丈夫で育てやすく、いろいろな料理に使われ、疲労回復や滋養強壮などスタミナ野菜としても知られるニンニク。
秋にホームセンターや園芸店で種球を購入して植え付け、冬を越し、翌年の初夏に収穫します。
収穫まで時間がかかりますが、手間がかからず、病害虫も少なく、初心者でも育てやすい野菜です。
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ニンニクの育て方(畑)
目次
栽培カレンダー
プランター向き品種の栽培カレンダーです。
栽培メモ
- 科名
- ヒガンバナ科・ネギ属
- 別名
- 大蒜(おおびる)
- 難易度
- ふつう
- 置き場所
- 日当たりのよい場所
- 背丈
- 50cmくらい
- 種?苗?
- 種球から育てる
- 生育適温
- 15~20度
- 追肥
- 2月上旬と3月上旬の2回
- 病害虫
- 病気:さび病、軟腐病、春腐病など
害虫:アブラムシ、ダニ類、アザミウマなど
栽培のコツ!
- 地域に合った品種を選ぶ
- 適期に植えつける
- 鱗片のとがった方を上にして植える
プランター向きの品種
寒地向き:福地ホワイト、富良野など。
暖地向き:壱州早生、上海早生、鳥取ホワイトなど。
寒冷地系の品種と暖地系の品種があり、地域に合った品種を選びます。
ニンニクの種球を入手する
ニンニクは、通常種子ができないため、鱗片(りんぺん)を植えて育てます。
鱗片とは、球を形成している片のことです。
種球は、ホームセンターや園芸店などで入手できます。
極端に小さいものや、形の悪いものは避け、つやのよい形のそろったものを選びましょう。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×1)、ラベルなど。
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必要な道具を準備しましょう
種球の植え付け
植え付けが遅れると球が肥大しにくくなるため、適期に植えることが大切です。
球の場合は、1片ずつ丁寧にばらしておきます。
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
条間を15cm、株間を10~12cmの間隔をあけて、片を包んでいる皮ははがさずに、とがっているほうを上に向けて土の上に置きます。
芽が土から3cmぐらい入るまで押し込み、土を被せ、水をやります。
追肥
追肥は、越冬後の茎葉が伸び始めるころ(2月上旬)と、球の肥大が始まるころ(3月上旬)の2回行います。
生育の様子を見て適量を与えましょう。
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追肥のコツを知っていますか?
芽の摘み取り
4~5月ごろ、トウ立ちして花芽が伸びはじめたら、茎に養分を回すために、手で摘み取ります。
摘み取った花芽はニンニクの芽として利用できます。
収穫
葉の全体の30~50%が黄変したら収穫適期です。
天気のよい日に抜き取ってプランターの上に置き、2~3日天日に干して乾燥させます。
注意する病害虫
越冬後から病害虫が発生しやすくなります。
害虫は、アブラムシ、ダニ類、アザミウマなどが発生することがあります。
病気は、さび病、軟腐病、春腐病などが発生することがあります。
害虫はこまめに観察して見つけしだい駆除し、病気が発生したらすぐに抜き取って処分します。
長く保存するには
収穫したニンニクを長く保存するには、天気のよい日に抜き取り、プランターの土の上で2~3日乾燥させ、雨の当たらない風通しのよい場所に吊るすか、鱗片をばらしてネットに入れて保存します。