家庭菜園コラム

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市民農園と農薬の話

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市民農園は、農薬が禁止のところが多いです。

ですが中には規則を破って使っている人がいます。

農薬の中には、収穫日何日以内は使用してはいけないとか、三千倍、六千倍に薄めて使用しなければならないものとか、いろいろあります。

ですが、素人がそれを正しく使っているとは思えません。

毒性は目に見えませんので、ついつい、甘い管理になってしまうのです。

見た目は立派でも、残留農薬がいっぱいになってしまう野菜もありますので、家庭菜園で作ったからといって、ホイホイと野菜をもらうのは気をつけましょう。

農薬は難しいのです

野菜のポット苗は、売ってる段階で農薬が使われているものもたくさんあります。

市販の農薬のボトルを背負って、噴射機で散布しているのでもない限り、厳密には農薬について市民農園側があれこれいうことはできないのです。

キャベツや白菜は、オルトラン粒剤がないと上手にできない場合もあります。

昔は肥溜めを使って、肥料にしていました。

その頃は、ぎょう虫や回虫などが心配されていました。

農薬にもいろいろあります

農薬にも、ナナホシテントウや寄生バチなどの天敵や、食酢や重曹などは、特定農薬といいます。

農作物や人に被害を及ぼさないものを、農林水産大臣と環境大臣が指定した農薬の一種となっているのです。

天然成分の由来のものや、重曹などのものもあり、そういったものは必ずしも人体に有害ではありません。

人体や環境への負荷が少ないものを使えば、それほど心配しなくとも、つかうことができます。

アブラムシや青虫、うどん粉病などに効果のあるものを見ていきましょう。

ハッパ乳剤

主な成分:なたね油
何に効くか:うどんこ病の予防・治療、ハダニ・アブラムシの密度抑制

パイベニカ乳剤

主な成分:ピレトリン(除虫菊から抽出した成分)
何に効くか:アブラムシ類・アオムシ・コナガ等の殺虫

ハーモメイト水和剤

主な成分:炭酸水素ナトリウム
何に効くか:うどんこ病・灰色かび病の治療

アーリーセーフ

主な成分:脂肪酸グリセリド(ヤシ油由来の成分)
何に効くか:アブラムシ類・コナジラミ類・ハダニ類・ミカンジラミの殺虫・うどんこ病の治療

バシレックス水和剤

主な成分:BT菌(バチルス・チューリンゲンシスという細胞で、アメリカでは既に30年以上使われており、人畜に対する安全性が高いといわれている)
何に効くか:野菜・果樹・芝・樹木を加害するチョウやガの幼虫(アオムシやケムシ)の殺虫

インプレッション水和剤

主な成分:バチルス・ズブチリス菌(納豆菌)
何に効くか:うどんこ病・灰色かび病・斑点病などの治療

希釈などをしっかり守って、使ってください。

取扱説明書がついていますので、じっくりと読んで、用法と希釈や使用方法などをしっかりと守ってお使いください。

水で薄めて使いましょう

農薬は、水で薄めて使うものです。

水で500倍や1000倍に薄めて使います。

噴射器でつかったり、霧吹きで使ったりなどしましょう。

害虫が住んでいるところに重点的にかけるのがポイントです。

害虫は、葉の裏や葉の付け根、新芽の部分によく住んでいます。

上から散布しているだけだと、薬剤をつかっても効果が発揮されません。

薬液は葉の裏からかけることを覚えておいてください。

農薬を使うときは必ず指導員さんに!

必ず指導員さんに、虫に悩んでいるのでこの薬剤をつかっていいですか?と聞きましょう。

全てダメとは言われず、天然成分のものだと、許可が降りる可能性があります。

ですが、基本的に、市民農園では農薬は禁止です。

ルールをしっかりと守って、ズルしなようにしてください。

周囲にも影響を及ぼしてしまいますし、何より野菜によくありません。

(文/渡邉ハム太郎)

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