スイスチャードは、砂糖の原料のテンサイや根を食用にするビートの仲間で、葉を食用にします。
暑さや寒さ、病害虫に強く、ほぼ一年じゅう栽培でき、葉を摘みとっても次々に葉が伸びてくることから、フダンソウ(不断草)の和名がついています。
赤、ピンク、黄色、オレンジなど葉柄と葉脈がカラフルで、濃緑色の葉とのコントラストが美しく、料理に彩りを添えてくれる美しい野菜です。
種まき40日から間引いてベビーリーフとして、60日くらいから外葉をかきとって収穫すると長く楽しめます。
ベビーリーフで収穫したやわらかな若い葉はそのままサラダに、大きく育った葉はおひたしや炒め物など、ホウレンソウと同じように利用できます。
猛暑に栽培できる数少ない葉もの野菜で、葉もの野菜が少なくなる夏場に重宝する野菜です。
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スイスチャードの育て方(畑)
目次
栽培カレンダー
スイスチャードの栽培カレンダーです。
暑さ寒さに強く周年作れますが、初心者には病害虫が少ない秋まきがおすすめです。
栽培メモ
- 科名
- アカザ科・フダンソウ属
- 別名
- 不断草
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所~半日陰
- 背丈
- 30cmくらい
- 種?苗?
- 種で育てる
- 生育適温
- 15~22度
- 追肥
- 2回目の間引きのあと
- 病害虫
- 病気:ベト病など
害虫:アブラムシ、ハモグリバエ、カメムシ、ヨトウムシなど
栽培のコツ!
- 秋まきが育てやすい
- 間引きながら収穫し、株間をしっかり広げる
- 外葉からかきとって収穫する
プランター向きの品種
アイデアル、ブライトライトなど。
[アイデアル]
7色のカラフルな葉柄と葉脈が特徴の作りやすいスイスチャードです。
カラフルな色を利用してガーデニングでも楽しめます。
[ブライトライト]
葉は光沢のある濃緑色で、葉柄と葉脈が黄・赤・白色などに着色するスイスチャードです。
ベビーリーフや、草丈20cm以上の大株まで、いつでも収穫できます。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
3列、条間10cm、深さ1cmの浅い溝をつくり、1~2cm間隔で1~2粒ずつ種をまきます。
※株を大きく育てたい場合は条間を20cmにします。
発芽するまで乾かさないように注意します。
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プランターでの種まき
害虫対策
スイスチャードは害虫の種類が少ない野菜ですが、アブラムシ、ハモグリバエ、カメムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生することがあります。
生育初期に葉を食害されると生育が著しく悪くなるので、防虫ネットを被せて育てると安心です。
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防虫ネットを被せて虫よけ
間引き・土寄せ
間引きを2回行い、本葉2~3枚までに5~6cm間隔にします。
2回目以降の間引き菜は、ベビーリーフとしてサラダで食べるとよいでしょう。
複数の色が混在しているので、色が偏らないように間引くとカラフルになります。
[1回目]
双葉が開いたら、2cm間隔になるように茎が伸びて徒長した株や葉の形が悪いもの、生育の遅い株を間引きます。
間引き後、株のぐらつきと根の乾燥を防ぐために左右から土を寄せ、根が土から出ないようにします。
[2回目]
本葉2~3枚で2回目の間引きをして、株の間隔を5~6cm程度にします。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥
2回目の間引きのあと、株間とプランターの縁に少量の肥料を施します。
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追肥のコツを知っていますか?
収穫
草丈が20cm程度になったら、食べる分ずつ収穫します。
外葉からかき取って収穫することで、長く収穫できます。
葉が大きくなるほどアクが強くなるので、早めに収穫しましょう。
注意する病害虫
病害虫はほとんどありませんが、アブラムシ、ハモグリバエ、カメムシ、ヨトウムシがつくことがあります。
よく観察して、見つけしだい駆除します。
密に植えてベビーリーフを楽しむ
スイスチャードには、ホウレンソウを泥臭くしたような独特の風味と、独特のえぐみがあります。
えぐみが苦手な人は、ベビーリーフで収穫するとよいでしょう。
プランターに種をばらまき、草丈10~15cmくらいまで育て、抜き取って収穫します。