使いきりサイズが嬉しい「ころっ娘」ミニ大根。
今年は、この「ころっ娘」と、普通サイズの大根の2種類を栽培することにしました。
「ころっ娘」を密に栽培して数量を増やしたいのと、でも、普通サイズの大根の収穫の醍醐味も捨てがたく、畝の半分ずつで栽培することにしました。
「ころっ娘」の特徴
使い切り、食べきりサイズのミニ大根で、根長20~25cmくらいで収穫となり、小葉で立性なので、普通サイズの大根よりも密に栽培できます。
ス入りが遅く、肉質は緻密で食味に優れ、歯切れのよい食感で、サラダ、浅漬け、大根おろし、煮物と幅広く利用できます。
ウイルス病、軟腐病、横縞症などの病気に強く、家庭菜園に最適なミニ大根です。
家庭菜園を始めたばかりの方にもおすすめです。
「ころっ娘」の栽培時期
(温暖地・暖地)
ミニ大根の「ころっ娘」は栽培期間の幅が広いのが特徴です。
畑の準備(8月30日)
畑の準備の一環として、透明マルチで太陽熱土壌消毒します。
気温の高い夏場に透明マルチを畝に張ることによって、畝の表面が高温になり、菌や害虫が死滅します。
また、芽が出た雑草が熱によって枯れ、畝の表面にいた雑草がなくなり、雑草対策にもなります。
透明マルチを張って1週間が過ぎると、発芽したばかりの雑草が熱で白く枯れてます。
菌が死滅したかどうかは見た目では分かりませんが、熱で死滅してるはずです。
透明マルチを剥がし、黒マルチを張りました。
「ころっ娘」の種まき(9月12日)
3列で株間を25cmとし、種を一カ所に3粒まきました。
大根は通常は2列ですが、「ころっ娘」はミニ大根なので、3列にしてみました。
害虫対策(9月12日)
種まき後すぐに、防虫ネットでトンネルして害虫対策をします。
大根は病害虫の心配はあまりなく、地上部(葉)が少しくらい害虫に食害されても根の肥大にあまり影響しませんが、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)に芯を食害されると根の肥大に大きく影響するので、大根であっても防虫ネットでトンネルします。
他のイモムシ類の駆除を手でする手間を考えると、防虫ネットでトンネルした方が楽です(と思います)。
間引き(9月25日)
大根は間引きが重要です。
生育の悪い株、とくに双葉がきれいにそろってない株を選んで抜きます。
双葉がきれいにそろってない株は、根が枝根になっている可能性が高いので、よくみて良さそうな株を残しました。
おろぬき(してしまった)(10月25日)
ミニ大根なので3列でいけるだろうと思いましたが、去年に普通サイズの大根が3列で生育が思わしくなかったのを思い出し、衝動的に弱気になって今回の「ころっ娘」も2列におろぬきしました。
おろぬきした大根は葉大根として利用しましたので、結果オーライです。
太いのを抜いてみた(11月6日)
一株だけ際立って生育が早く、太い株があります。
抜いてみたところ...。
枝根になってました。
もしかして...とは思いましたが、葉がやたらと大きかったり、地上部にで種の肥大がやたらと早い株は枝根の可能性が高いですね。
種まき前に太陽熱土壌消毒をしたので、枝根の原因のひとつとなるセンチュウは減ってるはずで、しかも間引きのときに双葉がきれいにそろってない株は抜いたのに、枝根になりました。
原因は未熟堆肥でしょうか?
普通サイズと「ころっ娘」の比較(11月11日)
左がミニ大根の「ころっ娘」で、右が普通の大根です。
普通の大根はすでに収穫を始めていて株が減ってますが、葉の色や大きさがぜんぜん違いますね。
いろいろな品種を栽培して比較すると面白いです。
収穫開始(11月11日~)
全体的に地上部に見える根が肥大してきたので、収穫を始めます。
左が普通の大根、右がミニ大根の「ころっ娘」です。
「ころっ娘」は短根ですが、よく太ってます。
さらに数日が過ぎ、さらに太ってきました。
ずっしりと重く、気持ちいいくらいによく太りました。
「ころっ娘」はミニ大根なので、普通の大根よりも早く収穫できればと思ってましたが、なぜか同じ畝で栽培していた普通の大根の方が早くに収穫が始まりました。
でも、よく太り、短いので抜きやすく、当初の予定通りに普通サイズを2列、ミニ大根の「ころっ娘」を3列で栽培し、先に普通サイズの大根の収穫を始めて、追って「ころっ娘」を収穫していくのがいいのかなと思います。