つるなしインゲンは、支柱の必要がなくて手軽に栽培でき、初心者でも楽しめます。
しかし、収穫時期を一斉に迎えるので、短期間の栽培となります。
そこで、種まき時期をずらして、長く収穫できるようにするのがおすすめです。
ここでは、つるなしインゲンの育て方を紹介します。
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つるありインゲンの育て方
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つるなしインゲンの育て方
マメ科は肥料を少なめにして育てるのが一般的ですが、インゲンはマメ科のわりに肥料食いで、多めに入れた方が収量が多くなります。
ただし、肥料を入れすぎると、実のつきが悪くなったり、病気が出やすくなりますので、注意しましょう。
栽培時期
※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。
インゲンは寒さに弱く、早まきして低温にあたると全滅します。十分に暖かくなってから栽培しましょう。
育てやすい品種
さつきみどり2号、つるなしジャンビーノ、サクサク王子など。
詳しくはこちら。
⇒ 「つるなし」インゲンの育てやすい品種
畑の準備
インゲンは連作障害の出る野菜です。インゲンを含むマメ科(枝豆、エンドウ、ソラマメなど)の野菜を2年以上は栽培してない場所を選びます。
また、酸性の土壌を嫌います。酸性に傾いた土壌ではかならず石灰を施し、土壌酸度を調整します。
種まきの2週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施して耕し、高めに畝を立て、黒マルチを張ります。
畝を高めに立てることで水はけがよくなり、黒マルチは地温を上げる効果に期待できます。
種まき
インゲンは寒さに弱く、早まきして低温にあたると全滅します。遅霜の心配がなくなる4月下旬から種をまきます。
準備した畝に、2列で、25~30cm間隔で点まきします。
一カ所に4粒、人差し指の1関節分くらいの深さにくぼみをつけ、種をまいて土を被せます。
水分が多いと種が腐りやすいので、水やりの必要はありません。
間引き(間引かなくてもOK)
間引きをしなくても、4株程度であれば問題なく育ちますが、本葉が2枚展開したころ、生育の悪いものを間引いて一カ所2本にします。
芽が出なかったところ(欠株)は、丁寧に間引いた株であれば補充できます。
追肥
花が咲き始めたら、化成肥料で追肥します。
防虫ネットでトンネルする
6~7月になると、実をカメムシに吸汁され、加害された部分は小さな点がつきます。
花が咲いたら、防虫ネットでトンネルし、カメムシなどの害虫を防除します。
収穫
品種によって収穫適期の大きさが違いますので、種袋などで確認しておきます。
収穫期を迎えると、一斉にたくさんの実がつきます。
左手で蔓を持って右手で実を引っ張ってとるか、ハサミなどで莢と蔓をつなぐ部分を切って収穫します。