エジプトで5000年以上も前から食べられていたモロヘイヤ。
古代エジプトの王様がモロヘイヤのスープを飲んで病気が全快したということから「王様の野菜」という意味の「ムールキーヤ」が語源となっています。
美容効果からクレオパトラも愛したといわれています。
野菜の中でもずば抜けて栄養価が高いことで注目され、日本でも広く栽培されるようになりました。
刻むと独特の粘りが出るのが特徴で、くさみや苦みはほとんどなく、葉や茎などをおひたしなどで食べるのが一般的です。
日本の蒸し暑い夏の気候かでもよく育ち、病害虫もほとんどなく、非常に丈夫です。
葉先を摘みとって収穫するので、長く収穫でき、葉もの野菜の少なくなる夏場に重宝します。
寒さに弱いので、じゅうぶんに暖かくなってから栽培をはじめましょう。
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モロヘイヤの育て方(畑)
目次
栽培カレンダー
モロヘイヤの栽培カレンダーです。
寒さに弱いので、じゅうぶん暖かくなってから栽培をスタートします。
栽培メモ
- 科名
- アオイ科・ツナソ属
- 別名
- シマツナソ、タイワンツナソ、ナガミツナソ、ジュートなど。
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所
- 背丈
- 70cm以上
- 種?苗?
- 種と苗のどちらでもOK
- 生育適温
- 25~30度
- 追肥
-
1回目:苗を植えて2週間ほどたったら
以降:2週間おき
- 病害虫
- 病気:ほとんど出ない
害虫:アブラムシ、ハダニ、コガネムシ、オンブバッタなど
栽培のコツ!
- 苗から育てるのが簡単
- 乾燥を嫌うため、夏場は朝夕に水やりを行う
- こまめに収穫して草丈を一定に保つ
- サヤや種に毒があるので口にしないように注意する
プランター向きの品種
とくに品種はありません。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベルなど。
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必要な道具を準備しましょう
苗の用意
種からも育てることができますが、プランターでは1~2株あればじゅうぶんなので、市販の苗を利用すると手軽です。
春先から苗が出回りますが、気温が低いと早めに花が咲いてしまうので、じゅうぶんに暖かくなってから苗を購入します。
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苗は丈夫なものを選ぼう
植えつけ
モロヘイヤは寒さに弱いため、じゅうぶん暖かくなってから苗を植えつけます。
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
30cm程度の間隔をあけて苗を植えます。
深さ10cmの植え穴を掘ります。
株元を人差し指と中指ではさみ、斜めに倒して根鉢を崩さないように丁寧に苗を取り出します。
植え穴に苗を浅めに植えつけ、株元を手のひらで軽くおさて土と根鉢を密着させて株を安定させます。
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苗のじょうずな植え方
害虫対策
病害虫の心配はほとんどありません。
摘芯
草丈が30~40cmになったら、先端部分の葉を3~4枚つけた状態で摘芯します。
摘芯することですぐにわき芽が出てきます。
追肥
苗の植えつけの3週間後くらいから追肥を開始します。
以降、2週間に1回のペースで追肥していきます。
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追肥のコツを知っていますか?
水やり
モロヘイヤは暑さを好み、暑くなるほどに成長がさかんになります。
乾燥を嫌うので、夏場は朝と夕方にたっぷり水をやります。
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水やりが重要なポイント!
最初の収穫
草丈が60~70cmほどになったら、先端部分から葉を3~4枚つけて摘み取ります。
一度に取りすぎると株が弱ってしまうので、取りすぎないように注意します。
以降の収穫
次々とわき芽が出てくるので、葉がやわらかいうちに収穫します。
モロヘイヤの花
黄色いかわいらしい花が咲きますが、サヤや種は有毒なので、早めに摘みとります。
サヤや種はあやまって口に入れないように注意しましょう。
とくに小さいお子さんがいる場合は注意してください。