ベカナは、半結球白菜であるサントウサイを改良して小型化したもので、白菜の仲間のつけ菜です。
もとは白菜を若どりしたもので、やわらかい葉と、しゃきしゃきした軸が特徴です。
味は白菜に近く、クセがなくあっさりしています。
生で食べるよりも、みそ汁の具、鍋物、漬物など利用したほうがおいしく食べられます。
ベカナの育て方
生育が早く、寒さ暑さに強いので、1年中栽培できますが、秋まきが作りやすくておすすめです。
作りやすく、短期間で収穫できるので、空いた場所を有効利用する間作もできます。
また、白菜ができるまでのつなぎや代わりの野菜として育てるのもよいでしょう。
栽培時期
※地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。
4月から9月まきは30~40日で収穫できるので、2週間~1か月おきに少しずつ種をまいていくと長く楽しめます。
品種
山東べか菜、東京べか菜、江戸川べか菜、博多べか菜、みやこべか菜、みなとべかななど。
畑の準備
ベカナは連作障害の出にくい野菜ですが、できれば1年以上あけます。
種まきの2週間前に苦土石灰をまいて耕し、1週間前になったら堆肥と化成肥料を施してよく耕し、畝を立てて黒マルチを張ります。
黒マルチは、雑草の抑制や、保湿や地温を上げる効果に期待できます。
種まき
マルチを20cm間隔ですじ状にカットし、切り込みに支柱などを押し当てて浅い溝を作ります。
溝に2cm間隔くらいで種をまき、薄く(1cm以下)土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりやります。
害虫対策
べか菜は白菜の仲間で害虫がつきやすいので、種をまいたらすぐに防虫ネットでトンネルすると安心です。
間引き
本葉3~4枚までに、混み合ったところを間引いて、株間を4~5cmにします。
収穫
草丈が25cmくらいになったものから、順次収穫していきます。
間引くように1株おきに収穫していくと、ボリュームのあるものを収穫できます。
寒さに強いですが、霜には弱いので、霜が降りるまでに収穫を終えましょう。
病害虫
生育が早く、短期間で収穫できるので、病気の心配はあまりありませんが、長雨の時期には白さび病や炭そ病が発生することがあります。
対策としては、間引きをしっかり行い、風通しよく育てます。
害虫は、白菜と同じく、コナガ、ヨトウムシ、キスジノミハムシ、アブラムシなどがつきます。
種まきをしたらすぐに防虫ネットでトンネルすると効果的です。