メロンの育て方とコツ|一度は育ててみたいネットメロン

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栽培中のころたん

(ミニメロンの「ころたん」)

メロンの原産地は諸説ありますが、最近の遺伝子研究によってインドが原産であると裏付けられています。

その後、ヨーロッパや中国に伝わり、ヨーロッパで品種改良された網目のある洋種メロン、中国で品種改良されたマクワウリなどを東洋種メロンと呼び、日本に甘みの強い洋種メロンが入ってきたのは明治初期のことです。

現在は、高温乾燥を好むことからガラス温室やビニールハウスでの栽培がほとんどで、ガラス温室で作られた温室メロンは高級品として扱われています。

メロンを栽培するには、湿度や温度、水の管理を徹底して行い、細心の注意を払う必要があるため、家庭菜園で作るのは非常に難しいとされてきました。

しかし、近年、露地栽培用の品種や、家庭菜園向けの育てやすいミニの品種が登場し、家庭菜園でネットメロンを楽しめるようになりました。

栄養

サンライズメロン

(赤肉のサンライズメロン)

糖質、カリウム、ビタミンB1、ビタミンC、ペクチンなどを含みます。

豊富に含むカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げることから、高血圧の予防になります。

ミニメロンの育てやすい品種

ころたん(ミニ・ネット)、サンライズ(ネット)、プリンス(ネットなし)など。

メロンの育て方

メロンは大きく分けて、高級品として扱われる「温室メロン」と、温室メロンと似ていて作りやすい「ハウスメロン」、露地でも作れる「露地メロン」があります。

家庭菜園で育てやすいのは露地メロンで、小型でネットのでない「プリンス」や、ネットの入るメロンを作りたければ同じく小型の「ころたん」などが育てやすいです。

メロンは高温乾燥を好み、ウリハムシやうどんこ病などの病害虫の発生が多く、上手に作るにはかなりの技術を必要とします。

概要

生育温度 25~30℃。
連作障害 あり。3年以上あける。
育てやすい品種 ころたん(ミニ・ネット)、サンライズ(ネット)、プリンス(ネットなし)など。
元肥 苦土石灰と元肥を入れる。
植え付け時期 十分に暖かくなってから(5月初旬~)。
苗の植え付け方法 畝幅:90cm。
マルチ:黒マルチ、または敷きわら。
株間:1列、80cm~1m間隔。
栽培中の管理 ビニールでトンネルして寒さ対策をする。
防虫ネットでトンネルして害虫対策をする。
親蔓の5~6節で摘芯する。
人工授粉を行う。
ビニールでトンネルして雨除けする。
1つめの実が卵大になったころに追肥する。
1株に6~8個を残して摘果する。
実の下に台座を置いて腐敗防止をする。
収穫 お尻からほのかに甘い香りがして、へたの周りに大きなヒビ(離層)ができたら収穫する。

ポイント

  • 連作をしない。
  • つる割病が心配なので、耐病性のある台木に接ぎ木した苗を選ぶ。
  • 畝を高めに立てて水はけを良くする。
  • 黒マルチを張って地温を上げ、泥はねも防ぐ。
  • 防虫ネットでトンネルして害虫を防除する。
  • 生育初期にビニールでトンネルして保温し、後期は雨除けする。
  • 人工授粉をして確実に結実させる。
  • 摘果してなり疲れを防ぐ。
  • 実の下に台座を置いて腐敗を防ぐ。

栽培時期

準備中…。

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

畑の準備

メロンは連作障害の出やすい野菜です。メロンを含むウリ科(カボチャ、ズッキーニ、ゴーヤ、スイカ、キュウリなど)の野菜を3年以上は栽培していない場所を選びます。

また、酸性の土壌を嫌うので、酸性に傾いた土壌ではかならず石灰を施してよく耕しておきます。

苗の植え付けの2~3週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前になったら堆肥と化成肥料を施して耕し、高めに畝を立て、黒マルチを張ります。

