家庭菜園コラム

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秋から始める家庭菜園

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家庭菜園は、春に植えて夏に収穫するというイメージがありますよね。しかし、実は秋のほうが特に初心者の方にはおすすめのシーズンです。
理由は2つあります。1つ目は、虫が少ないので野菜が病気になりにくいこと。特に葉物の野菜は、虫に弱いのでコバエがたかりやすい夏はだめになりやすいです。
2つ目は涼しい環境で園芸作業ができることです。強すぎる太陽光は、植物にとってもダメージがありますが、人間にとっても熱中症などの危険性があります。

秋の家庭菜園の注意点

秋は家庭菜園にとてもいい季節なのですが、秋特有の注意点もあります。まずは台風。まだ弱い小さな苗のときには、台風のせいで植物がダメになることがあります。外にプランターなどを置いておくと、飛ぶこともあるので室内に入れるか、ビニールを被せてしっかり縛る必要があります。また、春夏に使用した土には、栄養が少なく雑菌がひそんでいることも有るので、作物の生育が悪くなることもあります。その際には、太陽光に当てて消毒をし、栄養補給をする必要があります。

秋からの家庭菜園におすすめの野菜

1.アイスプランツ
アイスプランツはハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物です。表皮に塩を隔離するための細胞があるため葉の表面が凍ったように見えることからアイスプランツという名前がつけられました。乾燥や高塩分にも強く、非常に育てやすい植物です。サラダやおひたし、天ぷらにして食べられます。植え付けは9月~10月。薄い塩味の葉が特徴の多肉植物で根から取らずに周りの葉を摘み取れば毎年収穫できます。

2.玉レタス
結球レタスとも呼ばれ、文字どおり結球するレタスです。生育適温は、15~20℃と冷涼な気候を好みます。暑さには弱く、25℃を超えると発芽不良になり、日が長くなるととう立ちします。ですので、初心者は気温が下がっていく秋植えがお勧めです。シャキシャキした歯ごたえと甘みでグリーンサラダに欠かせない野菜で、ビタミンC、Eやカロテン、カルシウムやカリウムなどのミネラル分も豊富です。

3.テーブルビート
ロシア料理のボルシチの材料などに使われる高級食材で、深い赤紫色の肥大した根を食べます。テーブルビートの根にはビタミンCが多く含まれ、葉は鉄分が豊富です。生育適温は15度~20度で、秋まきに最適な植物です。

4.タアサイ
アブラナ科の植物で、茎が短く地面を這うように横に広がることから、潰れるという意味のたあ菜(たあさい)という名前がつけられました。カロテン、ビタミンC、鉄分が多い緑黄色野菜で、繊維は少なくて柔らかく火の通りがよく様々な用途に広く使われます。非常に寒さに強く、-8℃から-10℃まで耐えられます。

5.ルッコラ
アブラナ科のハーブで、主にサラダやピザの上に食べられます。その他にも、カルパッチョやパスタにも向いています。ゴマのような風味と多少の辛み・苦みがあり、ビタミンC・E・K、βカロテン、鉄・カルシウムが豊富でモロヘイヤと同等の鉄分が含まれます。ルッコラは生育が早く(30~40日)、管理も易しい初心者向けの野菜です。植え付けは9月~10月初旬。外葉から摘み取れば長く収穫できるお得な野菜です。

いかがでしたか。家庭菜園をやりたいけど、夏も終わってしまって来年まで待たないといけないと思っている人は、秋からでも十分楽しい家庭菜園が出来ますので、是非始めてみてください。

(文/渡邉ハム太郎)

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