トウモロコシは中南米原産で、高温と日差しを好む野菜です。
寒さに弱いので、気温がじゅうぶん上がってから種をまきます。
根元から伸びる分げつ枝は、切り取らずに伸ばします。
根がしっかりと張り、強風でも倒れにくくなります。
肥料を好むので追肥は忘れずに行います。
トウモロコシは採りたてが驚くほどみずみずしくておいしい野菜です。
ぜひプランターでトウモロコシを育てて、採りたてのおいしさを味わってください。
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トウモロコシの育て方(畑)
目次
栽培カレンダー
トウモロコシの栽培カレンダーです。
寒さに弱いので、遅霜の心配がなくなってから栽培をスタートします。
栽培メモ
- 科名
- イネ科・トウモロコシ属
- 別名
- トウキビ、スイートコーンなど
- 難易度
- ふつう
- 置き場所
- 日当たりのよい場所
- 背丈
- 150~200cm以上
- 種?苗?
- 種から育てる
- 生育適温
- 22~30度
- 追肥
-
1回目:本葉が5~6枚になったら
以降:2週間おき
- 病害虫
- モザイク病、黄化えそ病など
害虫:アブラムシ、アワノメイガなど
栽培のコツ!
- 寒さに弱いので気温がじゅうぶん上がってから種をまく
- 追肥を忘れずに行う
- 人工授粉を行う
- いちばん上以外の実は摘果する
プランター向きの品種
[味来390]
生育日数は85~86日程度の中早生種です。
粒皮もとてもやわらかく、甘みも強いのが特徴です。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベルなど。
トウモロコシは肥料を好むので、土量の多い大型のプランターを使用します。
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必要な道具を準備しましょう
トウモロコシの受粉
トウモロコシは風媒花(ふうばいか)で、ほかの株の雄穂の花粉が風で飛んできて受粉します。
そのため、1株だけで栽培するよりも、複数株を栽培した方がうまく受粉し、粒のそろいがよくなります。
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
20cm程度の間隔をあけて三か所に種をまきます。
一か所に4~5粒まいて、種が隠れるぐらいに土をかけ、軽く手で押さえてからたっぷりと水をやります。
発芽するまでは乾かさないようにします。
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プランターでの種まき
間引き・土寄せ
間引きを2回行い、本葉4枚までに1か所につき1本にします。
[1回目]
本葉2~3枚になったら、育ちの悪い株を間引き、1か所につき2本ずつ残します。
[2回目]
本葉4枚で2回目の間引きを行い、1か所1本にします。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥
トウモロコシは肥料を好むため、プランターで育てるには肥料をしっかり施さないと立派なものが収穫できません。
本葉が5~6枚になったら株のまわりに化成肥料をまき、以降は2週間に1回を目安に化成肥料を施します。
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追肥のコツを知っていますか?
わき芽
根元から生えるわき芽は、倒状防止に役立つので、とらずに伸ばします。
支柱立て
支柱は基本的に必要ありませんが、風の強い場所だったり、台風が来るときなどは、倒れないように支柱を立て、茎と支柱を結んでおきます。
摘果
トウモロコシの実はふつういちばん上だけが粒のそろいがよく、大きくなります。
いちばん上を残し、それより下にできた実は絹糸が見えはじめたころに摘果します。
摘果した実はヤングコーンとしておいしく食べられます。
人工授粉
プランターでトウモロコシを育てるには、たくさんの本数が作れないため、受粉がうまくいかずに実入りが悪くなります。
そこで、人工授粉を行って受粉を確実にします。
雄穂を軽く揺すってみて花粉が出てることを確認してから、雄穂を切り取り、雄穂で雌穂をたたくようにして受粉させます。
収穫
実の先の絹糸が枯れて茶色くなったら収穫の適期です。
収穫は早すぎると甘みが弱く、遅いと実がかたくなり甘みもなくなります。
先端の皮を少しめくってみて実の入り具合を確かめるとより確実です。
トウモロコシが一番甘いのは朝なので、朝の涼しいうちに房を横に倒すようにして折り取って収穫します。
もぎたて後すぐに甘みが失われていきます。
収穫したらすぐに調理して味わいましょう。
注意する病害虫
トウモロコシでいちばん注意しなければならない害虫はアワノメイガです。
幼虫が茎や実の内部に入り込んで食い荒らします。
雄穂を食害したあと、雌穂に移動するので、雄穂と雌穂の絹糸の中をよく観察して、幼虫を見つけたらすぐに駆除します。