トウモロコシの栽培で、失敗が続いています。
一度もうまくいったことがないわけではなく、町民農園を利用していたころは、「トウモロコシの栽培は簡単だな」と思ってました。適当に栽培しても、うまく育ったからです。
しかし、新たに借りた畑で、トウモロコシを栽培すると、なぜかうまく育たないのです。背丈は低く、葉の枚数は少なくて、ひょろひょろです。失敗が続いてます。
新たな畑を借りた数年前からのことで、原因を調べて改善しようとしてますが、今年もまた、満足のいく栽培はできませんでした。年々良くはなっていて、あと一歩だとは思います。
来年に満足のいくトウモロコシの栽培をするべく、今年のトウモロコシの栽培をまとめて振り返れるようにしました。
歴代のトウモロコシの栽培を振り返る
町民農園のころは良く育ち、新たに借りた畑では、うまく育ちません。同じ栽培方法を行っているのに、不思議です。
2010年 町民農園
液肥で育てました。背丈は高くなり、大きな実をたくさん収穫できました。
2011年 町民農園
2010年と栽培方法は同じで、大きく育ち、大きな実をたくさん収穫できました。アワノメイガが発生しますが、手で駆除しました。
2012年 新たに借りた畑
新たに畑を借りました。今までと同じように、液肥で育てました。背丈が低く、ひょろひょろにしかなりませんでした。
2013年 新たに借りた畑
畑が広く、液肥を与えるのが大変なため、液肥での栽培をやめて、無肥料で育てました。前年と同じで、背丈は低く、ひょろひょろになってしまいました。
なぜ、新たに借りた畑では、トウモロコシが育たないのか?
トウモロコシに限らず、町民農園で豊作になった、ジャガイモ、ナス、ソラマメなどが、新たに借りた畑では、失敗しました。
逆に、葉物やサツマイモなどは、町民農園よりも、新たに借りた畑の方が良く育ちました。
考えられる原因は、肥料、土壌の酸度、株数が少ない、摘果してない、種まき時期が適切でない、くらいでしょうか...。
ネットで、トウモロコシが失敗する原因を調べてみると、次の回答があります。
肥料は沢山与えましたか?水も与えましたか?
アワノメーガ対策はしましたか?
たしかに、今思うと、町民農園は肥料の入れすぎによる肥えた土をしていて、肥料を入れなくても異常なほどに野菜が育ちました。ナスは、液肥を与えただけで2mを超える大きさに育ちました。
しかし、新たに借りた畑では、肥料を入れないとどれも生育が悪く、借りた1年目は、液肥で育てて、どれもうまく育たなくて、失敗する野菜がたくさんありました。2年目になり、液肥をやめてほぼ無肥料で育てると、1年目とほぼ同じような状態になりました。
「町民農園の土は肥えすぎていた(肥料過多)、新たに借りた畑の土は肥料がまったく入っていない(健全な土)」と、考えられます。
今年は、それらのことに注意して、トウモロコシの栽培に注力してみます。
トウモロコシを種まき(2014年4月19日)
化成肥料と石灰を撒いて耕し、畝を立てて黒マルチを張りました。去年は無肥料になりましたので、今年は元肥に化成肥料を入れました。畝の表面に撒き、備中グワで耕しています。
今年に栽培する品種は、友人からの「甘くて美味しい」との勧めで「バイカラーコーン」、育てやすさを優先しての「ゴールドラッシュ」にしました。
追肥(5月17日)
元肥が効いたのか、去年のトウモロコシよりも茎が太く、生育が良いです。
株元に、化成肥料で追肥をしました。ここまで順調です。
間引きをして1本に(5月22日)
生育の悪い株を間引いて、1本にしました。
雄穂が出る(6月10日)
雄穂が出ました。前半の生育が良く、このままいけば大きく育つだろうと思っていましたが、茎はある程度太くなったけれど、まだ腰ほどの背丈なのに、雄穂が出てしまいました。
しかも、生育のよい(茎が太い)株と、生育の悪い株がまばらになってます。先行きが不安になってきました。
生育中の様子(6月21日)
雄穂が出始めてから、約10日が過ぎました。
新たな畑での歴代の中では、一番良く育ってはいますが、町民農園で育てたほどではないです。それに、背丈がまばらです。
トウモロコシを収穫(7月16日)
背丈はまばらながら、比較大きく育った株では、実が大きくなりました。
トウモロコシの実にカメムシが群がる(7月20日)
アワノメイガ対策で、雄穂を切り取ってます。
なんとか収穫できそうな実がいくつかあります。
しかし、実にカメムシが群がりだしました。トウモロコシの実には厚い皮がありますから、カメムシが食べるとは思っていませんでしたが、口からストローのようなものをトウモロコシの実の皮の上から突き刺し、吸汁しているようです。
また、アワノメイガの被害も目立ち始めました。
受粉がうまくいかず、実の先端はアワノメイガの被害があり、カメムシに吸汁されて黒ずんだ部分があります。
すべてではないですが、多くの実が害虫の被害を受けています。
今年のトウモロコシの栽培を振り返って
新たに借りた畑は残肥の少ない健全な土壌であると判断したこと、トウモロコシは多くの肥料を必要とすることを知り、今年は、元肥と追肥に化成肥料を与えました。
肥料が幾らかは効いたのか、去年よりは背丈が高くなりました。しかし、他の方が栽培されたトウモロコシと比べると、背丈は低く、生育はまばらになりました。
このことから、「肥料が足りないのか(種類や量)、肥料の与え方が間違っているのではないか」と思います。
また、町民農園ではカメムシの被害はありませんでしたが、新たに借りた畑ではトウモロコシの実にカメムシが群がり、吸汁して被害を受けました。
同じ畑でトウモロコシを上手に栽培している方に、トウモロコシの栽培方法をうかがうと、「元肥に完熟牛糞堆肥を入れるといいよ」と教えてくれました。なんでも、農家さんにトウモロコシの栽培方法を教えてもらったとのことで、牛糞が良いと言われたそうです。
トウモロコシは根が深く張るので、もしかしたら、追肥が根に届いていないのではないか?と思います。根に届いてないのであれば、後半に生育が悪くなったのが納得できます。
化成肥料による元肥と追肥で、去年よりは良く育ちました。来年は、元肥にさらに完熟牛糞を入れてみ用と思います。中効性~遅効性である完熟牛糞が、トウモロコシの生育後半に効いてくるのかもしれません。
来年は、育てやすい品種一つに絞り、元肥に完熟牛糞を入れて深く耕し、何かしらのカメムシ対策を行ってみようと思います。