原産地の中国にはたくさんの種類があり、大きくは山東系、北方系、南方形に分けられます。
一般的に多く出回っているものは山東系を品種改良したものです。
また、結球、半結球、不結球の3タイプに分類されます。
[結球タイプ]
全体に葉がかたくしまり、一般的に白菜といえば結球タイプをさします。
[半結球タイプ]
胴の部分がしっかり締まり、葉先が開いていて、たけのこ白菜などをさします。
[不結球タイプ]
葉が開いていて、おもに葉を食用とし、べか菜、広島菜、山東菜などの漬け菜のことをさします。
白菜の代表的な種類でもっとも出回っているものは結球性で、葉が幾重にも重なっている大型種です。
最近は、甘みの強いものや、使いきりサイズのミニ白菜なども出回るようになりました。
[大型白菜]
ポピュラーな大型の結球性で、3~4kgの重さになります。
球の内側が黄色みを帯びているものが主流になってきています。
[オレンジ白菜]
外葉はかわりありませんが、球の中心部分が鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴です。
スーパーなどでカットして販売する際に、球内の黄色が濃いほうがおいしそうに見えるため、人気が高まりつつあります。
甘味が強くて独特のにおいが少なく、色を活かしてサラダなどによく使われます。
[ミニ白菜]
重さが500~800g程度の小型の白菜です。
一度に使いきれるので、人気が高まっています。
葉がやわらかく、生でも食べられます。
[たけのこ白菜]
根から葉にかけて広がり、長さ40~50cm、直径15cmほどの長円筒形をしています。
葉肉がかたく、煮崩れしにくいので、煮ものに向きます。
[半結球山東菜]
葉先が開いた半結球タイプの白菜で、葉肉が薄くてやわらかいのが特徴です。
甘くてシャキシャキしていて、サラダでも楽しめます。
黄芯と小型化で人気度アップ!
近年、家庭で白菜漬けをする機会が減るなどの食生活の変化から、生産量が減少していましたが、芯の黄色が強く甘みの強い品種や、重さが500~800g程度の小型の品種が開発され、人気が上昇してます。
芯の黄色い品種はおもにサラダやつけもに利用され、小型の白菜は首都圏を中心に出荷されています。