。
新ジャガイモ
新ジャガイモとは、品種ではなく、春先に出回る掘りたてのジャガイモのことをいいます。
強くこするだけで皮がむてしまうほど皮が薄く、小ぶりでみずみずしいのが特徴です。
ほくほくとした食感はありませんが、柔らかく、香りがよいです。