きゅうりの歴史を知っていますか?きゅうりはインドが原産。ヒマラヤの山麓地帯です。
栽培の歴史はとても古いため、西アジアでは3000年以上前から栽培されていました。
きゅうりは胡瓜と書くことからも、シルクロードからやってきたことがわかりますね。
日本には10世紀頃に伝来したようで、文献も残っています。
きゅうりは育成適温は18度~28度となります。冷涼な気候を好み、霜には弱いです。
ですので10度~12度以下では育成しません。
きゅうりは発芽から収穫までがおよそ60日と短く、開花から7日程度が収穫時期となります。
この時期を逃さないよう、どんどん実を収穫していきましょう。
だいたい植え付けは4月の後半から5月の前半、収穫は6月から8月にかけてです。
サイクルが短いため、すぐにできあがります。
きゅうりにもいろいろな品種があります。耐病性のある「つばさ」や、耐暑性に優れる「北進」、美しい実をつける「南進」、栽培しやすい「Vロード」、長さが短めの「シャキット」、歯切れが良い「鈴成四葉」、漬物向けの「さちかぜ」などがおすすめです。
多彩な地方品種があり、いろいろな栽培に挑戦してみましょう。
きゅうりの育て方のコツは、実が若いうちにどんどん収穫することです。
株が疲れてしまう前に、収穫してしまいましょう。
1~2番果は長さ10センチ~15センチで、3番果以降は18センチ~20センチ程度のものを目安とするといいでしょう。
霜の心配がなくなる4月の下旬から5月の上旬に苗を購入してください。
植え付けは双葉がしっかりしていて、節間ががっしりしているものがおすすめです。葉の色が濃くて虫がついていないものを選んで購入しましょう。
植え付けの前には、石灰を1平米あたり150グラム程度まき、よく耕します。
さらに1平米あたり堆肥を4キロほどまいて耕します。
株間60センチ程度で開けて植えるといいでしょう。長さが2メートル程度の支柱を立ててあげましょう。2条植えている場合は、合掌づくりで立てるといいでしょう。
その他、夏に採れておすすめなのは、サヤインゲンです
その他で、夏に採れておすすめなのが、サヤインゲンです。
サヤインゲンはアメリカのマメ科の野菜です。
17世紀に日本に伝わりました。隠元禅師によってもたらされたのでインゲンと呼ばれているそうです。
インゲンは食物繊維に加えて、カロテン、カルシウム、鉄などのミネラルにも富んでおり、調理法もとても簡単です。栄養価が高いので、夏野菜としておすすめです。
種まきと植え付けの時期は、4月の中旬頃から5月の下旬にかけてです。
収穫は7月から9月の半ばごろまでですね。
品種は、つるなしの品種とつるありの品種に大別できます。つるなしは期間が短く、タネをまいてから収穫までが55日程度となります。支柱も必要ないのです。
初心者に向いていますね。「さつきみどり2号」「アーロン」などの品種があります。
つるありの品種は、「ケンタッキー101」、「プロップキング」などがあります。
いろいろな品種を育ててみましょう。
適温はだいたい15度~25度で、25度を超えると花が落ちやすくなります。
サヤインゲンはマメ類です。そのため、マメから栄養を取る代わりにマメにチッ素を還元します。ですので、それほど肥えていない場所でも栽培できるのです。
チッ素が豊富ですので、豆類を栽培し終わったあとの土壌に、根を土に残せば土のパワーを増大してくれます。ですが、チッ素分が多すぎると、ツルボケになってしまうので、そこのところは注意が必要です。
(文/渡邉ハム太郎)