(畑に植えつけた白菜の苗)
白菜は畑に種を直まきすることもできますが、晩夏に種をまく年内~冬どりは残暑が厳しく、病害虫が多く発生するため、幼少期の栽培の管理がとても難しくなり、失敗する恐れがあります。
そこで、ポットやトレーで苗を育てて、ある程度大きくしてから畑に植えるのが簡単です。ポットやトレーであれば害虫の予防が手軽にでき、発芽直後の致命的な被害を避けることができます。
家庭菜園では株数が少ないので苗を購入してもいいですが、5株以上になるのであれば、苗を作った方が経済的ですし、多目に作って欠株時の予備苗にすることもできます。
ポイントをおさえれば簡単に作れますので、是非、挑戦してみてください。
白菜の種を用意する
白菜は春まきと秋まきがありますが、家庭菜園では、晩秋から冬にかけて収穫する晩夏(9月)まきがおすすめです。とう立ちの心配がなく、安心して栽培できます。
また、品種によって早生~晩性があり、年内~冬どりと、収穫の時期が異なります。計画にあった品種を選んでください。
種まき
種まきに使用する用土は、JAで購入できる「げんきくん1号」がおすすめです。
3号(9cm)ポットに用土を8分目~9分目まで入れ、指先で4カ所窪みをつけ、窪みに種を一粒ずつまきます。用土を薄くかけて種を隠し、水を静かにたっぷりやります。
種まきが終わったら、ポットを苗床に移します。苗床がなければ、ポットを涼しい場所に置き、害虫対策に防虫ネットや寒冷紗などを被せます。
水やり
発芽までは土が乾かないように注意します。発芽以降は、朝に水やりをします。
間引き
本葉が1枚~2枚になったころ、生育の悪い株を間引いて1本~2本を残します。※2本残しでも苗は作れます。
追肥
用土によって肥料が効く期間が異なります。葉の色が薄くなってきたら肥料が切れているサインですので、化成肥料で追肥します。
畑に植える目安
1株を残したのであれば、本葉が6~7枚になったころ、2株を残したのであれば本葉が4~5枚になったころに畑に植えます。