わさび菜は、アブラナ科に属する野菜で、からし菜の一種です。
ボリューム感のフリル状の鮮やかな緑色の葉、わさびのような香りと爽やかなピリッとした辛みがあります。
生で食べると鼻にツーンとくる辛みがあり、熱に強く、加熱しても色あせせず、風味は残り、辛みはなくなり食べやすくなります。
ビタミン類が豊富で、ビタミンC、B2、Aのほかに、体内でビタミンAとなるカロテンなどを豊富に含みます。
ピリッとした辛みはアリルイソチオシアネートという成分によるもので、寒さにあたる期間が長いほど増えます。すぐれた抗菌効果や殺菌効果、食欲増進効果などがあるとされます。
辛さを生かしてサラダや浅漬けで食べたり、鮮やかな緑の葉は加熱しても変色しないので、鍋物やおひたし、天ぷらなどにもぴったりです。
わさび菜の育て方
点まきして育てれば大株になりますが、家庭菜園では、すじまきして、小株で間引き収穫しながら大株に育てるのがおすすめです。
大株に育ったら、外葉をかきながら収穫すると長く楽しめます。
収穫までの期間も種まきから約1か月と短いので、初心者でも簡単に育てることができます。
栽培時期
※地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。
畑の準備
わさび菜は連作を嫌うので、1年以上あけます。
種まきの2週間前に苦土石灰をまいて耕し、1週間前になったら堆肥と化成肥料を施してよく耕し、畝を立てて黒マルチを張ります。
黒マルチは、雑草の抑制や、保湿や地温を上げる効果に期待できます。
種まき
マルチを20cm間隔ですじ状にカットし、切り込みに支柱などを押し当てて浅い溝を作ります。
溝に5cm間隔くらいで種をまき、薄く(1cm以下)土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりやります。
害虫対策
わさび菜はアブラナ科の野菜で、アオムシ、コナガ、ハダラメイガなどの食害を受けやすいので、防虫ネットでトンネルすると安心です。
発芽するとすぐに葉に卵を産み付けられるので、種まきを終えたらすぐにトンネルしましょう。
間引き1回目
本葉2~3枚になったら、生育の悪いもの、葉や茎が痛んだものを間引き、株間を2~3cmにします。
間引き2回目
本葉が5~6枚になったら、2回目の間引きを行い、株間を4~5cmにします。
間引き菜はサラダなどに利用できます。
追肥
葉をかきとりながら収穫するには栽培期間が長いので、生育をみながら追肥を施します。
収穫
草丈が20cmくらいになったら、間引くように1株おきにハサミで切り取って収穫し、残った株を大株に育てます。
大株に育ったら、外葉からかきとって収穫すると長く楽しめます。