ニンニクは、生育の早い暖地型と、生育の遅い寒地型に大きく分けられ、収穫の時期が少し異なります。
寒地型は、1個あたり6片前後と少なく1片が大きいのが特徴で、寒さに強くて生育は遅く、9月下旬に種球を植えつけ、6月下旬から7月中旬に収穫します。
暖地型は、1片は小めで1個あたり12片前後と多いのが特徴で、生育が早く、9月下旬から10月中旬に種球を植えつけ、5月中旬から6月中旬に収穫します。
どちらも収穫後、長く保存できるように1か月程乾燥させてから出荷されるため、国内で栽培されたニンニクは、寒地型は7月下旬頃から、暖地型は6月初旬ごろから出回ります。
しかし、乾燥によって長期保存が可能で、輸入ものも多く出回っているため、旬が分かりにくくなっています。
[ニンニクの芽の旬]
ニンニクの芽は、トウ立ちした花蕾を花が咲く前に切り落としたものです。
甘みのあるシャキシャキとした食感が特徴で、おもに炒めものに利用します。
店頭に年中並ぶものはほとんど中国から輸入されたもので、国産ものは希少です。
気温が上昇する5~6月頃に収穫され、直売所などに並びます。
[葉ニンニクの旬]
葉ニンニクは、ニンニクの若い葉です。
においはマイルドで、甘みがあり、ニラのように炒めもの、焼きもの、餃子の具など、いろいろな料理に利用できます。
11~12月、3~4月に収穫され、直売所などに並びます。