ニンニクの種類は、寒地型と暖地型に大きく分けられ、生育に大きな違いがみられます。
[寒地型]
ニンニク1個あたり6片前後と少ないですが、1片が大きいのが特徴です。
生育は遅く、収穫まで時間がかかりますが、寒さに強く、冬の間も緩やかに成長を続けます。
おもに北海道や東北地方で栽培され、代表的な品種には青森県の福地ホワイトや北海道の富良野などがあります。
[暖地型]
ニンニク1個あたり12片前後と多いのが特徴ですが、1片は小めで軽いです。
寒さに弱く、おもに四国や九州で栽培され、代表的な品種には壱州早生や上海早生があります。
球の色で分けられる
さらに、白ニンニク、ホワイト、赤ニンニク、紫ニンニクなど、色によっても分けられます。
[白ニンニク]
もっともポピュラーな品種で、店頭などでよく見かけるものです。
[ホワイト]
1片が大きいのが特徴で、外皮が白く、味は濃厚で甘味があります。
[赤ニンニク]
イタリア・シチリア島の名産品で、日本では福岡県八女で栽培されています。
やや小型のニンニクで、うっすらとピンク色をしています。
白皮に比べ味が濃厚で、独特の香りが強いのが特徴です。
[紫ニンニク]
ほんのりとした甘みが特徴です。
日本のほか、アルゼンチンやアンデス地区で生産されています。
球の大きさで分けられる
そのほか、大きさでは小型で1片種のプチニンニク、大型のジャンボニンニクなどもあります。
[プチニンニク]
中国産で、鱗系が分かれていない1片種のニンニクです。
味はややマイルドです。
[ジャンボニンニク]
無臭ニンニクとも呼ばれ、一般的なニンニクと比べて葉が大きく、球も大型で、においも少ないのが特徴です。
見た目がニンニクに似ているのでニンニクの名がつきますが、正確にはリーキ(西洋ネギ)の仲間です。
部位の呼び名で分けられる
葉ニンニクやニンニクの芽は、ニンニクの種類ではなく、部位の呼び名です。
[葉ニンニク]
若くやわらかいうちに収穫したニンニクの葉です。
中華食材として扱われます。
[ニンニクの芽]
トウ立ちした花蕾を花が咲く前に切り落としたものです。
中華食材として扱われます。
その他のニンニク
黒ニンニクは、ニンニクの種類ではなく、生のニンニクを熟成発酵して作られたものです。
[黒ニンニク(フルーティーニンニク)]
真っ黒な色が特徴で、ニンニクを熟成発酵させたものです。
臭いはなく甘みがあります。
生のニンニクと比べて抗酸化作用は10倍も含まれています。
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