普通の大根の根長が40cmくらいなのに対し、ミニ大根は根長が20~25cmの食べきりサイズです。
普通の大根よりも少ない肥料で育ち、条間20~25cmの密植ができ、家庭菜園の狭いスペースでもたくさん作れます。
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目次
栽培時期
※品種や地域によって栽培時期は異なるので、事前に確認してください。
ミニ大根の育てやすい品種
三太郎、ころっ娘、ミニコン415、ホワイトスティックなど。
畑の準備
ミニ大根は連作を嫌うので、ミニ大根を含むアブラナ科の野菜を1年以上は育てていない場所を選びます。
また、ミニ大根は追肥しないでも育つので、元肥をしっかり入れておきます。
種まきの2週間前に、苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前に、堆肥と化成肥料を施してよく耕し、畝を立てて黒マルチを張ります。
黒マルチは、雑草の抑制や、地温を上げる効果に期待できます。
普通の大根は種まき前に深く耕しますが、ミニ大根はあまり根が深く伸びないので、ほかの野菜と同じように耕すだけで大丈夫です。
種まき
準備した畝に、3列で、20~25cm間隔で点まきします。
一カ所に3~4粒を離して置き、指で1関節分くらいの深さまで種を押し込み、土を被せます。
水やりは、畑が乾燥しているとき以外は不要です。
たくさん種をまくのに便利な道具
穴ありマルチにミニ大根の種をたくさんまくとき、スキップシーダーのPS-3があると便利です。
穴あきマルチをして点まきをするには、時間と手間がかかります。
PS-3を使えば、立ったまま楽にたくさんの種をまくことができます。
⇒ 種まきにマルチ播種機の「スキップシーダー PS-3」が便利
ダイコンシンクイムシに注意
生育初期から中期の病害虫防除が大切で、ダイコンシンクイムシに芯を食害されると、そこで生育が止まります。
虫害を防ぐには、防虫ネットでトンネルすると安心です。
間引き
葉が4~5枚で根の肥大が始まるので、それまでに間引きして1本にします。
双葉が揃っていて、大きく育っているものを1本残し、ほかは引き抜きます。
間引き菜はおいしく食べられます。
生育後期は防虫ネットを外してOK
生育後期になると害虫が付いても収穫に影響しません。
葉が込み合ってきたら防虫ネットを除去し、葉が広がるようにして根の肥大を促します。
収穫
根がじゅうぶん太ってきたら収穫します。
太ったものを選び、葉をまとめて持ってまっすぐ上に引き抜きます。
(左が普通サイズの大根、右がミニ大根)
袋栽培もできる
ミニ大根は普通サイズの大根より少ない肥料で育ち、根も短いので、あらかじめ肥料の入った培養土袋をそのまま使って栽培することもできます。