知っておきたい野菜の栄養・効能

野菜の栄養や効能について詳しく解説します。

のらぼう菜の栄養と保存と調理

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のらぼう菜の

のらぼう菜は、西洋アブラナの一種で、東京都西多摩地方を中心に栽培される伝統野菜です。

明和4年、幕府によって闍婆菜(じゃばな)の種が村々に配布されて栽培が始まり、天明の大飢饉、天保の大飢饉から多くの人々を救ったとされ、後にのらぼう菜と呼ばれるようになったという説があります。

闍婆菜(じゃばな)は、闍婆(じゃば、現在のジャワ島)を経由してオランダの交易船が持ち込んだセイヨウアブラナ(洋種なばな)の1種です。

漢字では「野良坊菜」と書き、役人が村に作柄を検見に来た際、年貢を免れようとした農民が「あれは野良にぼーっと立っている坊さんのような役に立たないただの草です」と答えたことから、のらぼう菜と呼ぶようになったという説があります。

春先にとう立ちした主茎を折りとると、脇芽が次々と伸びてくるので、その主茎と脇芽を食べます。

春先から収穫が始まり、摘んでも摘んでも脇芽が出てきて収穫期間が長く、生命力が強い野菜です。

見た目は菜の花に似ていますが、菜の花と違ってクセや苦みが少なく、甘みが強くクセのない味です。

のらぼう菜の栄養

βカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。

βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、目の健康維持や皮膚を正常に保つ働きがあります。

ビタミンCは、風邪の予防効果があります。

その他に、鉄分、食物繊維なども豊富に含まれます。

のらぼう菜の旬

9月に種をまいて冬を越し、3月下旬ごろから4月下旬ごろまで収穫します。

よって、のらぼう菜の旬は春となります。

2月頃から出回りはじめるものもありますが、ハウスで栽培されたものです。

のらぼう菜の食べ方

のらぼう菜の一般的な食べ方はおひたしです。

  1. のらぼう菜を洗う
  2. 茎がやわらかくなる程度に茹でる
  3. 冷水にとってから水気を絞る
  4. 適度な大きさに切る
  5. 醤油をかける

そのほかに、ごま和え、からしあえ、パスタの具、みそ汁の具、炒め物、天ぷら、ふりかけなど、さまざまな料理に活用できます。

のらぼう菜の選び方

茎の切り口がみずみずしく、葉がシャキッと張りがあるものが新鮮です。

花が咲いていると茎が筋っぽいので、花が咲いていないものを選びます。

のらぼう菜の保存方法

乾燥に弱いので、ぬらしたペーパータオルに包み、ポリ袋に入れ、蕾の方をう上にして立てて冷蔵庫の野菜室で保存します。

日が経つと花が咲いてきて茎が筋っぽくなるので、早めに食べきります。

長く保存したいときは、さっと茹でて冷まし、水気を切ってラップで包み、冷蔵保存すれば3~4日はもちます。

または、塩ゆでし、水気を切って使いやすい大きさに切り、小分けにしてラップに包み、冷凍保存すれば2~3週間はもちます。

のらぼう菜とかき菜の違い

のらぼう菜はセイヨウアブラナ(洋種なばな)の1種で、かき菜はアブラナの一種です。

見た目や味は非常によく似ていて、見分けることは困難です。

のらぼう菜の花も食べられる?

購入してから数日置いておくと花が咲いてしまいますが、食べることはできます。

ただし、完全に咲ききってしまうと茎がかたくなってしまうので、できるだけ早く食べるようにしましょう。

菜園でのらぼう菜を育ててみよう

のらぼう菜

のらぼう菜は生命力が強く、育てやすい野菜です。

寒さにとても強く、氷点下になっても枯死せず、冬の間も生育します。

9月下旬に種をまいて苗を作り、11月初旬に苗を畑やプランターに植え、翌年の3月下旬頃からトウ(花茎)を摘み取ります。

主茎を折りとって収穫すると、脇芽が次々と伸びてくるので、その脇芽を収穫していきます。

[詳しく見る]
のらぼうの育て方(畑)

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