野菜で髪を染められるってご存知でしたか?
レモンやビーツといった、色味が強い野菜の成分を利用して、髪の毛を染めることができます。
なぜ普通の髪染めじゃダメなの?と思ってしまいますが、実は髪染めの着色料というのはとても体に悪いものだとされています。
ヘアカラーを食べる人はいないと思いますが、万が一、口に入ってしまったら…それに、皮膚からも多少の吸収はあるでしょうから、どうせなら天然成分で染めてみたいという思いがあるのではないでしょうか。
天然成分のヘアカラーといえば、ヘナがあります。
ヘナもとてもいいですね。
髪染めや白髪染め、そしてヘナタトゥーとして使われている、古来よりの染色料です。
しかし今回は、なんとレモンやビーツで染めてみようというアイデアをご紹介します。
レモンはさておき、ビーツはどこで買うの?ビーツを買うぐらいならヘアカラーを買ったほうが安くないか?という疑問はさておき、レモンとビーツで髪を染める方法をみていきましょう。
アメリカでは変わった着色料を使って髪を染める子供も
アメリカにはKool-aidというお菓子があります。
すごい着色料のカラフルなジュースの粉末です。
水に溶いて、えげつない色を楽しむものです。
子供はとんでもない色のおやつを好みますので、アメリカでも人気です。
アメリカのビンクやグリーン、ブルーの着色料で染められたド派手なケーキの写真などを見たことがあるのではないでしょうか。
あの色はすべて着色料です。
Kool-aidは粉末になっているので、バケツに水を入れてKool-aidを溶かし、髪を直接、バケツに漬けて、着色する子供が多いのです。
すると、派手な色に髪の毛が染まります。
アメリカでは多様な髪色の人がおり、日本のように「黒髪必須!」という校則もありませんから、自由に髪を染めることができます。
しかし、このKool-aidで染めた髪の毛はまず落ちません。
シャンプーで落ちそうなものですが、強力な洗浄剤の入ったシャンプーでも、色落ちしないので、結局はカットすることになります。
これだけ髪にびっちり染まってしまうような着色料を、体内に入れるのは非常に怖いですが、子どもたちは体を壊すこともなく、元気にジュースを飲んでいます。
レモンで髪染め!使うものは簡単
では、本題のレモンで髪染めをしてみましょう。
レモンはイエローの色を持っていますよね。
あれを十分に使います。
準備するものは、ティーバッグ、アロマオイル、シナモンパウダー、そしてレモン1個です。
どれも普通にスーパーで手に入るものなので、使いましょう。
まずお湯にティーバッグを入れ、紅茶の染料を出していきます。さらにそこへレモンを絞り入れます。
レモンティーの完成ですね。
紅茶ができたら、そこにアロマオイルとシナモンパウダーを入れます。
とてもいい匂いが広がるのではないでしょうか。
よく混ぜて、スプレー容器に移してから髪にスプレーします。
そしてそのシナモン・レモンティーを髪の毛によくスプレーしてなじませたら、あとは日光に当てます。
晴れた日にしたほうが良いですね。
1時間ほど髪の毛になじませたら、あとはお湯ですすぎましょう。
レモンと紅茶でどこまで染まるかは髪の質にもよります。
せっかくなのできれいに染めたいですね。
髪をなじませる工程で、しっかりと液体を髪の染めたい部分にしっかり塗布するのがコツになります。
レモンとシナモンパウダー、そして紅茶の優しい色合いに染まります。
紅茶は普通のリーフティにしてください。
ハーブティではうまく染まらないと思います。
レモンとオリーブオイルのいい匂いがして、髪の毛をヘアカラーで染めるとき独特の痛みもツンツンしたにおいもなくて、とてもナチュラルです。
ビーツで染める
ビーツで髪を染めることもできます。
こちらも、レモンと同じように紅茶に溶かして、シナモンとアロマオイルを入れて、髪にスプレーします。
スプレーする際、普通のヘアカラーと同様にビニール袋をかぶるなどして、スプレーが他に付着しないようにしましょう。
髪の毛以外に付着したら、色落ちがしなくなってしまいますのでTシャツ姿で染めるのは危険です。
お風呂場にて裸でやるのが良いのではないでしょうか。
ビーツの場合は、太陽に色付きしてもらう必要はないので、お風呂で十分です。
赤みを持った色に染まりますので、きれいな髪染めにぴったりです。
独特の個性を持った髪色に染まるのではないでしょうか。
レモンの情報はアメリカのWebサイトでよく出てくる
「髪をブロンドにする方法」としてアメリカでは紹介されています。
何もかも手作りのDIYを好むアメリカらしいやり方ですね。
グーグルで「lemon hair color」として検索してみても、アメリカのページが多くヒットします。
酸味があるので髪の毛がブリーチされ、ブロンドに近づくのです。
しかし日本人の場合は、一旦ブリーチしたほうがよく染まります。
ただ、ブリーチもあまり体には良くないものですから、ナチュラルヘアーのままで髪を染めたいものですね。
ハイライトにするのもおすすめ
髪に筋が入ったようにみえるハイライトも、海外では人気です。
黒髪や単純な茶髪に飽きたら、ハイライトを入れても良いのではないでしょうか。
ハイライトにする方法はいくつかあります。
髪の毛をコーム(くし)ですくい取って、ゴムで染めたい部分だけしばり、その部分だけをレモンスプレーで染めていきます。
表面だけ染まればきれいなハイライトに見えるので、髪の中まで染める必要はありません。
ヘアキャップに穴をあけて、その穴から染めたい部分の髪だけ出すという方法もいけます。
すこし見た目が潤しくありませんが、スプレーが飛び散るとハイライトに失敗してしまいます。
もしくは、レモンスプレーにコットンを浸して、髪を何度かなぞります。
そしてあとはアルミホイルで髪の毛の染めたいところを包んであげると理想的です。
基本はクエン酸による脱色効果を期待するものです。
ハイライトも上手にやればチャーミングになりますので、ぜひ髪の毛の表面を何度か染めてみましょう。
野菜で髪を染めるというアイデア
古来より髪を染めたりおしゃれしたりというニーズはあったようです。
たとえば女性の脱毛も、最近の悩みではなく、平安時代から女性は体毛を処理するのに苦心していたようです。
それと同様に、昔から見た目で個性を出したい、いつまでも若々しくいたいというニーズはあったのではないでしょうか。
ヘナカラーがあるので、白髪ならヘナで染めるのが理想ですが、レモンはブリーチになりますし、ビーツは髪色を染めるのに役立ちます。
実際にやってみるのは不安でも、こんなものがあるんだっていうことを知っているだけでも楽しいのではないでしょうか。
野菜で髪の毛を染めることができるのです。
しかし、レモンとビーツの場合は、トリートメントをちょっと多めにしてあげてください。
髪の毛がやや傷む可能性があります。
レモンは頭皮にも良く、レモンスプレーで髪の毛をケアする方法もあります。
いっそヘアカラーを買ったほうが安いといわずに、こういうやり方もあるってことを知っておくと良いのではないでしょうか。
今回はレモンやビーツなどの野菜や果物で髪を染める方法をみてきました。
ビーツはちょっと手に入りづらいものの、レモンならスーパーや八百屋さんでも手に入りますので、機会がありましたらぜひ。
(文/渡邉ハム太郎)