畝を高めに立てることで水はけがよくなり、黒マルチは地温を上げる効果に期待できます。

苗の用意

メロンの苗

メロンは定植適期の苗を植えることが重要で、老化した苗を植えると初期の生育が悪く、良い実はとれません。本葉4~5枚の定植適期の苗を用意します。

苗を植える

メロンの苗を植えたところ

1列で、株間を80cm~1mとり、植え穴を掘り、ポットから根鉢を崩さないように苗を取り出し、丁寧に植えます。

苗の株元に土を寄せ、軽く押さえて根と土を密着させます。植えつけ後にたっぷりと水をやります。

ウリハムシ対策

メロンを含むウリ科の野菜は、ウリハムシがよく発生し、生育初期に食害されると著しく生育が阻害されます。

そのため、苗を植えたらすぐに防虫ネットでトンネルして防除します。

ウリハムシ対策

(注)メロンは雄花と雌花が別々に咲くため授粉が必要で、ミツバチなどによって自然に受粉しますが、防虫ネットによって阻害されてしまうため、人工授粉が必要です。

寒さ対策

穴あきビニールで寒さ対策

防虫ネットでトンネルしたら、上から穴あきビニールで覆い、保温します。

摘芯

前の植えてから2~3週間たったころ、親蔓の5~6節で摘芯し、子づるを3本伸ばします。子づるも10~12節で摘芯し、孫づるにだけ着果させます。

人工授粉

できれば朝、雄花から花粉が出ているのを確かめて、雄花をとって花弁(かべん)をとり、雄しべを雌しべの先にこするようにしてつけます。

ビニールトンネルの裾を開ける【保温⇒雨除け】

トンネルの裾を開けたところ

5月下旬、気温が上がって十分に暖かくなってきたら、トンネルの裾を開けてビニールを雨除けにします。

メロンは乾燥した気候を好むので、なるべく雨があたらないように育てるのがポイントです。

追肥

栽培中のメロン

1つめの実が卵大になったころ

1つめの実が卵大になったころ、化成肥料を追肥します。

摘果

1株にたくさん実をつけると、なり疲れしていい実がとれなくなります。あまり欲張らずに、1株に6~8個とし、ほかの実は若いうちに摘果します。

摘果した未熟果は漬物などでおいしく食べれます。

実の下に台座を置く

実の下に台座(シンエツマット)を置く

ネットメロンにできる網目は、表皮に入ったヒビが修復してできたものです。

ヒビが入り始めたころに、土(またはマルチ)と接地していると、細菌に感染しやすく、腐敗してしまいます。

なので、実が地面に接地しないように、実の下に台座を置いて、土汚れがつかないようにします。

防虫ネットの裾を開ける

ネットの裾を開けたところ

つるが伸びてトンネルの中が混み合ってきたら、防虫ネットの裾を開けて、つるがトンネルの外に出られるようにします。

ネットの外につるが出ると、ウリハムシに葉を食害されますが、このころにはたくさん実ができているので、葉が混みすぎて病気が発生しないように、防虫ネットの裾を開けて風通しをよくします。

収穫

収穫適期のメロン

お尻からほのかに甘い香りがして、へたの周りに大きなヒビ(離層)ができたら収穫適期です。日数では、開花後40~50日くらいです。

メロンの収穫のタイミングは、品種によって異なるため、事前に調べて確認しましょう。

メロン

追熟させてさらにおいしく

メロンは食べごろが大切で、糖度が11度以上になると美味しく感じられます。

収穫適期を迎えてから収穫すれば、甘みがあっておいしく食べれますが、追熟させることによって、とろっとした食感を味わうことができます。

追熟は、冷蔵庫には入れずに常温で5日~1週間置くのが目安です。香りが強くなり、お尻の部分を押してやわらかく感じたら食べごろです。

ネットメロンの網目模様

ネットメロンのネットとは、メロンの皮にできる網目模様のことです。

すべてのメロンの品種に網目模様ができるのではなく、網目模様のないノーネットというメロンもあります。

網目模様は、メロンが成長する段階で果肉が大きくなる速さに皮の成長が追い付かず、皮に亀裂(ヒビ)ができ、亀裂から果汁がしみだしてコルク状に固まって盛り上がったものです。

実が小さくい、甘くない

一つ目、二つ目は大きくていい実がとれたのに、三つ目くらいから小さい実になってしまう。しかも、食べてみると甘くない、ということがあります。

実が小さくなっていくのは、主になり疲れが原因で、たくさん実をつけたことによって栄養が十分に行き渡ってないからです。

また、甘みが少ないのは、収穫間近の天候不順や、水分過多が原因です。

畝を高めに立てて水はけを良くし、あまり欲張らずに、1株に6~8個を残してほかの実は早めに摘果しましょう。

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