畝の立て方

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高く立てた畝

畝とは、野菜を育てるために畑に土を盛り上げた部分で、野菜の種をまいたり、苗を植えたりする場所です。

水はけや通気性をよくするために、土を通路より高く盛り上げてつくります。

水はけのよい場所で5~10cm(平畝)、水はけの悪い場所では20~30cm(高畝)にします。

農家さんがクワで畝を立てているところを見れば、「なんだ簡単じゃないか」と思われるかもしれません。

しかし、実際にやってみると、畝立ては意外に難しいものです。

いざやってみて「どうだったっけ?」と思うことのないように、最低限のポイントは押さえておきましょう。

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畝の種類と役割

畝を立てるメリット

  • 水はけがよくなる
  • 通路と畑の区別がはっきりする
  • 作業がしやすくなる

畝を立てる前の事前準備

畝を立てる前に、次の準備が終わっていることを確認してください。

  • 雑草を取り除いて耕してある
  • 畝の大きさと位置を決めてある
  • 苦土石灰や元肥を施してある

まだ準備が終わっていないようでしたら、「畑の準備」を参考に事前準備を行ってください。

揃えておきたい道具

畝を立てるために必要な道具を一通り揃えましょう。

事前に道具を揃えておけば、作業がスムーズに進みます。

  • メジャー
  • 紐(またはロープ)
  • 鍬(クワ)
  • 角材(またはレーキ)

これらの農具がセットになったスターティングセットが通販などで売られています。

しかし、道具は柄の長さや重さが重要ですから、お店で実際に一つ一つ手にとってみて、自分の体格にあったものを選んでください。

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野菜づくりに使う道具

農具の代表にあげられるクワ

鍬(クワ)

使い方によっては、一つで複数の作業ができる万能な道具です。

クワの使い方のコツは、刃を立てて一度にたくさんの土をすくおうとせず、刃を水平にして少しずつ土をすくうことで、疲れずに作業することができます。

角材で畝の表面を平らに

角材

レーキがあれば重宝しますが、角材でも十分に代用できます。塩ビのパイプでも代用できますが、パイプは衝撃に弱くて割れることがありますから、衝撃に強い角材を使用します。

畝の立て方

最初のうちは、なかなか畝の作り方のコツが掴めないかもしれませんが、畝を作ることを習慣化してしまえば、ごく短時間で簡単にできるようになります。

※一連の畝立ての写真がなかったため、いくつかの畝立ての写真を組み合わせて掲載しています。

畝立ての目安

Step1:紐を張って畝の位置を決める

紐を張る

畝を作る方向に目印の紐を張ります。

Step2:畝の四方に溝を作る

溝を作る

紐を目安にクワで溝を作ります。掘り上げた土は畝に盛ります。

溝は紐の内側でも外側でもかまいませんが、畝の幅を間違えないように注意してください。

四方に溝を作る

続けて四方に溝を作ります。

Step3:畝を形成して整える

畝を形成する

角材やレーキで畝の表面を平らにします。

大きな土の塊があれば砕いて細かくし、大きな石や枝などは取り除きます。

以上で畝が完成です。

一度覚えてしまえば非常に簡単だと思います。

初めて畝を立てたのであれば、クワの扱いに苦労されて疲れたことと思います。

でも、実はクワは使い慣れれば、疲れずに作業ができる道具です。

使ううちにだんだんとコツを掴んできます。

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