大根の原産地は諸説ありますが、明確ではありません。
昔から消化のよい野菜と言われ、胃腸薬として昔から使われていました。
主流は青首大根で、一年を通して出回っていますが、本来の旬は冬で、甘みと水分が多いので煮物や鍋物に向きます。
色や形など品種が豊富ですが、プランターで大根を育てるには、根があまり大きくならず、栽培期間も短い、ミニ大根がおすすめです。
大根は水分をよく吸収するので、乾燥しすぎないように注意します。
根は深く伸びるので、必ず大型のプランターを使用します。
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目次
栽培カレンダー
ミニ大根の栽培カレンダーです。
春と秋に栽培をスタートできますが、病害虫の少ない秋まきがおすすめです。
栽培メモ
- 科名
- アブラナ科・ダイコン属
- 別名
- スズシロ、オオネ
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所
- 背丈
- 30cmくらい
- 種?苗?
- 種で育てる
- 生育適温
- 15~20℃
- 追肥
- 2回目の間引きのあと
- 病害虫
- 病気:軟腐病、モザイク病など
害虫:アブラムシ、アオムシ、コナガ、シンクイムシ、ネキリムシなど
栽培のコツ!
- 大型のプランターを使用する
- 日当たりのよいところで育てる
- 防虫ネットで害虫から守る
- とり遅れに注意する
プランター向きの品種
ころっ娘、三太郎など。
[ころっ娘]
1回の料理に使いきることができる小型の大根です。
見た目がきれいで根の形もよくまとまります。
葉が小さめなので、密植えができます。
[三太郎]
プランターでも作れる小型の大根です。
トウ立ちとス入りが極めて遅く、耐寒性が強いため、秋どりに最適です。
肉質は緻密で味がしみ込みやすいです。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
条間を15cm、株間を20cm程度の間隔をあけて種をまきます。
一か所に4~5粒まいて、薄く土をかけ、軽く手で押さえてからたっぷりと水をやります。
種が重なると、間引きのときにいっしょに抜けてしまうので、間隔を少しあけて種をまきます。
発芽するまでは乾かさないようにします。
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プランターでの種まき
害虫対策
アブラムシ、コナガ、アオムシ、シンクイムシ、ネキリムシなどの害虫が発生することがあります。
生育初期に葉を食害されると生育が著しく悪くなるので、防虫ネットを被せて育てると安心です。
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防虫ネットを被せて虫よけ
間引き
間引きは大根の根を太らせるための大事な作業なので、必ず適期に行います。
間引きを2回行い、本葉4~5枚までに1か所につき1本にします。
[1回目]
発芽がそろったら、双葉がそろっていないものや、双葉が正ハート形でないものを間引き、1か所につき2本ずつ残します。
[2回目]
本葉4~5枚で2回目の間引きをして、1か所1本にします。
2回目の間引き菜は、サラダやみそ汁の具にして食べるとよいでしょう。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥・土寄せ
2回目の間引きのあと、株間とプランターの縁に少量の肥料を施し、土を株元に寄せて軽く押さえます。
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葉が込み合ってきたらネットを取り除く
株が大きく育てば、害虫に葉を食害されても根は太ります。
葉が繁って込み合ってきたら、防虫ネットを外して風通しをよくします。
収穫
ミニ大根は立ち上がっていた葉が開き、根が地上にせり上がってきたら収穫適期です。
地上に出た根の部分をしっかりもって、土から引き抜きます。
収穫が遅れると根が割れたり、中にスが入ってかたくなるので、早めに収穫します。
収穫したあとの穴は、隣で生育している株を乾燥させないため、土を戻して埋めておきます。
注意する病害虫
防虫ネットをしていても、アブラムシ、アオムシ、コナガ、シンクイムシがつくことがあります。
よく観察して、見つけしだい駆除します。