収穫してから急速に鮮度が落ちていく空豆。
自分で育てて採れたてを食べれば、風味豊かな味を楽しむことができます。
種まき後に低温にあわないと花が咲かないため、秋に種をまいて冬を越し、翌年の5月上旬から収穫します。
太陽の光を多く必要としますので、日当たりのよい場所で育てます。
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栽培カレンダー
種まき時期を守ろう
空豆は種まき後に5℃以下の低温にあうことで花芽がつくため、秋に種をまいて冬を越させます。
本葉5枚程度の幼苗は耐寒性があり寒さに強く、真冬の寒さに耐えますが、種を早くまきすぎて大苗になってしまい、耐寒性が弱く冬を越せません。
また、種まきが遅すぎても冬を越すことができませんので、早まきをせず適期に種をまくことが大切です。
栽培メモ
- 科名
- マメ科・ソラマメ属
- 別名
- おたふく豆、一寸豆、四月豆、大和豆、唐豆、夏豆など、多くの呼び名があります
- 難易度
- むずかしい
- 置き場所
- 日の当たる場所
- 背丈
- 70cmくらい
- 種?苗?
- 種から育てる(苗から育てることもできる)
- 生育適温
- 15~20度
- 追肥
- 1回目の追肥:草丈が30cm程度になったら
以降の追肥:2週間に1回
- 病害虫
- 病気:モザイク病、赤色斑点病など
害虫:アブラムシ、ナモグリバエ、ヨトウムシなど
栽培のコツ!
- 日当たりのよいところで育てる
- 適期に種をまく
- 肥料をしっかり与える
- 支柱を立てる
- よく観察してアブラムシは増える前に駆除する
プランター向きの品種
仁徳一寸、駒栄など。
[仁徳一寸]
豆の大きさは3cm前後の大粒で、一つのさやに3粒入り、やわらかく甘みに富みます。
草丈は約120cm程度、草勢は旺盛で、作りやすい品種です。
[駒栄(こまさかえ)]
さやはやや長く濃緑で、一つのさやに3粒入ります。
むき実の色が極濃緑でゆで上がりの色がよく、食味もよいです。
草丈はやや低めで倒れにくいです。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
条間を15cm、株間を30cm程度の千鳥(互い違い)とし、種をまきます。
空豆はへそ(おはぐろ)の部分から根と芽が出るため、へそ(おはぐろ)を下にして植えます。
一か所に2粒、へそ(おはぐろ)を下にして土に差し込み、お尻が少し土から出るように種をまき、水を与えます。
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プランターでの種まき
間引き
一か所に2粒まいてますが、間引かずそのまま育てます。
追肥
空豆は草丈が高くなる野菜です。
実をたくさん収穫するには、旺盛に生育させ、葉をたくさんつけさせる必要があります。
追肥は、草丈が30cmくらいになったら、株間とプランターの縁に肥料を施します。
以降は、2週間に1回のペースで追肥していきます。
追肥の肥料には、「住友化学園芸 マイガーデンベジフル」が使いやすくておすすめです。
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害虫対策
空豆はアブラムシがつきやすく、新芽や葉柄(ようへい)などに発生します。
新芽にアブラムシがびっしり寄生すると、生長点がダメになり、それ以上育たなくなります。
よく観察し、できるだけ早期発見に努めます。
支柱を立てる
春になると成長が始まり、背丈が伸びると倒れてしまいます。
側枝が伸びてきたら支柱を立て、ひもなどで囲って風で倒れないようにします。
簡単に設置できる支柱棚セットがおすすめです。
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収穫
空豆の実は上を向いて育ちますが、収穫適期になると下向きになります。
上を向いていたさやが下を向き、光沢が出て筋が黒くなったら収穫のタイミングです。
ハサミで切り取って収穫します。
熟しすぎると味が落ちるので注意します。