キャベツの育てやすい品種、選ぶ際の注意点

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キャベツはアブラナ科で害虫がつきやすい野菜のひとつですが、しっかり結球していれば少しくらい食害されても大丈夫といわれます。

ところが、害虫に気をつけて育てたのに「失敗した」という声を聞くことがあります。

害虫に気をつけても失敗してしまうのは、多くは品種の特性によるのが原因です。

結球時期になっても葉が巻かない、生育中に球が割れてしまう、収穫より先にとう立ちしまうなどは、季節に合っていない品種を選んでしまったケースです。

キャベツは品種改良によってさまざまな品種が出回り、それぞれに特性や作型があるので、品種を選ぶのが難しい野菜です。

品種の特性をしっかり把握した上で、育てたい季節に適した品種を選ばなくてはなりません。

ここでは、初心者でも育てやすい品種を中心に、季節に適した品種や、選ぶ際の注意点などを解説します。

キャベツは栽培時期に合った品種がある

キャベツは冷涼な気候を好みますが、一年じゅう出回り、もっとも消費量の多い野菜です。

収穫期により、春に収穫される春キャベツ、夏に収穫される高原キャベツ、冬に収穫される冬キャベツに大別され、季節に合った品種を選べば、一年を通じて絶やさず収穫できます。

春まき(初夏~秋どり)に適した品種

春まきは暑い時期に結球するため、高温多湿期による生理障害や病気が出ます。

結球性に優れ、裂球が遅く、病気に強くて腐敗しにくい品種を選ぶのがポイントです。

また、高温多湿期には恐ろしい萎黄病が発生するので、萎黄病に強い品種を選びましょう。

初秋


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暑さと高湿に強く、高温での結球性に優れた極早生種です。家庭菜園でのロングセラーで、葉はやわらかくて食味に優れ、美味しくて人気の品種です。

初夏のかほり


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萎黄病に対して抵抗性が強く、耐暑性に優れ、肥大性抜群で、初夏どりに適した中早生種です。葉はやや肉厚で歯切れも良く、食味に優れた品種です。

夏まき(年内~春どり)に適した品種

ほとんどの品種が夏まきに適応しているので、さまざまな品種の中から選べます。

その中でも、タキイの彩シリーズがおすすめで、萎黄病に抵抗性があり、黒腐病に対しては強い抵抗性をもち、耐暑性にも優れ、形状が安定していて品質や揃いがよく、夏秋どりに適します。

彩里


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彩シリーズの彩里は早生種で、11月どり(~)に適した品種です。

彩風


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彩シリーズの彩風は中早生種で、12月どり(~)に適した品種です。

彩ひかり


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彩シリーズの彩ひかりは中生種で、1月どり(~)に適した品種です。

秋まき(春どり)に適した品種

秋まきは越冬してからの成長になるので、生育初期の厳寒期の影響や、裂球の心配があります。

寒さに強く、裂球しにくい品種を選ぶのがポイントです。

味春


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秋まきに適し、春一番の早どりができる極早生種です。春キャベツにしては裂球も遅いので、収穫期に幅があります。葉はやわらかくて食味も良く、生食にも適します。

YR春空


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早熟性に優れ、秋に種をまいて春~初夏どりに適した品種です。コンパクトサイズなので、密に栽培しても球の揃いが良いです。萎黄病に強く、晩抽性と早熟性にすぐれ、作りやすいキャベツです。食味では、やわらかい葉質で甘みがあるのが特徴的です。

春波


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秋に種をまいて春どりに適した極早生種です。生育は旺盛で晩抽性にも優れ、球太りもよく、作りやすくて食べても美味しい品種です。

作型の幅が広い(周年)品種

家庭菜園では栽培する株数が少ないため、収穫期の幅が広い品種がおすすめです。

1袋で季節を問わずに栽培できるので経済的です。

おきな


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加工業務用に適した早生種です。萎黄病に対して抵抗性が強く、耐暑性に優れ、裂球が極めて遅くて収穫期の幅が広く、作りやすい品種です。虫がつきにくく、病気にも強いので、減農栽培に適します。

四季穫


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耐寒性や耐湿性に優れる中晩生種です。球太りのよい肥大型で、晩抽性に優れ、腐敗や裂球の心配も少なくて作りやすい品種です。

金系201号


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市場性が高いことからプロの間でも人気で、全国で栽培されるキャベツの代表的な品種です。秋まきに適した極早生種で、適応性は広く、春まき、夏まきでも高品質のものがとれます。葉は柔らかくて食味も良く、美味しいキャベツです。

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