4年連続でキュウリの栽培で失敗して、今年こそはと、ウリハムシ対策にネットで畝を囲ってみたら、初めて大豊作になり、食べきれないほどに収穫できました。
キュウリの栽培が苦手
町民農園で2年、新たに畑を借りて2年、一度も、キュウリが豊作になったことがないです。数ある野菜の栽培の中で、最もキュウリが苦手です。
畝にキュウリの苗を植え付けて、霜にやられることもなく、すくすくと元気に育ち、やがて花を咲かせて実を付けます。ここまではいつも順調に育ちます。
ところが、実を3本/株ほど収穫したところで、生育がピタリと止まり、主枝の先端の方の葉が縮れて、元気がなくなって枯れます。同じことを、4年繰り返しました。
なぜか、生育の途中で急に株の元気がなくなり、急激に枯れるのです。品種で改善しようと、「育てやすい」と書かれた品種を試してみましたが、結果は同じで、豊作とはならないです。
原因と対処方法を考える
疑わしい原因は、病気です。1年目、2年目は「病気にかかってしまったか」と、すんなり栽培の失敗を受け入れましたが、3年目、4年目も同じように失敗すると、「なぜ、毎年こうも失敗するのか?」と、納得できなくなってきました。
うどんこ病が発生はしますが、大規模に発生する前に枯れます。ですから、うどんこ病が原因ではないように思います。また、苗は、接木苗を買ってます。畝のローテーションもしているため、毎年同じ病気にかかっているとは考えにくいです。しかも、3年目で畑を変えてます。
ただ、気になることがあります。それは、いづれの時も、生育の初期にウリハムシが発生して、食害されていることです。キュウリの生育初期からウリハムシが発生し、葉にまとわりついてました。ただ、ウリハムシに葉を少し齧られたからといって、枯れる程とは思えないのですが・・・。
ところが、別件でウリハムシについて調べていると、興味深いことを見つけました。それは、「ウリハムシの幼虫は根を食害し、植物を枯らす」のような内容です。
キュウリの生育初期に株元にウリハムシに卵を産みつけられ、幼虫が根を食害してからしているとしたら、枯れ方、毎度の失敗に、合点がいきます。
そこで、「キュウリが生育の途中で枯れる原因は、ウリハムシの幼虫によるものだ」と想定して、ウリハムシがキュウリの株に近づけないように、畝を防虫ネットで囲って栽培してみることにします。
町民農園を利用していたころ、防虫ネットでキュウリを囲っている方がいらっしゃって、「ウリハムシ対策に囲っている」とおっしゃっていました。それと同じ方法です。
キュウリの栽培(2014年)
基本的な栽培方法は、失敗した前年と同じで、生育の初期から畝を防虫ネットで囲って栽培します。
栽培するキュウリの品種を決める
【接木苗】キュウリ 夏すずみ ×2本
【接木苗】キュウリ 枝成り王子 ×2本
育てやすさを何より優先させて、暑さと、うどんこ病に強い、「夏すずみ」を接木苗で2株、ベト病、ウドンコ病、褐斑病に強く、育てやすいとある「枝成り王子」を接木苗で2株、計4株の接木苗を、高木農園さんの通販で注文しました。
キュウリの苗を植え付け(5月10日)
今年にキュウリを栽培する場所は、スナップエンドウ、絹さやを栽培した後の畝です。エンドウを栽培したのでネットが張ってありますので、それをそのまま利用します。
前年と同じ方法でキュウリの苗を植え付けました。
キュウリにウリハムシが群がる。慌ててネットを設置(6月2日)
キュウリの苗を植え付けた後、ウリハムシ対策に防虫ネットで畝を囲う予定でしたが、苗の植え付けで忙しい時期であったこともあって、キュウリにまで手が回らず、すぐにはネットを張れませんでした。
しかし、ウリハムシが発生し始めました。慌てて、ネットを張ります。ネットは防虫ネットを張る予定でしたが、準備もできておらず、とにかく何かを張って対処しなくてはと、寒冷紗で畝を囲いました。
蔓を誘引するためのネットの周りに支柱を立てて、その支柱に寒冷紗を巻き付けて、ハウスパッカーでネットを固定しました。
天井は開いていますが、ウリハムシは高く飛べないので、ネットの中に入れないはずです。
背丈がネットを超える(7月8日)
今までのキュウリの栽培では、この辺りで先端の葉が縮れだし、急激に元気になくなって枯れ始めました。しかし、今年はネットで囲ってウリハムシ対策をしているからか、今までになく元気に育ってます。
ネットの中でキュウリが元気にグングン成長。ネットの高さを超えて、天井から蔓がでてしまいました。
花も実もたくさん付けていて、実をいくつか収穫しています。今までにない元気の良さで喜ばしいですが、実は、ネットを張ったせいで収穫が大変です。下の方であればネットの下から手を突っ込んで収穫できます。しかし、上の方に実が付いていると、手が届かないので、ネットを外して収穫するしかないのです。次々実を付けてますから、ネットを外してからの収穫に、手間がかかります。
そこで、ウリハムシの発生が落ち着いてきた感じがすることから、ネットを外すことにしました。
株が大きくなりました。これなら、ウリハムシの食害にあったとしても、しばらくは耐えられると思います。
キュウリが「ますます元気」に育つ(7月22日)
ネットを外してすぐに、栽培中のキュウリと同じ畝に衝動買いしたキュウリの苗を植え付けました。ウリハムシが群がったので、ネットをまた張ってます。
先に植えたキュウリはますます元気です。次から次へと実を付け、収穫が追いつきません。なのに、またネットで囲っているため、収穫に手間がかかってます。
そして、新たに植えた方のキュウリは、暑さに耐えられなかったのか、その後すぐに枯れました。
株が疲れてきた(8月18日)
まだまだ元気で、収穫が追いつかない状況が続いています。収穫に手が回らず、お化けになってしまう実もあります。
連日の暑さもあり、株の元気がなくなってきました。
うどんこ病も発生していますので、この数日後に、撤去して栽培を終わりにしました。