
コールラビは、肥大した茎からキャベツのような葉っぱが生えるユニークな姿をした野菜です。
地中海沿岸が原産のアブラナ科の野菜で、ケールを祖先としたキャベツの仲間です。
ドイツ語で「コール」はキャベツ、「ラビ」はカブの意味で、カブのように肥大した茎の根元の部分を食用とします。
外皮の色は緑色と紫色がありますが、色がついているのは表皮だけで、中は白色です。
加熱するとほのかな甘みがあり、ブロッコリーの茎のような風味と食感です。
サラダで食べてもおいしく、酢漬け、炒めもの、シチューなどの煮込みにも向きます。
暑さ寒さに強く、キャベツやブロッコリーよりも育てやすいので、プランター栽培に向いています。
[関連記事]
コールラビの育て方(畑)
コールラビの種類
緑色種と紫色種があります。
どちらも色がついているのは表皮だけで、中は白色です。
紫色種は、加熱すると色が抜けてしまいます。
栽培カレンダー

コールラビの栽培カレンダーです。
冷涼な気候を好み、高温にも耐えます。
栽培メモ
- 科名
 - アブラナ科・アブラナ属
 
- 別名
 - 蕪甘藍(かぶかんらん)、蕪玉菜(かぶらたまな)、球形甘藍(きゅうけいかんらん)、球茎きゃべつ、蕪葉牡丹(かぶはぼたん)など
 
- 難易度
 - ふつう
 
- 置き場所
 - 日の当たる場所
 
- 背丈
 - 40cmくらい
 
- 種?苗?
 - 種で育てる
 
- 生育適温
 - 15~20度
 
- 追肥
 - 2回目の間引きのあと
 
- 病害虫
 - 病気:べと病など
害虫:アブラムシ類、カブラハバチ、コナガ、アオムシ、ヨトウムシ類など 
栽培のコツ!
- 土が乾いたらじゅうぶんに水をやる
 - 茎がふくらんで大きくなってきたら下葉を摘みとる
 
プランター向きの品種
グランドデュークなど。
[グランドデューク]
早生種で生育が早く、生育旺盛で作りやすい品種です。
球は甲高偏円、直径5cm程度の若球から利用でき、ス入りも遅いです。
淡緑色でよくそろい、肉質はやわらかいです。
準備するもの

48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
[関連記事]
必要な道具を準備しましょう
種まき

プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。

条間を15cm、株間を15cm程度の間隔をあけて種をまきます。

一か所に4~5粒まいて、1cmほど土をかけ、軽く手で押さえてからたっぷりと水をやります。
発芽するまでは乾かさないようにします。
[関連記事]
プランターでの種まき
害虫対策

コールラビはアブラナ科の野菜でアオムシなどの害虫がつきやすいので、防虫ネットでトンネルすると安心です。
[関連記事]
防虫ネットを被せて虫よけ
間引き・土寄せ
間引きを3回行い、本葉4~5枚までに1か所1本にします。
[1回目]

本葉が開いたら、1か所3~4本になるように、茎が伸びて徒長した株や葉の形が悪いものを間引きます。
[2回目]

本葉が1~2枚になったら、1か所2本になるように、生育の遅い株を間引きます。
間引き後、株のぐらつきと根の乾燥を防ぐために左右から土を寄せます。
[3回目]

本葉4~5枚で3回目の間引きをして、1か所1本にします。
[関連記事]
たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥

3回目の間引きのあと、株間とプランターの縁に肥料を施します。
[関連記事]
追肥のコツを知っていますか?
下葉かき
茎がふくらんで大きくなってきたら、上の本葉5~6枚を残すようにして下葉を摘みとり、茎の肥大を促します。
収穫

肥大した茎の直径が5cm以上になったら収穫できます。
表面に光沢があるうちが収穫適期です。
とり遅れると、筋っぽくなったり、かたくなったりするので、あまり大きくせずに早めに収穫しましょう。
